JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

臭ってみたい

2010年07月15日 | a-c

梅雨の終わりの集中豪雨で(九州なんかじゃ梅雨の初めからでしたけど)大変な被害が出ているようですね、心からお見舞い申し上げます。
幸いにもこんあたりは被害が出るほどの豪雨もなく、「風が湿っぽい」だの、「霧がひどい」だの、文句を言っているのが申し訳ないくらいです。

以前、若者のウイスキー離れを嘆くようなことを話したことがありましたが、サントリーのウイスキーキャンペーンは順調なようで、角瓶などは出荷調整までするのではないかとまで言われております。
たしかに、Mさんのお店ですら、他の売り上げが伸び悩む中、洋酒だけは対前年比で20~30%増という、まっ分母が低いんで一概には言えませんが、サントリーのキャンペーンが静かに影響しているようには思います。

そんなおり、市販のウイスキーで世界最長の熟成期間を経て限定発売された、ゴードン&マクファイル社のモートラック(Mortlach)70年ものを、都内のホテル「ザ・プリンス パークタワー東京」で顧客向けに一本が売り出されるとのニュースが流れてきました。
なんとその価格は700ml入りで三百万円なんだそうでありまして、シングル一杯を30mlとすると・・・・一杯13万円以上?!!
私がいつものバーで飲むペースでこのウイスキーをいただいたら・・・・・まさに「ドヒャー!!」でありますねぇ。

ウイスキー好きのわりには、あまりウイスキーを知らない私が、ちょっとばかり受け売りウンチクを言いますってぇと、

モートラックは、1823年、ジェームズ・フィンドレーターをはじめとする地元の3人の農夫が、マクダフ伯爵の領地をリースして起こした蒸留所。
蒸留所の半数近くが集中するスペイサイド、その中でも8つの蒸留所(モートラック、グレンフィディック、バルヴィニー、コンバルモア、ダフタウン、グレンダラン、ピティヴェアック、キニンヴィ)があるダフタウン地区最古の蒸留所で、第二次大戦中も操業を許可された唯一の蒸留所です。

この「モートラック(Mortlach)70年もの」は、1938年10月15日に、同社の現在の最高経営責任者デビッド・アーカート(David Urquhart)氏とマイケル・アーカート(Michael Urquhart)氏の祖父の手によって樽詰めされたもので、味は、「デリケートでフレッシュ、生き生きしたフルーティーな味わいに、ワックスとスモーキーさが独特な風味を醸し出している」だそうです。

「デリーケート?そりゃ値段からしてねぇ、フレッシュでフルーティー?ん~~~~~~、ワックスってぇのは滑らかなってことでしょ、そんでもってスモーキーって・・・・・・・・・・わかるかい!」(笑)

すいません。そもそも一万円近くするモートラックの16年もの(動物シリーズのダック)ですらそうそう口に出来ない私が、三百万円のシングルモルトの話を持ち出す事に無理がありました。(笑)
「でもねぇ、飲み終わった後のグラスでいいから一度臭ってみたい」

よう~~し、金は出さないけど、○ークママ、その一本、仕入れてみようか

さて、今日の一枚は、キング・カーティスです。

「R&Bのテナーとジャズのテナーとの区別は何だ」と訊かれると、「メンバーとやっている曲が違う」なんてわけの分からんことを言ってしまったりします。
このカーティスもまた、R&Bのテナーマンなのか、ジャズのテナーマンなのか、訊くこと自体が愚問とも言えるテナーマンですよね。
今日のアルバムは、NEW-JAZZに残るじつにジャズっぽいアルバムですが、同じプレスティッジ系のTRU-SOUNDには、まさにR&Bといったアルバムが多く残されています。

でも、どちらにしても、バフォバフォ~~っていうカーティスのテナーには変わりがないわけでして、「これを好みとするか否か」それが大切でしょう。

ただ、今日のアルバムは、そのバフォバフォ~~云々を抜きにしても、サイドメンだけで触手が動く一枚でもありますよね。
そして内容も・・・・私の期待にはじゅうぶん応えてくれる一枚です。

THE NEW SCENE OF KING CURTIS
1960年4月21日録音
KING CURTIS(ts) NAT ADDERLEY(tp) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) OLIVER JACKSON(ds)

1 DA DUH DAH
2 HAVE YOU HEARD
3 WILLOW WEEP FOR ME
4 LITTLE BROTHER SOUL
5 IN A FUNKY GROOVE



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