2021年の聖徳太子1400年御遠忌(ごおんき)に向けて、奈良県斑鳩町の特産品をPRしようと、「斑鳩ブランド」が創設された。斑鳩ブランド創造協議会(会長=家郷昇・町商工会長)が、菓子や土産品など21品目を認定した。

 対象は、町内の地域資源をいかして作られた食品や工芸品など。地元スーパーや金融機関などの選考委員10人が採点して選んだ。申請は23品目だった。認定品は、カラフルな水玉で五重塔を描いた認証マークでPRできる。

 認定されたのは、奈良祥樂(しょうがく、龍田2丁目)の菓子「らほつ饅頭(まんじゅう)」▽シンコー食産(龍田南1丁目)の菓子「パスタでポン」▽斑鳩産業(法隆寺2丁目)の「全粒粉入り素麺(そうめん)ベル・ブラン」など。語源が町内を流れる竜田川ということから名物になった竜田揚げの「食べ歩きの仕組み」も、斑鳩らしいサービスとして認定された。

 ログイン前の続き聖徳太子が定めた「冠位十二階」にちなんだ瓦製のコースターを手がける孫七(まごひち)瓦工業(神南3丁目)の清水良洋社長(50)は「一つの会社でできることは限られているが、21品目が一緒になることで発信力を高めていければ」と話す。

 認定品は、JR法隆寺駅前のアンテナショップ「ファイブパゴダ」や各会社の店などで販売している。