面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「ラスベガスをぶっつぶせ」

2008年06月14日 | 映画
マサチューセッツ工科大学に通うベン(ジム・スタージェス)は、希望していたハーバード大学医学部進学資格を得ながら、30万ドルの学費を捻出できずに頭を痛めていた。
そんな時、ミッキー・ローザ教授(ケヴィン・スペイシー)から秘密の研究チームに誘われる。
教授は、優秀な学生たちにブラックジャックの必勝法である「カード・カウンティング」を習得させ、ラスベガスに乗り込んでは大金を稼いでいたのだ。
学費のためにチーム入りを決めたベンは天才的な数学力を発揮し、成功をおさめるのだが…

アメリカ映画にしては珍しく(?)、主人公が真人間に戻るのは意外な気がした。
疾風怒濤の時間を過ごし、濃縮された人生経験を積んでの更生は、ちょっと優等生的過ぎるかな。
そう思うと、「ジャンパー」みたいな後味の悪さの方が刺激が強いというもの。
映画にそんなに刺激ばかり求めてはいけないが。

実話をもとにした作品であるが、その本人もディーラーとしてカメオ出演している。
才能を活かして大金を手に入れた彼は、事業を起こして悠々自適の毎日を送っているとか。
莫大な金を得るということは、自由な時間と自由な生活も手に入れることだと語る彼のコメント(プレスシートによる)には唸るしかない…

よし!ここはやはり「ドリームジャンボ宝くじ」だ!!
(この差は何だ!?)

ラスト、奨学金の審査に臨むシーンで、「ふふん♪」と笑わせてくれる佳作。


ラスベガスをぶっつぶせ
2008年/アメリカ  監督:ロバート・ルケティック
製作・出演:ケヴィン・スペイシー
出演:ジム・スタージェス、ケイト・ボスワース、ローレンス・フィッシュバーン