さて、昨日紹介したインド映画「ミルカ」の背景に関して、ちょっとだけ言っておきたいことが2点。
この映画の重要なキーポイントはインドとパキスタンの隣国同士の対立関係が背景にあります。
1点目 どの国であれ、「隣国同士は多かれ少なかれ必ずいがみ合う」という真実 。
このインドとパキスタンを例としたアジアだけでなく中東、ヨーロッパ、北南米大陸いたるところ、 「隣国同士は必ずいがみ合う」という、「真実」。
イスラエルと隣国アラブ諸国との対立は有名ですが、同じイスラム教同士でも宗派が違えばいつもいざこざばかりです(イラン・イラク戦争とかね)。
ヨーロッパに行けば、ここ数十年はまぁ一見落ち着いているように見えますが、欧州史は隣国同士の戦争の歴史(30年戦争・百年戦争ってのもある)と言っても過言ではありません。現在でもEU内部の対立を見れば解る通りまぁ熾烈な外交闘争が繰り広げられているワケ(ちなみに独・仏・英は特に仲が悪い)。昨年の英国連邦内(イングランドvsスコットランド)の対立もそう。
世界の警察を気取る米国だって、この間隣国キューバとやっと歴史的な対話したばっかり。カナダ、メキシコとだって決して仲が良いわけじゃありません。
・・・・で、小生何が言いたいかといえば、隣国同士の外交はニコニコと握手して仲が良い方が珍しいってこと。国益と国益がぶつかり合って、いがみ合ってる状態の方が普通だということを言いたいわけ。
EU首脳
まぁ、はっきり言って「日韓関係」のことです!!
なので、両国の首脳会談しばらく無いからといって、たいした問題じゃないっすよ。
国家の外交とはつまるところ、「国益の追求」という[目的]のため行われるのであって、「首脳会談」というのはその[手段]の一つにすぎないわけです。
最近ディアの主張で、「日本が早くパク大統領の首脳会談をする努力をしなければ、日韓関係は破綻してしまう」という、それこそ[目的]と[手段]があべこべになった論調が多く見受けられます。
外交の手段に過ぎない「首脳会談」が目的化した、もう絵に描いたような「本末転倒」な主張がまかり通っていることを不思議に思っているわけです。
繰り返しますが「日韓首脳会談」とは、日本にとって何かしらの「国益」が得られるという見込みがあることを前提に行う[手段]なのであって、「首脳会談」自体が[目的]ではありません。
もし、日本にとって会談することに全く「国益」が無いのであれば、シカトすることも立派な外交と言えるでしょう。
考えてもごらんなさい。
からくり人形のごとく「謝罪と賠償」だけを繰り返し繰り返し連呼なさる隣国のパクさんと会談したところで、日本と日本国民にどのような「利益」があるのか説明できる人があるでしょうか。
日本側から韓国に対して何かして、今日の関係悪化が引き起こされているのなら、いざ知らず、ほぼ全てにおいて、韓国側から日本への「難癖」が理由で今日の事態になってることは日本の誰もが、いや今や全世界中の知るところとなっています。
もうね、この間の安倍首相の米国議会での演説に対して、韓国側からの横やりったら酷かったでしょう。呆れかえりましたよ。
そもそも、日米の二国間外交に、なんだって韓国がが割り込んで演説内容に韓国のこと入れなきゃないの?
