水曜朝 冷え込み強烈 都心も氷点下に
2019年01月29日18:52
2019年01月29日18:52
仏パティシエ選手権、課題に動物性原料不使用のデザート 日本は2位
2019/01/29 12:20
2019年1月28日 20時41分(最終更新 1月28日 23時35分)
テニスの4大大会、全豪オープン女子シングルスで初優勝した大坂なおみ(21)=日清食品=の世界ランキングが28日、アジア勢で男女を通じて初めてシングルス1位になった。女子テニスツアーを統括するWTAが同日発表した最新ランキングで、大坂は自己最高だった前回の4位から順位を上げた。1975年から始まった1年間の成績をコンピューターで換算する現行のランキング制度では、女子で26人目の1位。
これまでの日本選手は95年の伊達公子、昨年の大坂、2015年の錦織圭が記録した4位が最高。アジアでは4大大会を2度制した李娜(中国)が14年2月にマークした2位が最上位だった。
13年9月にプロ転向した大坂が4大大会に初参戦したのは16年の全豪で、大会後のランキングは108位。18年の全豪では4大大会で初めて4回戦に進出し、53位に上昇した。同年3月の「BNPパリバ・オープン」を制してツアー初タイトルを獲得すると、全米オープンでも頂点に立ち、ポイントを重ねた。10月には日本勢最高に並ぶ4位になった。
世界1位の座に最も長く就いたのは377週のシュテフィ・グラフ(ドイツ)で、次いで332週のマルチナ・ナブラチロワ(米国)、319週のセリーナ・ウィリアムズ(米国)が続いた。
一方で、2週や4週という短期間で1位の座を明け渡した選手もいた。大坂と同様に4大大会を初制覇から2連勝したジェニファー・カプリアティ(米国)は17週にとどまった。
世界1位の称号を得たことで、大坂は「私に勝ちたいと思う人が増え、ベストを尽くしてくると思う」と受け止めつつ、「今までと大きく変わらない。1位になることがゴールではない」と話す。
次戦は、カタール・オープン(2月11日開幕、ドーハ)に出場予定。4大大会は5月26日に開幕するクレー(赤土)コートの全仏オープンになる。球足が遅くラリー戦になりやすいコートへの対応力も問われるが、大坂は「1年間に全部(年間グランドスラム)という話もあるけど、そうなればうれしい」と意欲的。新女王は貪欲に勝ち続けることしか頭にない。
2019年1月26日 20時35分(最終更新 1月27日 01時11分)
【浅妻博之、メルボルン新井隆一】粘って、粘って女王の座をつかみ取った。26日に当地で行われたテニスの4大大会、全豪オープン女子シングルス決勝で、日本選手として初優勝した大坂なおみ(21)=日清食品。偉業達成の裏には、国内外のコーチやトレーナーらが結集したスペシャリスト集団「チームなおみ」のサポートがあった。
強打を決めれば「カモン!」と自らを鼓舞し、劣勢になれば頭を抱え込む。喜怒哀楽にあふれた2時間27分の激闘を制した大坂は、試合後の優勝インタビューで涙を浮かべた。「人前でしゃべるのは苦手。何を言うか忘れてしまった」。いつもの「なおみ節」で笑わせつつ、感謝の気持ちだけは忘れなかった。チームなおみのメンバーが集まった観客席を見つめ、はっきりと呼びかけた。「あなたたちがいなければ乗り切れなかった。本当に感謝してます」。コーチらはうなずきながら聴き入っていた。
大坂の才能をいち早く見いだしたのは、チームなおみの一人、女子日本代表の吉川真司コーチ(40)だ。吉川氏が初めてプレーを見たのは大坂がまだ15歳、2013年の「東レ・パンパシフィック・オープン」。予選で敗退したが、「パワーがある上に試合感覚に優れている。世界でも見たことのない才能を持っていた」と原石の輝きに衝撃を受けた。
吉川氏はナショナルトレーニングセンターの利用など環境面でサポートを続け、4大大会にも同行。チーム力を「彼女の進化を証明できた。チームとして作り出すポジティブな空気が彼女のエネルギーになっている」と自負している。
「私はいくつかのピースをまとめるような役割」と語るのは、昨季から大坂の技術、精神面を指導してきたドイツ人のサーシャ・バイン・コーチ(34)だ。昨年は女子テニスツアーを統括するWTAから初代の年間最優秀コーチ賞に選ばれた。
4大大会通算23勝のセリーナ・ウィリアムズ(米国)らを指導した経験を持つフィジカルトレーナーのアブドゥル・シラー氏(43)はランニングなどで体を絞るように指導。体の切れが増し、決勝での終盤の粘りにもつながった。
バイン氏は「『より良くしたい』というチーム全体の努力、そして受け入れてくれる大坂選手のおかげ」と語る。支える力、そして生かす力が融合した末の快進撃だった。
【AFP=時事】男子テニスの最新世界ランキングが28日に発表され、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)の決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に圧倒的な強さを見せつけたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、トップの座を確固たるものにした。
試合時間がわずか約2時間だった全豪オープンの決勝で、ナダルはストレート負けを喫したものの、3位以下を引き離して2位を維持した。前回覇者のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、上位選手を破って頭角を現しているギリシャのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas)に4回戦で敗れて6位に後退した。
フェデラーに代わり3位にはアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が浮上し、全豪オープンを欠場したファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が4位に続いた。
昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)ファイナリストのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)は、全豪オープンでは早期敗退に終わりながらも5位に上昇。同大会で8強入りを果たした錦織圭(Kei Nishikori)は、2ランクアップの7位となった。
ナダルの前に準決勝で姿を消したチチパスは三つ順位を上げて12位となり、トップ10の扉をたたいている。
最新ATPランキングは以下の通り。
1位:ノバク・ジョコビッチ/1万0955ポイント
2位:ラファエル・ナダル/8320ポイント
3位:アレクサンダー・ズベレフ/6475ポイント
4位:ファン・マルティン・デルポトロ/5060ポイント
5位:ケビン・アンダーソン/4845ポイント
6位:ロジャー・フェデラー/4600ポイント
7位:錦織圭/4110ポイント
8位:ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)/3960ポイント
9位:ジョン・イズナー(John Isner、米国)/3155ポイント
10位:マリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)/3140ポイント
11位:カレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)/2880ポイント
12位:ステファノス・チチパス/2805ポイント
13位:ボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)/2605ポイント
14位:ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)/2250ポイント
15位:ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア) /2225ポイント
16位:ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)/2000ポイント
17位:リュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)/1955ポイント
18位:ロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)/1955ポイント
19位:マルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato、イタリア) /1870ポイント
20位:ディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)/1835ポイント