「おまえ!ワシが聞いていたラジオ取り上げて持って行ったな!返してくれ!」とバ~様が血相をかえてパジャマ姿で現れた。
「?何の話?」
「ワシが眠れん時にいつも聞いていたラジオがあるやろう!それをおまえが無理やり持って行ったから、それを返してくれと言っているだけや」
バ~様は、朝は穏やかで何事もなく、日暮れてくると徐々に怒りモードに入ります。怒る要素が、これといって無いのに突然切れるのです。
自分の部屋で「馬鹿やろ~!」と叫んだり、扉を勢いよくぴしゃりと閉めたり、ドアをバタンと閉めたり、物にあたるのです。
「何をしている?何を怒っている」と問いただすすと「何も怒ってはいない!」とますます怒り出すのです。
医師やケアマネージャーに相談すると「しばらく静観していなさい。怒りは30分は続きません!」
まぁそうなのですが・・・なかなかこれが言葉にすれば簡単なのですが、その場に遭遇している家族は厄介なのです。
昨夜のラジオですが、バ~様はラジオを聴いていたことは一度もなくラジオなど触ったことも無いのです。
バ~様は以前は睡眠薬を常用していました。
しかし朝食を食べて寝て、昼食を食べてからも寝て、一日中寝て暮らしている人が睡眠薬を飲むと
夜中の三時や四時に目を覚まして、「良く寝てわ!」とTVを大音量で観るようになったので、睡眠薬はもう飲んでいません。
しかしなぁ睡眠薬を飲まないと夜が眠れないのです。当たり前ですが、昼間のほとんどを寝て過ごしていれば眠れるはずがありません。
そうなると「ラジオ返せ!」の妄想につながるのではないかと・・・思うのです。
厄介やなぁ・・・の日々がつづきます。