店を閉めるという店主にオイラが理由を問うと「いろいろあるんだわ」とポツンと言った言葉がオイラの今の心境にピッタリなので、思い出してしまった。言いたくても言えなかったのだろう。「いろいろあるんだわ」なかなか曖昧な言い回で、拒絶も含んでいて意味深で後で心に響いてくる。
遠い昔に読んだ丸山健二著「河」「1981年発表して1983年に台風見物短編集として刊行」という短編がある。それが加筆・修正・組み換えをして田畑書店から新編「夏の流れ/河」2020年刊が出版されたと知ったので取寄せてみた。しかし加筆・修正前の本が手元に無いためにネット書店から取り寄せた。現在比較しながら読んでいるのだが、どうもオイラには加筆・修正前の方が荒々しくて好きなのだが、最後まで読み比べてみようと思う。
1冊の本を読んでいると、次から次へと読んでみたくなる。例えば佐藤雅美著だと「半次捕物控」「物書き同心居眠り紋蔵」「八州廻り桑山十兵衛」各10冊は文庫本があるので読みごたえが十分ある。池波正太郎とも違う世界の時代小説が堪能できる。
