第42回県アンサンブルコンテスト(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は25日、大和高田市のさざんかホールで高校の部などがあり、39グループが出場した。

 小学校の部で王寺ジュニアバンド・ハルモ、高校の部で高田と高円、職場・一般の部で奈良市吹奏楽団が関西アンサンブルコンテスト(2月11日、和歌山市)の県代表に選ばれた。

 「3つの舞曲」を選んだ王寺ジュニアバンド・ハルモは金管・打楽器の五重奏。ステップを踏むようにリズムをとり、息の合った演奏を見せた。コルネットの西田楓さん(6年)は「緊張したけど、楽しかった。仲間と協力することを学びました」。

 高田高、高円高はともにサクソフォン四重奏。高田高は「序奏とスケルツォ」を丁寧に奏でた。顧問の佐藤賢史(たかふみ)教諭(24)は「楽器と楽器の音の受け渡しやバランスに特に注意した。練習以上に連携がとれていたと思う」と目を細めた。

 複雑なメロディーをふくらみのある音色でまとめた高円高の船迫真衣さん(2年)は「弦楽四重奏のように、クラシックな響きを目指した」。ただ、自己採点は60点。「音程や組み立てといった基本をもう一度、見直したい」

 奈良市吹奏楽団はクラリネット四重奏。宮崎哲也さん(41)は「金管楽器と比べて音は小さいが、メリハリのある演奏を心がけた。次も度胸を持って臨む」と関西の舞台を見据えた。

 県代表以外の金賞受賞グループは次の通り。(栗田優美)

 【小学校の部】河合第三小(金8)▽あすか野小(金・打8)▽生駒台ジュニアブラスバンド(金5)

 【職場・一般の部】Y.S.K.シンフォニックアンサンブル(打5)▽アンサンブルヴァニラアイス(サクソフォン4)▽M’s Sound Factory(金8)

(打=打楽器、金=金管楽器、木=木管楽器。数字は人数)