本書は、マリリン・モンロー(1926~1962年)の死の真相を探求している内容ではない。マリリンと雇用関係にあった家政婦・秘書・ヘア・ドレッサー・写真家・精神分析医等12人のインタビュー記事になっているが、固有名詞が突然出てきたりして、何の関連があるのか?無いのか?文章と内容が分かりにくい。12人の話を小説にしたような再現した記述内容になっているので伝言ゲームと同じで捻じ曲げられているんじゃないか?と考えてしまう。
そして興味深いのは、葬儀を取り仕切ったのは2番目の夫であるジョー・ディマジオであり葬儀に参加したのはたったの34人。そのうちの24人はマリリンから雇用関係にあった。(25人だったというドキュメント風映画もある)マリリンは3度結婚しているが、何故2番目の夫が葬儀を取り仕切ったのか?何故雇用関係の人を葬儀に呼んだのか?他の10人は誰なのか?どうして有名なマリリンの葬儀に映画やマスコミ関係者を呼ばなかったのか?これも本書では全く触れられていない。そして12人にインタビューした時期が不明で釈然としない。マリリンの葬儀後だと推測するけど、マリリン・モンロー生誕90周年の記念として出版されているから何十年後のインタビューかも分からない。訳者のあとがきには直接に会って取材したのは写真家と元広報担当の二人なので貴重な資料と記しているが・・・あとの10人は、直接じゃないの?電話かメール?手紙?どうも不可解な本です。