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「わかりません」がちゃんと言えるか

ある子は、初めてウチに来た時、「わかりません」が言えませんでした。

たぶん、それまでの間に「わかりません」と言うと叱られたからだろうと思うのです。

「ちゃんと聞いてた?」「今教えたでしょ?」

これらの論理は教える側の論理。ただ、集団授業だとすでにわかっている子がいるので、その子たちをほっておくわけにもいかないから、やはり叱る対応になるのかもしれませんが、しかし、わかりませんが言えないと、そのまま放置されることになるので、結局、その時間はその子にとっては無駄になる。

ということが、多々あるわけで、集合授業は決して子どもたちにとって合理的ではないのです。本来、もっと進める子は進めるだろうし、もっとゆっくり進まなければいけない子は成長の可能性を奪われている。

なので、まずはそういう環境をちゃんと整えないといけないのだが、実際に集合授業では無理だ、ということは多々あるのです。

確かに集合授業で他の子の様子が刺激になることもあるだろうが、しかしマイナスの影響もあるので、一概にそれがすべて良いとは言えない。それよりも、本人の「わからない」が解決しなければいけない、ということを考えてください。

いくらがんばれ、と言ってもそれができない仕組みの中で勉強していれば、できるようにはならないのです。



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