奈良)旧奈良監獄最後の一般公開 25日まで
2018年11月24日03時00分
奈良市般若寺町の旧奈良監獄(国重要文化財)で23日、内部を特別公開する「奈良赤レンガフェスティバル」が始まった。本格的な改修工事前の最後の見学ができる。25日まで。
建物内はゆっくりと歩を進めながら見学する来場者でにぎわった。受刑者の居室や、放射状に建てられた5棟の収容棟を見渡せる中央看守所で、多くの人がカメラを構えた。
奈良市の会社員渡辺勇太さん(26)は父親が職員として働いていた関係で、小学生から高校生の時まで敷地内にある剣道場に通っていた。「懐かしい」と建物を見上げ、「改修するのは寂しいけど、良さをちゃんと生かして造ってくれるなら応援したいです」と話した。
旧奈良監獄は1908年に建てられ、2017年3月末まで奈良少年刑務所として実際に使用されていた。老朽化で閉鎖され、21年春にホテルや史料館などの複合商業施設として生まれ変わる。
午前10時~午後5時。大人1千円、小中高生500円。午後6時~同8時半開催の連動企画「奈良赤レンガ監獄ナイトフェスタ」は、入場料2500円。いずれもチケットはインターネット(http://former-nara-prison.com/festival/)から購入する必要がある。