雨が降ったり晴れたり、暑かったり涼しかったり、まさにこれぞ秋たればこそという天気なんでしょうか?
この3連休は、前回予告の通り『東京JAZZ 2010』のテレビ放送への感想を語るつもりでいたのですが、先週末、父の実家の叔母が突然亡くなるという訃報が舞い込み、その時間が無くなってしまいました。
突然の訃報といっても、叔母はすでに96才という高齢で、その葬儀も半分は長寿をまっとうしたお祝い的要素が強いものだったので辛いものでは無かったのですが、なにしろここから父の実家まで行くのが大変で、片道4時間から5時間のロングドライブ、正直疲れました。
今日は、『東京JAZZ 2010』の感想をまたも先送りして、そのロングドライブの道すがらを紹介したいと思います。
みなさんは2008年秋に開通した国道289号『甲子トンネル』をご存じでしょうか?
国道289号は、新潟市と福島県いわき市を結ぶ国道ではあるのですが、いわゆる『点線国道』で、実際には車で一本道をド~~ンと行けばそこに着けるといった国道ではありません。
全長4345mの『甲子トンネル』が開通する前のこの区間、甲子峠越えの国道289号というと、なんと登山道、つまり、歩行でのみ通れる国道でした。
ですから、とうぜん車での甲子峠越えは不可能だったわけで、迂回するルートを通るほか無かったのですが、これがキツイし遠い、父の実家である只見町へ行くルートに甲子峠越えを考える必要もありませんでした。ところが、この『甲子トンネル』開通によって、最も近いルートになったのであります。
てなわけで、今回は白河蕎麦でお腹を満たした後、この『甲子トンネル』を抜けて奥会津へと分け入ったのでした。
ちなみに、東京方面から観光にこられる方に『甲子トンネル』がいかに有効かと申しますと、東北道の白河インターからこのルートを使うと、江戸時代の宿場町を現代に残す『大内宿』、自然美溢れる『塔のへつり』等々、全国的にも有名な南会津の観光地へのアクセスが飛躍的に良くなりましたし、尾瀬の福島県側入り口へも行きやすくなったのかな?そうそう栃木県の那須からもすぐですしね。
塔のへつり
大内宿
って、もちろん今回の私は観光目的ではありませんので、素通りしましたけど。
連休だったからでしょう、途中の道の駅にはツーリングを
楽しむバイクが集まっていました。
てなわけで、家を出て4時間半、やっと父の実家へ到着しました。
父の実家あたりには、いわゆるお通夜という習慣がもともと無いんだそうで、叔母のお顔を拝ませていただいた後は、名前と顔が一致しない親戚も多数いる中、長寿全うのお祝い気分もありぃの大宴会でした。
私も奥会津の銘酒『花泉』をしこたま飲まされ、葬儀の日の朝はそこら中歩き回って酒を抜くありさまでした。
そんなわけで、葬儀も無事に終え、新米やら『花泉』のカップ酒やらいろいろお土産を持たされて帰ってまいりましたが・・・・・・・疲れましたぁ、昨日のうちに帰ってこれたので「今日は仕事に出られるかな」とも思ったのですが、有休の届けも出してあることですし、遠慮無く休むことにしました。まっ良いですよね。
さて、今日の一枚は、チェット・ベイカーです。
これを選んだ理由はただ一つ、疲れきって体が怠い・・・・つまりいわゆるアンニュイな気分ってヤツですか?
そんな時は「まさにアンニュイの王様、チェットのボーカルを聴くにかぎる」てな事でして、特にバックがギターとベースだけというシンプルさがさらにアンニュイ~~~~な気分を盛り上げるにはうってつけじゃありません?このアルバム。
これを聴いて一眠りでもしないことには、Mさんのお店の手伝いもままならず・・・・・
「あ~あ・・・・・煙草吸いてぇ」(笑)
EMBRACEABLE YOU / CHET BAKER
1957年12月9日録音
CHET BAKER(vo,tp) DAVID WHEAT(g) ROSS SAVAKUS(b)
1.THE NIGHT WE CALLED IT A DAY
2.LITTLE GIRL BLUE
3.EMBRACEABLE YOU
4.THEY ALL LAUGHED
5.THERE'S A LULL IN MY LIFE
6.WHAT IS THERE TO SAY
7.WHILE MY LADY SLEEPS
8.FORGETFULL
9.HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON
10.COME RAIN OR COME SHINE
11.ON GREEN DOLPHIN STREET
12.LITTLE GIRL BLUE
13.TRAV'LIN' LIGHT
おまけ、
亡くなった叔母のひ孫は、二人姉妹に三人姉妹と女の子ばかり、それがどの子も可愛い盛りで、私にも愛敬を振りまいてくれました。
それにしても、従姉妹の孫って・・・・・あはは、私も歳をとるはずだぁ