楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

賢帝

2006-12-03 22:21:40 | 読書
ローマ人の物語〈26〉賢帝の世紀〈下〉

新潮社

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東京-札幌の機中、やっと読み終える。
ネロ皇帝という、カエサル以降の血のつながりが途絶え、混乱のあと新たな血によって栄えるローマ帝国。
トリアヌスーハドリアヌスーアントニウス、この三代を賢帝の時代と塩野七生はよぶ。それはちょうど日本の戦後60年と同じ長さの平和な時。それはとてつもなく退屈な時代。
支配される側にとっての賢帝とは「安全」と「食:を保証してくれ、何も変えない「保守」。
そして賢帝の人物像は_Virtus. 日本語では「徳」と訳すのがいいという。
そして、2,000年後。この原理はなにも変わっていない。
ちなみに、その時日本は、たったの一言でしか残ってはいない。倭国。
最近、かの核実験をやった国が怒りに任せて、日本を「倭」と呼んだ。
遠い海の果てに、人に委せておけばいい(「倭は字面から行くとそういう蔑称:そんな話どこにも書いてはいなし、教えられてもいない、しかしそれ以外に考えられない。誰か知っている人がいれば教えて欲しい)島だったのである。文明の中心、大中華からみれば。
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