< あそこに此処に >タイトル完にやっと辿り着いた4月1日。
折も折 地方紙に掲載された切抜きをFAXしてきた妹。
投稿以降しばらくの間に諦めかけていた矢先だったという。
その記事を転載します。
【 お部屋係 】 2015.4.1付
一度は観光に行ってみたいと思った地への実現に
胸を躍らせ姉と出発した。
海の中にある赤い大鳥居をフェリーから見る。
遠いためかあまり大きさを感じない。
でも夜の観光では、干潮のため歩いて大鳥居をくぐることができた。
やっぱり大きさを実感、感激した。
宿泊先のホテルにチェックインし部屋に案内される時のこと。
部屋係の若い彼女が2個の鍵を持ってエレベーターへ。
5階で降りドアに鍵を 「 あれ? あれ? 」 の声と鍵を回す音。
もう一つの鍵を差し込み回してみたが同じく開かない。
フロントへ戻ろうとした時 「 部屋の番号が違うのでは? 」
姉の一言に隣の部屋のドアに鍵を差し込んでみたら開いた。
先の部屋が開いたらそれこそ大変!
開かなくて良かったねと彼女に声をかけ部屋に入った。
彼女は色々説明し、お茶を入れますからと
私達から見えない所でお茶の用意をした。
お盆に二人分のふたつき茶碗をのせ 「 どうぞ 」 と言って
茶碗に手を添えテーブルに置くと同時に
「 すみません 」 と言い茶碗を下げた。
どうしたのかと不思議に思った。
茶碗が熱くないので気が付いたのだろう。
お茶を注ぐのを忘れたみたいだった。
本番のお茶はおいしいお茶だった。
一生懸命な彼女の姿や笑顔で自然体のおもてなしにも満足し
歴史ある宮島を後にした。
懐かしむほど時間は進んでないが元気に楽しかった日々。
花時計に刻もうとするベスト企画を 自負するのでした。