県教育委員会は10月31日、今年度の県内の公立学校、幼稚園のエアコン設置状況の調査結果を発表した。設置率の低さが指摘されている小中学校の普通教室は昨年度より改善して21・9%になるなど、高校や幼稚園でも全体的に設置率が増えたが、全国順位に大きな変動はなかった。

 9月1日時点の全国の状況を文部科学省がまとめた。県内の普通教室のエアコン設置率は、小中学校が21・9%(昨年度7・4%)で全国36位、幼稚園が59・1%(同43・5%)で同36位。いずれも改善したが、それぞれの全国平均は58・0%と70・9%だった。特別教室は、小中学校が38・5%(同27・3%)、幼稚園が53・0%(同40・6%)で、ともに全国平均以下だった。

 高校は、普通教室で78・2%(同68・3%)、特別教室が41・3%(同34・9%)でいずれも平均並み。特別支援学校は、普通教室99・6%(同99・4%)、特別教室90・1%(同92・9%)で、いずれも平均を上回った。

 ログイン前の続き市町村ごとにみると、安堵町、川西町(一部事務組合立は除く)、上牧町、広陵町十津川村、上北山村の6町村で公立小中学校の普通教室のエアコン設置率が100%だった。県は、今年度補正予算に計上した空調設備設置緊急支援補助金などの活用を市町村に呼びかけ、整備を進める。