秋は夜が長い。
というか、夜が早い。
夏の休日は夕日に照らされる植物たちを眺めながらビールを飲み
いい感じにできあがると既に8時頃になっていた。
今日はもういい感じに酔っ払っているがまだ6時である。
身体に悪い。
秋の夜長に「枯葉」のジャズピアノを聴きながらぼんやりしているといい匂いがした。
ユーカリのドライフラワーからだ。
少しねっとりしているがいい匂いだ。
この落ち葉は桂の葉っぱ。
カルメラのようなほのかに甘い匂いがする。
純日本的な香りだ。
植物は死んでもなお自己を主張する。
動物で言えば毛皮を残す虎か熊。
毛皮からいい匂いがするとは思えないがこの葉っぱたちはいい感じだ。
少し涼しくなった風に吹かれてその匂いをかぐと得をした気分になる。
植物は枯れても五感を刺激してくれるとてもいいやつであった。
嗚呼、ボタニカル!