「年金たまご」と呼ばれるマルチ商法的集金システムを行う会社が、出資法違反で家宅捜索を受けました。いろいろな会社が摘発されてますが、いまだにマルチ商法はなくなりませんね。
10年以上前になります、まだ大学を出て入社したばかりだったでしょうか、高校時代の友人から久しぶりに電話がかかってきました。小学校も一緒の友人でしたが、それほど親しいというわけではありませんでした。
その友人が「いい話しがある」というので、合コンか何かかと思って、のこのこ出て行ったら、とあるアパートの一室へ案内されました。そこには男性が数名いて、何かのサークル活動のようでした。
そこで、その「いい話」の説明が始まったわけですが、それがいわゆる「ねずみ講」ってやつで、明らかにうますぎる話でした。何か商品を販売して、自分の下に子、孫の会員ができるとその売上の何%が入る仕組みだったような。トップの人は、仕事もしないでカウンタックに乗ってるなんて話もしてましたが、そんなうまい話絶対無い、これはマルチだとすぐにわかりました。
それでも友人をはじめそこにいる人たちは、完全に信じきっていて、これは素晴らしいシステムだと自信たっぷりに話していました。自分はどうきいてもありえない話にしか聞こえなかったのですが・・・。
なんでもそのアパートで、週に何回か勉強会を開いていて、たまに成功してる人が来てくれるのだとか・・・。自分の反応がイマイチなので、強引な勧誘もなく、その後は特に誘われることもなく、友人ともそれっきりになりました。彼はなぜ自分を誘ったのでしょう・・・?
数年後、その会社は摘発されていました。やはり、そんなうまい話はなかった・・・。それでも騙されてしまう人がいる・・・、「年金たまご」にも多数の出資者が・・・、だからマルチは減らないのでしょう・・・。
世の中、うまい話はない、地道に頑張るということですね・・・。