GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

箱根駅伝について・・・(1)

2010-10-18 00:25:56 | スポーツビジネス
昨日、箱根駅伝予選会が開催されました。

私の知合いの方など何名か参加校のスタッフとして関わっているので結果を気にしていました。
無事予選を通過した大学関係者にはおめでとうございます!という思いですが、残念ながら落選した
チーム関係者の気持ちを察すると何と言っていいやら。。。と言ったのが正直な気持ちです。

そんな中、拓殖大の1位通過には驚き。さすが名将・岡田監督といった感じです。
私が学生だった頃、すごく強かった順大や大東大の落選も当時を思うと信じられません。
予選会の結果はこちらより(箱根駅伝公式サイト)

この箱根駅伝の人気、過熱傾向は今さら言うまでもなく、色々な意味で学生アマチュアスポーツの域を
完全に越えています。

ところで箱根駅伝はなぜこれ程までに注目されるのでしょうか。思いつく所では、
 ●ロケーション・・首都「東京」と日本一の山「富士山」を結ぶルートが舞台。
           200km以上の距離を人が走りぬくというスケールの大きさ。
 ●時期・・「正月」という1年の中で最もめでたい時期。しかも多くの人が長時間のレースを観戦する
       時間がある。
 ●観衆・・学生のみならず各大学への愛校心を持つOB、父兄、関係者らが一体となって応援できる。
       例えば他のプロ・スポーツのように試合主催者やチームがファンを開拓、増やすような
       意図的施策を打たなくても、自然発生的に多くのファンが集まる、或いは既に集まっている。
       そしてそれらのファンが日本全国にいる。               
       また、観る人にとってルールが分かりやすいというのも一因かと。
 ●歴史・・来年が第87回大会。その長い年月により築き上げられた「伝統」という名のブランド価値
       こういった価値はお金や奇抜なアイデアですぐに造り出そうとしても困難。

そして、何といっても’80年代後半に始まったTV中継がこの人気上昇に拍車を。
中継開始当時はレースの一部分を生中継していたのがその後、完全生中継に。その平均視聴率は常に
20%台後半
をキープ(ちなみに元旦の全日本実業団駅伝は10%台前半)。
沿道の観衆は2日間でのべ100万人を越えるそうです。

更に近年ワンセグ携帯、最近ではツイッタ―の登場などにより、駅伝・マラソン大会を現地観戦に行った際、
選手が目の前に来るまで、一般の人にはレース全体の動向を把握しづらいという難点も一気に解消された
感があります。
現地で観る人にとっても益々楽しみなイベントとなりつつあります。
私も今回予選会の状況はツイッタ―で追っかけていました。
まさしくTV、ネットなどメディアの進化と相まって人気が急激に高まったスポーツイベントと言える
でしょう。

(つづく)


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