米国議会での首相演説
すかさず、お約束の日本批判
6月にパク大統領が米国へ行くそうですけど、日本が他国の首脳に対して「あれをしゃべろ」とか「これはしゃべるな」などと圧力かける非礼なロビー活動などするわきゃないでしょう。そんな品位の無いはしたない外交するほど日本落ちぶれてないってことです。それが、どんなに恥ずべき振舞か韓国民は気付くべきですよ。
映画に話は戻りますが、インドとパキスタンは基本現在でも対立関係にあります。それこそお互い核武装し小競り合いを繰り返してきてるわけですが、お人よしの日本人も少し大人になって、「まぁ国際外交ってそんなもんだ」くらいのクールな現実を受け入れるべきでしょう。
その方が、隣国の大統領も国民も早く大人になれる近道ってもんです。
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さらに映画に関連して2点目。 「インド独立」に関すること。
8月15日の終戦記念日に日本人に混じって多くのインドの方々が「靖国神社」を参拝し献花してるということの意味を日本人自身で考えてほしいということです。
これは前にも書きましたが、もう一度。
かなり前 小生が任務上、食品衛生研修で真夏の東京に滞在していた頃のことです。8月15日の終戦記念日に、その日は講義も無かったため「靖国神社」へ参拝しに行きました。
すると、驚いたことに多くの、本当に多くのインド人とお見受けする外国の方々が、日本人と一緒に横一列にきれいに並び、参拝に訪れているではありませんか。その手にはみんな献花用の白い花を携えています。
小生は思い切って隣のインドの紳士に話しかけました。その時、知ったのですが近くにインド大使館があり、なので多くのインド人も住んでいるとのことでした。で、参拝の理由なんですが、彼は、まっすぐ本殿の方へ視線をやり、
「彼らのおかげで、祖国は独立できた」
と、はっきり小生に言ったのです。
彼らとは言わずと知れた、246万6千柱の「英霊」こと我らのご先祖様たちに他なりません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/55/4686bbceee482bd72f99fb587874d77b.jpg)
インドはムガール帝国没落後、本当に悲劇の歴史でした。それこそ日本が徳川時代の平和を謳歌していた頃、ヨーロッパ列強による植民地化が進み、18世紀中頃に完全にイギリスの統治下に置かれてしまいました。以後、第二次大戦後の独立までの二百数十年間、植民地人としての辛酸をなめて生きてきたわけです。
そして、インド独立のため現地人と共に戦った数多くの帝国軍人がいたことを我々は忘れてはなりません。もちろんそれが全て日本軍の善意による正義の戦いだったとは言いません。日本の国益上のことであったことは間違いないのですが、しかし、純粋に西洋列強から亜細亜の独立と言う御旗に燃えた多くの将兵たちの行動に、感謝している現地人の方々がいるという、この事実(ファクト)に注目してもらいたいのです。
靖国に参拝する閣僚、議員たちに対して、メディアは何かと言えば「アジア諸国の懸念」という表現を用いて、国民の代表である政治家の参拝自体を非難します。
そもそも懸念してる「アジア諸国」ってどこよ!? 中韓2国だけでしょ。
このように「アジアの独立」のために戦った我らの先輩方に、今でもその恩義に報いようとする、同じアジアのインド圏からの参拝に関しては、全く報道しようとしないメディアも何なんでしょ?
彼らとて同じアジア諸国なんですがね。
しかも、こちらは律義に70年も「独立」の恩義に報いようとして参拝を続け、二百数十年自分たちから搾取し続けた欧州には「謝罪」だの「賠償」だのしない大人の成熟度。
かたや、学校、病院などのインフラから選挙権まで与えられ三十数年間の統治に、恩義どころか、意味不明の「謝罪」と「賠償」を繰り返す隣国。ありもしない「従軍慰安婦」までこしらえてね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/ea/7b26e9e672a2ad7e8b5cf4eea84b5afc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/1a/1829d3d5aca283453b5a70c2fda878aa.jpg)
まぁ日本が、いくら謝罪しようが、賠償しようが、「1000年許さない」って宣言してるんですから、何話したって無駄でしょう。
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最後に、海外で作られた小話を一つ。
今の世相をよく反映していると思います。
各国の乗客をのせた、ある豪華客船が氷山に衝突し沈没の危機に。
船長とクルーはすぐに乗客を海に飛び込ませようとしますが、乗客は指示に従いません。
そこで、船長はクルーに知恵を授けます。
「アメリカ人には、海に飛び込んで勇気を見せろ と言え!! 彼らはその勇気を他者に見せつけるために真っ先に飛び込むに違いない」
「フランス人には、豪華なキャビアと高価なワインを見せつけるよう海に落としてやれ、グルメな彼らは真っ先に飛び込むだろう」
「イタリア人には、美女数名を見つけて海に落とし、彼女らを助けろ言え。彼らは我先を争って全員飛び込むはずだ」
「日本人には、阪神タイガースが優勝したと言え。 彼らはそれだけで連鎖反応で水に飛び込む」
「韓国人? ・・・・・・・ 奴らには黙っていろ。 あとで、謝罪と賠償を永遠に要求される」
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つまるところ、世界は隣国をそう見ているということです。