ヒロイン誕生 紀平梨花 NHK杯初出場で初優勝!【NHK杯フィギュア2018】
紀平梨花選手(16)が優勝 フィギュアNHK杯(18/11/10)
16歳・紀平梨花が日本初のGP初出場初優勝!「ガッツポーズせずにはいられなかった」
「フィギュアスケート・NHK杯」(10日、広島県立総合体育館)
女子フリーが行われ、GPデビュー戦でSP5位の紀平梨花(16)=関大KFSC=は、SPで転倒したトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度組み込む構成を完ぺきに遂行し、フリーで今季世界2位となる154・72点をマーク。総得点も世界2位の224・31点で、男女通じて日本勢初となるGP初出場初優勝を飾った。
圧巻の内容だった。フリー「ビューティフルストーム」にのり、冒頭のトリプルアクセル-3回転トーループを軽やかに成功。続く単発のトリプルアクセルも決めると、一気に波に乗った。観衆を虜にした4分間を終えると、思わず両腕でガッツポーズ。「ガッツポーズせずにはいられなかった。自分のほぼ最高の演技。まだ信じられない」と、得点を見て、目を丸くした。
午前の練習では前日のSPで転倒したトリプルアクセルを計16度跳んで確認。内容がよかったという今月上旬の西日本選手権と練習でのジャンプを動画で何度も何度も確認しながら、タイミングの修正を加えた。
練習では仮に着地が決められそうなジャンプでも、踏み切りが悪いと感じれば、わざと転倒したという。「変な風に跳んでも、着地が決まってしまうと、癖がついてしまう。このジャンプはダメ!ということを体に染みこませた」。絶え間ない努力が身を結んだ。
次戦はGP最終戦・フランス杯。日本女子に誕生したニューヒロインは「これからもレベルアップしていくことを心にとめて、さらに上を目指して行きたい」と、力強く誓った。
紀平梨花 アクセル2発で日本初GPデビューV!「心から嬉しい」 宮原2位で日本勢ワンツー
18:32
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯第2日は10日、広島県立総合体育館で行われ、紀平梨花(関大KFSC)は女子フリー154・72点で、合計224・31点とし、日本初のGPデビュー戦での優勝を飾った。SP2位の宮原知子(20=関大)がフリーで143・39点、合計219・47点で2位に入り、日本勢ワンツーを決めた。SP3位の三原舞依(19=シスメックス)はフリー133・82点、合計204・20点で4位に入った。
合計の自己ベストを一気に6・15点更新し、新ルールではザギトワの238・43点に次ぐ世界2位のハイスコア。「心から嬉しい気持ちになったのは初めて」とガッツポーズを繰り出した。
SPではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒したが、この日は冒頭に3回転トーループとのコンビネーション、続いて単発で大技に成功。前夜はトリプルアクセルを決めた西日本選手権と、失敗した今大会のSPの動画を比較して分析。踏み切るタイミングを修正し、「絶対にやってやる」という強い気持ちで決めた。アクセルを成功させても、気を緩めない。「集中しないといけないと頭がいっぱいだった」。両手を上げて3回転ループに着氷すると、最後までミスなく滑りきった。
ジャンプなどの技術点で圧巻の得点をマークするだけでなく、表現力が評価される5項目の演技点でも8点台を揃えた。GPデビュー戦での戴冠は、同じトリプルアクセルを武器に世界を制した浅田真央さんですら達成できなかった快挙。「点数は満足できたけど、これからもレベルアップを心にとめておいて、さらに上を目指したい」。フリー曲のテーマは「地球の誕生」。40回目を迎えた節目のNHK杯で、フィギュア界に新ヒロインが誕生した。
郵政民営化委員会、ゆうちょ銀限度額、倍増で検討
政府の郵政民営化委員会(岩田一政委員長)が、ゆうちょ銀行の預入限度額について、1300万円から2600万円に倍増する方向で検討していることが10日分かった。民営化委は、来年4月の実現に向け、金融庁や総務省などと調整した上で今月中にも結論を出す見通し。ただ、民間金融機関の反対を背景に、限度額の撤廃や見直しに否定的な金融庁との調整が難航する可能性もある。
ゆうちょ銀の限度額は、現在は通常貯金と定期・定額貯金の合計で1300万円。これを通常貯金で1300万円、定期・定額で1300万円の合計2600万円に引き上げる方向で調整している。
限度額は、平成28年に1千万円から1300万円に引き上げられたが、退職金などを預けるためには不十分との声が特に地方では根強く、総務省やゆうちょ銀の親会社の日本郵政、全国郵便局長会は通常貯金の限度額撤廃を求めている。
民営化委も、今春の時点では通常貯金の限度額撤廃で調整していたが、金融庁や金融業界からの反対の声が根強いことから撤廃を見送り、引き上げの方向で検討することを決めた。しかし、金融庁は引き上げ幅を抑えるべきとの姿勢を崩しておらず、調整の結果、2千万円程度への引き上げで決着する可能性もある。