憎まれっ子も気を付けろ

暑さに疲れるってことありますよね？昨日はまさにそれで、夜中に帰宅後、シャワーを浴びて、冷えたビールを飲むまでは、この世の終わりみたいな顔をしておりました。
なんと今年初の３０度・・・・えっ？それで死んでたら暑い地域じゃ生きていけないって？
そうですよね、多治見市じゃ３８度越えだそうですから・・・・・
でもね、いいですか、人間の身体は生活している場所に順応していくわけでして、いってみれば、毎日夏日が続いている地域で猛暑日になったに等しいくらいの感覚があるんですよ。
それでも今日は何とか通常の気温に戻ってくれたので、良かった良かった。
（やっぱり、暑い地域の方には怒られますかねぇ？）

おっと、そんなバカな話をしているときではありません。
じつは今日、友人のMA君から、高校時代の同級生が亡くなったとの連絡が入りました。
つい先日、同じく友人のＳ君が当人に会って
「今度、バブとＳ君とMA君と、４人で飲み会やろうよ」
と言っていたという話を聞いたばかりでした。

Ｓ君に連絡をとると
「この前会ったときは、病気って風じゃなかったけどなぁ、バブ君、あんたも気をつけたほうがいいよ、飲み過ぎには」
一言多いんでありますが
そんな話からして、おそらくは急死だったのだと思います。

今も付き合いのある同級生が亡くなったのはこれで３人目、事故死ならまだしも全員病死というのが、自分たちもそういう年齢に差し掛かったということなのでしょう。
それでも、亡くなるには少々早すぎます。
彼の場合、酒はもとよりかなりの遊び人（悪い意味ではなく、大人として）でしたが、「ああいった人間こそ、長生きすんだろうなぁ」なんて勝手に思っていたもので、ちょっとショックです。
たしかに、彼は、私同様自分の身体に気を遣うタイプでは無かったのだと思います。
Ｓ君ではありませんが
「お前も気をつけたほうがいいぞ！」
と、あの世への道すがら私に注意してくれているのかもしれませんねぇ。

憎まれっ子、世にはばかる

私の場合も、これにかなり頼っている感があります。
「好きなもの我慢して長生きしたところで、なんの楽しみがあろうか」
こんな軽口をすぐにたたいて、そのくせ死を前にしたら、人一倍『生』に執着する、私は間違いなくそのタイプです。

一昨日お話しした赤塚不二夫のように、意識が無くなるまで酒を飲み、タバコを吸い、バカをほざいている、ある意味私には理想の死のように思えますが、それによって苦しむまわりの人がいる事を、忘れてしまうんですね。
まあ、私の場合、亡くなった友人のように多くの人が悲しむなんてことは無いかもしれませんが、それでも迷惑をかける事には変わりありませんから。
分かっちゃいるんですよ。分かっちゃいるんですけどねぇ・・・・・

幸いかな、Ｍさんの店を手伝うようになって、酒量も煙草の量も幾分減ったようには思います。友人の死を教訓に、あと一絞り量を減らしましょうかね。それが彼への供養にもなるかもしれませんし。

ともかく、葬儀は、まずは身内で済ませ、来月にあらためて行うとのこと、その時に霊前には参るとして、今日は静かに冥福を祈りたいと思います。

さて、今日の一枚は、久しぶりのレッド・ガーランドです。
友人の死に少々落ち込みがちな心を、軽快なガーランドのピアノは励ましてくれるように思えます。
「ガーランドのトリオ演奏にハズレ無し」は私の持論ですが、逆にいえばそれぞれに特徴がないともいえるわけで、嫌いな人は（滅多にいないとは思うのですけど）オール・ナッシングなのでありましょうかねぇ？？？？

そんなガーランドのピアノ・トリオの中で、このアルバムはじつにブルージーなイメージが前面に出ていて大好きな一枚です。

なんといっても、サム・ジョーンズのベースが活きています。
ポール・チェンバースのベースももちろん良いんですが、サム・ジョーンズとガーランドの相性も捨てがたい。
彼のアルバムとしては比較的取り上げられることの少ない一枚かもしれませんけど、私の中ではかなり上位にランキングするアルバムです。

RED IN BLUES-VILLE / RED GARLAND
1959年4月17日録音
RED GARLAND(p) SAM JONES(b) ART TAYLOR(ds)

1.HE'S A REAL GONE GUY　
2.SEE SEE RIDER 
3.M SQUAD 
4.THAT'S YOUR RED WAGON
5.TROUBLE IN MIND
6.ST.LOUIS BLUES

おまけ、
本日は友人の死も知らずに、私にとってはじつに贅沢な千円のランチを食べてきました。

みなさんは、この千円、高いと見ますか？安いと見ますか？
私は・・・・・・・・