タイの洞窟に閉じ込められていた複数の少年を救出(18/07/08)
洞窟から2人救出=残る11人に全力-タイ
【チェンライ(タイ北部)時事】タイ北部チェンライ県の洞窟に閉じ込められたサッカーチームの少年12人と男性コーチを脱出させる作業が8日始まり、当局筋によると、2人が遭難から15日ぶりに救出された。当局は残る11人の救出に全力を挙げる。
当局者によると、7日時点で洞窟入り口付近の水位が下がっていたのに加え、荒天が近づいていて再び水が流れ込む事態が懸念されたため、脱出作業開始に踏み切った。当局者は「少年たちは出たがっており、あらゆる状況に対応する準備はできている」と述べ、家族の同意も得ていることを明らかにした。
少年らには潜水士が付き添い、入り口まで1人ずつ連れ出す。当局者は「歩ける場所も多く、きょうが最適の日だ」と強調した。
洞窟内は大雨による水位の上昇や酸素不足が懸念され、救出を急ぐ必要に迫られていた。救助隊は洞窟につながる穴からの救出も検討したが、少年らが避難していた場所に届く穴は見つからなかったという。
少年ら13人は6月23日、洞窟に入り、大雨に伴う増水で出られなくなった。今月2日に救助隊が洞窟内で発見したが、救出作業は難航していた。