GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

海外成長神話に逃げるな

2012-02-23 11:12:40 | 日 記
前回「海外で学ぶ事」というテーマでブログを書きました。
一方、今回は「海外成長神話に逃げるな」というテーマ。これもしばらく前に朝日新聞スポーツ欄に
あった記事です。

その中で、
“選手の海外志向を聞くたびに、冷めた気分になる事がある。多くの場合、その理由は「高いレベルで成長したいと」と語られる。気持ちは分かるし、否定はしない。でも、海外に移籍さえすれば成長が約束される訳ではない。・・・(サッカーの三浦知良は、)「やる気さえあれば、どこでも成長できる。結局は自分次第で全てが変わってくる」と。プロ27年目のシーズンを迎える44歳はブラジル、イタリア、クロアチアを渡り歩き、なお、(ただ)「海外に行けばいいというものではない」と説くのだ。”
とあります。

日本の陸上界も昔とは比較にならない程、多くの選手がレースや合宿で海外に行く時代になりました。
しかしやはり前提にあるものは競技選手として国内の置かれた環境の中でできる事をしっかりやり、
その後に海外レースや合宿といったものが付いてくるものだと感じます。
そして海外に出ていく際の費用のほとんど全てが通常所属チーム、連盟、スポンサー或いは大会主催者の
いずれかから出ている事を考えれば事前の国内準備も含め、ベストを尽くす事が求められるのは自然な
事だと思います。それがあってこそ選手は海外に行った時に大きく成長するものだと。

幸いSTCI・GSPの海外サポート業務でご一緒させて頂くチーム、指導者の方の多くはこの様な考えを
しっかり持っていらっしゃると言う事を日頃感じるのでその辺りを常に意識したサポートを今後も
心掛けていきたいと思います。

前回記事の「海外で学ぶ事」と今回の「海外成長神話に逃げるな」の二つの記事。
一見相反する内容にも思えますが、実は表裏一体、どちらもアスリートが世界レベルに成長していく
際に大変重要な考え方だと感じました。

↓STCIでサポートしている岸川朱里選手(女子800m・長谷川体育施設所属)とコーチの
 上野敬裕(STCI代表)。
 2人は現在、メキシコで強化合宿中。日頃から国内外を問わず一日一日を大切にしながら
 競技に取り組んでいます(写真は昨年6月日本選手権で2連覇の後)。




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