管首相が、総裁選に出馬しないことを表明しました。
早速、野党界隈からは「政権を放り投げた」とか「無責任だ」とか批判が出ていますが、本当にそうでしょうか?
あの大震災時の民主党時代を思いおこしてみてください。
漢字が同じ、菅(かん)首相時、まさに民主党内では、政策遂行そっちのけで小沢一郎氏との政争に明け暮れ、同僚の鳩山前首相から「ペテン師」と罵られる始末。
立憲民主党の枝野代表は、その当時の官房長官です。どの口がそれ(無責任)を言うと思うのは、小生だけでしょうか?
「民主党政権」・・彼らが国民に残したレガシーは「消費増税の法律化」・・・それだけです。
翻って、現首相はコロナ禍下の非常時、わずか1年間の間に様々な功績をあげたと思います。
地味だけど、「携帯電話料金値下げ」。橋下徹さんも指摘しているけど、消費税3%下げたくらいの効果。かくいう小生もその恩恵をうけています。
そして、世界から立ち遅れているデジタルの推進化を目指す「デジタル庁発足」。
ネガティブにいう人もありますが、赤い「学術会議再任拒否」と、すり寄る反日韓国文政権に外交的に「韓国無視」を貫いたのはもっと評価されてもいいと思います。
医療の分野では「不妊治療の保険適用」「原爆黒い雨上告取り下げ」。これも首相の強いリーダーシップがあってのことです。
そして何といっても、自らアメリカに乗り込んでファイザー社と直接交渉し「ワクチン確保」に成功したのは、首相の本当に強い決意あってのこそ。
そして何より、賛否両論の「東京オリンピック・パラリンピック開催」。いったい誰が、本当に開催できると思っていたのでしょうか?世界中でこれを実行できたのは、おそらく日本だけだったのを彼が証明して見せたのです。
おそらく首相は、仕事の積み重ねの成果を示せば、国民は理解してくれると思っていたのではないでしょうか?ただ、パフォーマンス一切無しの寡黙で地道な仕事ぶりは、メディアというフィルターを通して見る国民からは解りにくかったし、何よりもリーダーとしての「華」が無かった。
まさに「東北人」そのものの首相を、小生は切なく思うのです。
コロナ制御専門家集団の「分科会」や「医師会」らもグリップ出来なかったのも痛い点です。
しかし、何年後か何十年後かはわかりませんが、管首相の「仕事」は必ず再評価される日が来ると思います。
偉大な「仕事のレガシー」を残した宰相の一人として。
何はともあれ、1年間、本当にお疲れさまでした。