いやはやなんだか一気に春が来たような感じで、昼飯を食べたら眠いのなんのってア~タ。
車の中で一眠りしようかとも思ったのですが、一度寝たら起きそうもないんで、おもての空気を吸いながら体操なんぞをやってみました。
「うっ!花粉が!!!」
って、私は今年まだ発症してないんですが、深呼吸が恐る恐るになるのはこれもまたしかたのないことです。
まっ、せっかくの陽気、発症するまでは気にせずいきましょう。
今日は、お寺さんの駐車場をお借りして昼食をとっていたのですが、駐車場の傍らには今が盛りと梅が咲いておりました。
「梅は匂いよ木立はいらぬ、ってね。やっぱ香りを楽しまねば」
てんで鼻を近づけてみましたけど・・・・・
「あれ?やっぱ花粉症かなぁ?」
やっぱり私には風流てな心も体も身についていないようです。
ところで、「花見」というと桜の花をめでることで、梅の「花見」てぇのはあまり聞きません。梅の場合は「観梅」あるいは「探梅」というんだそうで、桜と違い梅の場合は遠くから眺めたんじゃやっぱりダメで、梅林に入って香りをめでなければこれ「観梅」にはならないそうでありますね。
ならば花粉症が出ないうちに一度「探梅」せねば。
梅といえばやっぱり鶯でしょうか、
実際には梅に鶯がとまっている絵のような光景にはお目にかかったことがありません。そもそも鶯の声は聞くことがあっても目にすることはほとんどありませんしね。
それでもやっぱり
松に鶴、藤にホトトギス、牡丹に蝶、萩にイノシシ、芒に雁、紅葉に鹿、柳にツバメ、そんでもって梅には鶯と、これは切っても切れない仲なんでありまして・・・・
えっ?ぜんぶ花札だろうってですか?
まぁまぁ、『春告花』に『春告鳥』、花札じゃなくともベストカップルじゃござんせんか。
さしずめ若いときのあたしなんざぁア~タ、綺麗で甘い色香を放つ梅の花のようなお方を、「次から次へとホーホケキョ」でありますよ・・・・いや、そうありたかったですよ。
今や梅を求めて山を渡る元気もなけりゃ「ホーホケキョ」はなおさら無理がありますから、老梅が咲かす花のように「我を慕いしかの鶯」を待ってみましょうかねぇ
「あ~あ、私にも春がこねぇかなぁ・・・・」(笑)
さて、今日の一枚は、ジュニア・クックです。
やっと、ブルーノートのオルガン・ジャズを離れたかと思ったら、またブルー・ミッチェルを引き戻してしまいました。(笑)
クック、ミッチェルといえば、ホレス・シルバー・クインテットの名フロント、二人組ということになるんですが、その二人が揃った二つのセッションを、クック初名義で出したアルバムということになります。
私は、こういう「いかにもジャズ」(あくまで私解釈ですが)ってぇのは、やっぱり聴いていて安心するんです。
この二人の音には、なんて言ったらいいかなぁ・・・哀愁?愁い?そういったものをいつも感じ取れるんですよねぇ曲調がどうあれ。それが、ジャケットでカッコをつけている二人以上にカッチョイイんだよなぁ・・・・・と私は思います。(笑)
「親分を置いといて」てなアルバムは、そこそこ良い演奏が聴ける、という私なりの思い込みがあるのですが、このアルバムも期待を裏切っていないと私は思う一枚です。
JUNIOR'S COOKIN' / JUNIOR COOK
1961年4月10日, 12月4日録音
BLUE MITCHELL(tp) JUNIOR COOK(ts) RONNIE MATTHEWS[1~3,7], DOLO COKER[4~6](p) GENE TAYLOR(b) ROY BROOKS(ds)
1.MZAR
2.TURBO
3.EASY LIVING
4.BLUE FAROUQ
5.SWEET CAKES
6.FIELD DAY
7.PLEASURE BENT