晴耕雨読

晴れた日には土いじり、雨の日にはパソコンとボタニカルアート

サンテグジュペリ 「僚友」

2020-05-23 | 読書
巣ごもり生活で、動画を観たり、読書したり、ガーデニングをしたり気ままに過ごしていたのに
近頃は集中力が切れ、なんだか落ち着きません。

巣ごもり初期のころは結構落ち着いて、本を読んだり、映画を観たりしていたのに。

最近は色々気が散って、「星の王子様」も河野万里子訳を読んだけれど、池澤夏樹訳と読み比べようと思ったまま中断。
巣ごもり生活の終焉を感じて焦ってきてる?(笑)

サンテグジュペリといえばと、「人間の土地」を引っ張り出して「僚友」を再読。
「僚友」は高校時代に現国で出会い、始めは(退屈で)机に突っ伏して寝ていたのが、あるとき何故だか急に心に響いてきて大切な本になったもの。

<雪の中では自己保存の本能がまったく失われてしまう。二日、三日、四日と歩き続けていると、人はただもう睡眠だけしか望まなくなる。ぼくも眠りたかった。
だがぼくは、自分に言い聞かせた、ぼくの妻がもし、ぼくがまだ生きているものだと思っているとしたら、必ず、ぼくが歩いていると信じているに相違ない。ぼくの僚友たちも、ぼくが歩いていると信じている。みんながぼくを信頼していてくれるのだ。それなのに歩いていなかったりしたら、ぼくはいくじなしだということになる。>

当時自分の命は自分だけのものと考えていた17歳の自分に、自分を信頼してくれている人達へ誠実さと責任で応えるということを教えてくれました。

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