JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

猫のケツ、猫のマタ?

2008年03月15日 | s-u

今日はほんと暖かい一日でしたねぇ、車の中なんて暑くてエアコンが欲しいくらい、本来は窓全開で爽快な走りといきたいところでしたが、花粉症にはそれもかなわず、シャツを腕まくりして運転していました。

休日出勤の今日は久しぶりの休肝日にしようかと・・・・・ところが帰ってみると肝心の米がありません。しかもおかずらしいおかずも無いというのは「どうゆうわけ?」
しかたがないので、自分でつまみを作ってワインなどを飲み始めました。

そんなこんなで、食後(?)もケニー・ドリューの「DARK BEAUTY」なんぞをターンテーブルに乗せ、ゆっくりとワイン片手に新聞を読んでおりました。

上原ひろみのチック・コリアとの共演盤「DUET」についてのインタビュー記事にも目は行ったのですけど・・・・・・

♪ ねんねん、猫のケツにカニが入り込んだ
  カニかと思ったらけんむし(毛虫)だけんむし
  毛だらけ、穴だらけ
  寝ろてばよ寝ないのかよ ♪

「うちの子守歌どこから ~「ねんねん猫のケツ」「お寺の鐘が鳴るよ」~」なる記事に載ってた子守歌です。これは東京都小平市の奥様が伯母さんに歌ってもらった子守歌なのだそうですけど、NPO法人「日本子守唄協会」(こんな団体があることも知りませんでした)によると「ねんねん猫のケツ」で始まる子守歌は全国各地に見られるのだそうで、入り込むのはカニだったりアリだったりと様々あるらしいのですが、猫のお尻に何かが入るのは共通しているのだとか。
「そういえばとうちゃんも、「ねんねん猫のケツ」って歌ってたっけ・・・・あれ?「猫のマタに毛がはえだ」だったけかなぁ?」
まったくマタに毛じゃなんともゲスな子守歌になってしまいます。

良く覚えていないのは、父が子守歌を歌ってくれるよりだんぜん母が歌ってくれた頻度が高かったということで
♪ ねんねんころりよおころりよ ぼうやは良い子だねんねしな・・・♪
という最もポプュラーな歌詞が私にはなじみの子守歌でした。

以前「竹田の子守歌」が「の子」とさげすまれながら、「守り子奉公」をしていた少女達の労働歌だったという話をしたことがありました。
問題云々に限らず、子守歌には辛い奉公の労働歌から生まれたという歌が多いわけで、

♪ お子守りゃ 楽なようで してみりゃつらい
  だんなさんにしかられ 子にゃなかれ
  おかみさんにゃ よこめでにらめられ
  はやく正月くればよい
  ふろしきづつみに 下駄さげて
  だんなさん ながながお世話さま
  おかみさん ながながお世話さま
  どんなに 坊やがかわいとて
  にどとのお世話に なりませぬ
  さらば ご主人 おたっしゃで ♪

こんな長野の子守歌もまさに労働歌ですよね。じつにブルースなのであります。

「子守歌は繰り返し歌われながら受け継がれてきたもので、土地や各家庭で節も歌詞も変化しつつ、伝わってきた重みがある。古くからある子守歌がとぎれかけている現在、その価値を見直し、歌い継いでほしい。」という「日本子守唄協会」の会長さんの言葉で今日の記事は締められておりました。
みなさんのお宅に伝わっている子守歌は、どんな節でどんな歌詞なのか?そしてその背景にはどんないわれが隠されているのか?そんなことを考えてみるのも一興だと思いませんか。

ところでうちのとうちゃんの子守歌は「猫のケツ」だったかなぁ「猫のマタ」だったかなぁ、あとでかあちゃんに訊いてみよっと。

さて、今日の一枚は、誰かがやっている「ララバイ」にしようかといろいろ考えてみたのですが、父の話も出たので、本当に珍しく男性ボーカルはどうかなんてメル・トーメの「Lullaby Of Birdland 」を選びました。

ごめんなさい、私、メル・トーメは、というより男性ボーカルは女性ボーカル以上に不得意分野でありまして・・・・・・
この手のボーカルものはほとんど聴かない私ですから、このCDも「何でここにあるんだろ?」といった代物、解説はご容赦下さい。(しかも輸入盤なのか日本語のライナーノーツは全くないし・・・)

とりあえず、改めて聴いた感想を言いますと、悪くは無いんですが、やはり毛色的には合いません。どちらかといえば、特に男性ボーカルは囁くような色っぽさがあったほうが、いやいやメル・トーメの声は色っぽいんですけど、う~~~んなんて言ったらいいかなぁ、バックがピアノ一本だったり、せめてコンボどまりで、女を口説くように歌うほうが好きかなぁなんてね。さもなくば、もっとダミ声で唸るんでもいいんですけど(笑)

まぁ、今日のところは「オヤジの子守歌」を思いだしたということで、この選曲をお許し下さい。

SONGS OF NEW YORK / MEL TORME
1963年12月2日録音
MEL TORME(vo)

1.SUNDAY IN NEW YORK
2.AUTUMN IN NEW YORK
3.LULLABY OF BIRDLAND
4.BROADWAY
5.YHE BROOKLYN BRIDGE
6.LET ME OFF UPTOWN
7.42nd STREET
8.SIDEWALKS OF NEW YORK
9.HARLEM NOCTURNE
10.NEW YORK, NEW YORK
11.THERE'S A BROKEN HEART FOR EVERY LIGHT ON BROADWAY
12.MANHATTAN
13.MY TIME OF DAY



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2 コメント

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労働歌 (azumino)
2008-03-16 12:31:50
バブさん こんにちは

「長野の子守唄」が登場しています。長野に住んでいますが、聞いたことがありません。内容からするとまさに労働歌ですね。
 
メル・トーメのこれは、「Sunday in New York」(Atlantic)が原盤です。トーメは洗練されすぎていて、却ってとっつきにくい面があるかもしれません。

アスパラガスが美味しそうですね。僕もベーコンと炒めてつまみ作ろうという気になってます。
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azuminoさん (バブ)
2008-03-16 22:39:55
子守歌は伝承歌ですから、地域が同じでも聴いたことがないというのは、あたりまえのようにあるようです。

メル・トーメ・・・私はやっぱりどうしても女性ボーカルに走る傾向があります。
特に大きな舞台で両手を大きく広げて歌うような(笑)そんな雰囲気はあまり好きでは無いのだと思います。

「ベーコン・アスパラ」もいいですねぇ、昨晩はポテト・チーズにも油を使ったので、茹でてそのまま食べました。アスパラは白も緑も大好物です。
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