風が無い、うだるような暑さのなかを黒い喪服姿で参列する人にとって、午後1時からの葬儀はサウナ風呂で我慢大会をしているようなものです。
一般参列の行列者のなかでオバアサン二人が気分が悪くなって倒れました。
そりゃそうだ!34度です。この暑さで黒い服は熱中症になるように!なるようにと自らが追い込んでいるようです。
オイラも、汗で下着から喪服まで全身びしょ濡れで、焼香をすませて、帰ってきました。
思い出した。昔の葬儀は寺や自宅で行っていた。こんなに大変で難儀なことだったんだ・・・
今は、冷房の整っている葬儀会館で行うのが一般的になりましたが、暑さ寒さと雨の対策だった訳です。
雑誌「ダ・ヴィンチ7月号」は又吉直樹の特集だったので何度も読み返しているのだが、
表紙の写真に又吉さんが中村文則著「あなたが消えた夜に」毎日新聞社刊を抱えて写っている。
この抱えて写っている本に、いままでどうして気が付かなかったのだろう?
そいういえば、「あなたが消えた・・・」は買って読んでいたなぁ・・・途中までは読んだのだが・・・
その本は、手元には無い。どこへ消えたのか・・・
オイラは本は読むのだが・・・別の新しい興味のある本に出合うと「ポイ!」とそこらへんに置きっぱなしにしてしまうのだ。
いざ思い出して本を探すとなると・・・どこにあるのか?さっぱり分からない。
こういう事が日常茶飯事になっている。
無いのが気になって、あとの事が手につかなくなるのもオイラの悪い癖なんです。
現在 「あなたが消えた・・・」を捜索中です。
千鶴、由美、沙奈、京子ー
妻の恵理が死んでから一年の間で、俺は他人の妻を数え切れぬほど食った。
皆、美しく、そして美味かった。
本屋で立ち読みをしていて冒頭の文章に出会って、頭が殴られたような衝撃で購入した。
第九回「幽」文学賞 短編部門大賞受賞作品だった。
昨夜のお寺の住職の通夜は、大雨警報が発せられる土砂降りの最中におこなわれた。
受付で記帳をするのも長蛇の列で、道路にまではみ出してならんだ。
そしてお焼香の列も傘をさして並ばなければいけないので、済んだ人とこれからの人がぶつかって満員電車のなかで全員が傘をさしているようなものだ。
オイラの記憶に残る通夜になった。
タヌ吉(めす犬)がいなくなったことはチクワ(めす猫)はすぐに理解したようで、行動が変わった。
饒舌になって「にゃ~にゃ~」鳴きまくっている。
そしてオイラに近づいてくる時は身体をオイラの足にこすりつけて抜けてゆく。
落ち着きがでてきて貫禄もでてきたような気がするのだ。
体重=58.2Kg