JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

寝不足も三文の得?

2012年05月02日 | m-o


一昨日は徹夜仕事で、帰宅したのは昨日の朝7時過ぎ、シャワーを浴びて、ビールと少量のウイスキーをいただいてから床に就いたのは9時近かったでしょうか、まっ明けのお休みの日でしたから「ゆっくり寝られるかなぁ・・・・・」なんて、最低でも5時間程度の睡眠を狙ってたんですが、そんな日に限って何かがあるんですよね。
いやいや、事件とか事故とかハッキリ言って緊急性がある事じゃなかったんですよ。

ガタガタガタ、ペチャラクチャラ、
やはりいつもは寝ていない時間帯の睡眠では眠りが浅かったのか、そんな音で目が覚めたのが12時前でした。
「なんだよう、まだ3時間ぐらいしか寝てねぇじゃん」
頭はボ~、目はシバシバ、なのにもう一度寝ようとの努力は結果へと結びつきません。
しかた無し無し雨戸を開けると、その音を待っていたかのように母が
「○○、起きたか?起きたんなら頼みがあるんだけどなぁ」
ボサボサ頭で(二階から)降りていくと、母の友人Wさんが
「あっ、すいません、こんな格好で・・・おはようございます。」

用というのは、そのWさんの家のテレビが昨夜突然映らなくなって、できれば診て欲しいというもの、
(「俺は、電気屋じゃないし、まして現代のテレビなんか直せるわけねぇだろ!」)
と思いつつも、どうしてもという母の願い
(「母の日も近いし、しかたねぇか」)

てなことでWさんのお宅へ、
見えなくなった原因はナンチャありません。DVDデッキからテレビ本体へのアンテナ線バイパスが外れていただけでした。無事問題解決です。
そしてその後ですよ。「早起きは三文の得」というよりは「寝不足も三文の得」でしょうかね、ちょつとした幸運が舞い込みました。

Wさんのお宅とは、以前お話しした『JBL4430』があるあのお宅なんでありまして、
「そういえば○○ちゃん(私のことです)、この前納戸を整理していたらレコードが出てきたんだけど、見てみる?」
「ぜひ見させてください。」

今回はカメラを持っていかなかったので
前回の時の写真です。

亡くなられた御主人がクラシック好きだったということもあり、ほとんどがクラシックのLP、そこに数枚のジャズレコードが埋もれていました。
「フムフム、チャリー・パーカーにMJQ、それからぁ・・・・・・あっ!これって「MIGHTY MONK」?だよね、そうだよね?」
って、その場の誰に訊いても分かるわけないんですが。

(カメラ無しだったので)こちらはネット上の写真を拝借しました。

ここで「MIGHTY MONK」についてご説明させていただきますと。
じつはこれ中身はリヴァーサイドの「BRILLIANT CORNERS」なんです。なんですが、この「MIGHTY MONK」は、他の「BRILLIANT CORNERS」と違ってステレオ盤なんです。それもリヴァーサイド独自で試みたステレオ再現盤。
私は本で存在とどんな物だったのかは知ってはいたものの、未だかつて本物を見たこともなかったし、まして音を聴いたことなんてあるわけもなく・・・・
「あのう~~~、これ、聴いてみてもイイですか?・・・あっでもプレーヤーがダメなんでしたっけ?」
「あ~大丈夫、この前息子が来て動かしてみたらちゃんと動いたのよぉ、どうぞ聴いて」
(「ウヒョヒョ~~~イ、『JBL4430』で、「MIGHTY MONK」って・・・・う~~~ん、寝不足してヨカッタァ」)

聴きましたよぉ、じゃっかん遠慮してボリュームは抑え気味でしたが、なんとか『JBL4430』が活きる程度の音を出し・・・・
「ん??????????」
あはは、じつに面白い。なんとも気持ちの悪い違和感?
普通、無理矢理のステレオ化でも、私なんぞのオンボロ耳にはそれほどの違和感を与えるものじゃないんですが、この「MIGHTY MONK」ってぇ代物は別物ですね。
これがリヴァーサイド独自のステレオ化が原因なのかどうかは分かりませんけど、その後このステレオ盤が再発にならなかった理由は充分に分かった気がしました。(笑)

とにもかくにも良い経験でした。
やっぱり「いろんなものを聴いてみる」これに勝るものは無いんですねぇ。
帰りの道すがら
「ところでかあちゃん、あのステレオ、これからどうすんだろうねぇ?」
「息子さんがどうにかすんだろ」
ほんとうは「譲ってくんねぇかなぁ」と言いたかったのですが、母にそんなこと言った日にゃ
「何処にどう置くんだい!これ以上ガラクタを増やさないでよ!」
と言われるのがオチですから、グッとこらえたバブ君でありました。(地震でもろくなった二階の床が落ちるかもしれないしね。笑)

さて、てなことで、今日の一枚は、もちろん過去に紹介済みではありますけど、モノ盤「BRILLIANT CORNERS」です。
4日間かけて録音された移籍後初のオリジナルアルバム(カバーアルバム二枚を経て)は、最高の出来ではあったものの、ステレオ化を最初からイメージした録音では無かった事は、昨日あらためて実感しました。
まっ、我が家のステレオシステムで、その違いがあれほど明確に出る事は無いかもしれませんけどね。

BRILLIANT CORNERS / THELONIOUS MONK
1956年10月9,15日, 12月7日録音
THELONIOUS MONK(p) ERNIE HENRY(as) SONNY ROLLINS(ts) OSCAR PETTIFORD(b) MAX ROACH(ds) CLARK TERRY(tp)[5] PAUL CHAMBERS(b)[5]

1.BRILLIANT CORNERS
2.BA-LUE BOLIVAR BA-LUES-ARE
3.PANNONICA
4.I SURRENDER, DEAR
5.BEMSHA SWING



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