近所の動植物園に行くと「もみじ狩り」だった。
イケメンゴリラで有名なシャバーニ君がお出迎え。
少し傾きかけた日差しを受けてなかなか美しい。
錦繍といった風情だ。
温室ではカトレアがいい匂いを放っている。
自宅の洋ラン族はあきらめた。
既に1年以上お世話をしているのに一向に花を咲かせる気配がない。
胡蝶蘭、カトレア、オンシジューム、シンビジューム他もみんなそうだ。
まるで示し合わせているかのように枯れもしないが葉っぱの調子が悪いままだ。
我慢に我慢を重ねてきたが限界がきた。
今日みんな捨ててやった。
ああ、せいせいした。
そう思って植物園にきたらカトレアがいた。
美しい。
匂いにうっとりする。
そうだ、美女はウチに置いとくものではなくて外へ見に行けばいいのだ。
ということで洋ラン族との内縁関係はやめることにした。
極楽鳥花というらしい。
こんなお派手な個性派美人も見に来るに限る。
そうして行きつけの飲み屋のように通うことになる。
常に若々しい美人が揃ったお店。
まさに極楽である。
嗚呼、ボタニカル!