GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

海外から学ぶ事

2012-02-19 11:27:48 | 日 記
先月、朝日新聞に「J20年を語ろう」というシリーズ記事が。
サッカー・Jリーグがスタートして20年。その間、Jが何を残しこの先どう発展していくのか。
様々な角度からJリーグを考えるをテーマとした連載記事。

その中で特に目を引いたのが横浜マリノス・中村俊輔選手がJデビュー当時、日本に来た多くの外国人
選手やその後、欧州で8年間プレーした時に見たもの感じた事などを綴った記事。
Jデビュー当時、リーグもチーム海外からも多くの各国代表級選手を招きレベルアップを図る中で試合に
出られない日本人選手もそれなりにいたはず。しかしそういう環境下でレギュラー争いをして試合に出て
いく事で確実に日本人選手のレベルが上がっていったというのが彼の印象。
そう言われてみればJリーグの世界は当初から海外の選手・指導者が多数来日、一方、実力さえあれば
選手もどんどん海外に出ていくといった雰囲気が自然にあった様に思う。
この20年間で海外トップ選手と日本人選手の力の差は確実に縮まり、近年ではWカップに出るのは
当たり前、決勝トーナメント常連チームの仲間入りも現実味を帯びてきている状況。Jリーグ発足前には
多くの人が想像できない光景だったと思います。

また8年間の欧州クラブ在籍時に中村選手は、「半年ごとに自分のライバルとなる選手が補強された。
次々と下部組織から次々と若い優秀な選手が上がってきた。当たり前のプレーではポジションを奪われる
という怖さをいつも感じていた。欧州での8年間は精神的に凄く疲れた。でもだからこそ成長できた。
その一方で最近のJリーグにはそう言った緊迫感の足りなさを感じている。」とも。一流のプロ選手
ならではのコメントです。

彼は今後Jリーグが選手の地位や報酬面も含めも魅力的になってほしいと願い、その為に選手もクラブも
もっと上を目指す意識が必要。選手は欧州に渡って世界最高のサッカーを求めている。コーチやクラブの
経営者も欧州で挑戦すべき、と提言しています。

陸上もプロ、アマの差こそあれトップ選手の多くはどこかで世界の一流選手と戦う機会を持ち、その中で
結果を求められます。私もSTCI・グローバルサポート・プロジェクトの仕事を通じて海外の陸上
関係者と接する機会が以前以上に増えましたが、世界レベルで仕事をする事の厳しさや難しさを日々
感じています。
一方だからこそいい仕事が出来た時の充実感や達成感が大きいのも事実。

中村俊輔選手の記事を読み、今の仕事に対する価値の高さを再認識する事が出来ました。

↓中村俊輔選手が現在所属する横浜Fマリノスの練習施設。グランド奥右側のスロープは坂道
 ダッシュの練習用。左側がクラブハウス。
 同チームはハード面でも欧州トップクラブにひけを取らない環境施設を持っています。
 写真は以前仕事でお邪魔した際に。 




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