今日は、先日お話しした、我が生涯の友、I田君のお宅へ、またも行ってまいりました。
というのも、先日おじゃましたときに
「この前、ビデオが壊れちゃって、DVD付きビデオを買って私が取り付けたら、DVDとビデオはみられるんだけど、録画が出来なくて」と奥様、
「なんだったら、診てみようか?」というと
「診てもらえる?・・・・・・、あっダメだ、裏ほこりだらけだもの」
「じゃあ、土曜日にでも来てみるよ、それまでに掃除しといて(笑)」
ということで、今日の再訪問となったわけです。
ビデオは、なんて事はありません、アンテナのバイパスを取っていなかっただけで、すぐに録画可能となりました。ついでにチャンネルもテレビ本体に合わせて、設定してきました。
「もう普通に録画できるよ」
「よかった、取りたかったのいっぱいあったんだぁ」とI田そっくりの息子さん
「それじゃ」と帰ろうとすると、
「バブさん、これ持って行って」とビールをわたされました。丁重にお断りしたのですが、
「I田が好きだったキリン・ラガーだから」と言われ、結局はいただいてくる始末。そりゃぁこの暑い時期、ビールは何本あってもありがたい、まして私もラガー党であります。(笑)
キリンビールは、明治8年頃に、アメリカ人、ウィリアム・コープランドが横浜で醸造したのが始まりだそうで、その後、三菱社(現三菱商事)にゆかりの明治屋が販売代理店となり、キリンビールとして売り出したのだとか。
当時の三菱社幹事、荘田兵五郎が
「西洋のビールには、狼や猫など動物が使われている、ここ日本では東洋の霊獣『麒麟』を使ってはどうだろうか?」ってことから、あの商標が生まれたのだそうです。
私は、キリンラガーの味も好きなのですが、昔から変わらぬ商標も大好き、特に大正から発売になった黒ビールの黄色いラベルは、なんとも良い感じがします。
『麒麟』といえば、古代中国で聖人が世に出る前に、その姿を現すという、四霊の一つ、体は鹿で、尾は牛、馬の蹄に、一本角という、なんと獣の長と言われる霊獣であります。つまりは、百獣の王ライオンより数段偉い王ということかな????
『麒』は雄、『麟』は雌、なのだそうですが、キリンビールの『麒麟』は、『麒』なのか?『麟』なのか?
まっ、そんなことはどうでも良いのですが、ビールのラベルを眺めながら、友と『麒麟』を想う、これもまた一興であります。
戦時中は、出荷制限もあり、商標も使用できなかったそうです。
戦後、商標が復活したときは、この青ラベルが使われていたそうです。
さて、今日の一枚は、MJT+3のアルト奏者として知られる、フランク・ストロジャーの初リーダー・アルバムであります。
じつは、このアルバム、マイルス・グループのリズムセッションとブッカー・リトルが、どんな演奏をするんだろうと、ストロジャーにはまったく失礼な動機で買った一枚です。
聴いてみれば、さすがメンフィスの高校時代からの音楽仲間であったストロジャーとリトルの息はピッタリ、マイルス・グループのリズムセッションを従えた、二人のインター・プレイは聴きものであります。
FANTASTIC / FRANK STROZIER
1960年2月2日録音
FRANK STROZIER(as) BOOKER LITTLE(tp) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) JIMMY COBB(ds)
1.W.K.BLUES
2.A STARLING'S THEME
3.I DON'T KNOW
4.TIBBIT
5.WALTZ OF THE DEMONS
6.RUNNIN'
7.OFF SHORE
8.JUST IN TIME
ドライはドライで、美味しいと思って飲んでいましたが、ある日久しぶりにキリンラガーが出てきたんです。
「げっ!!ラガーうめー!」
美味しかったこと美味しかったこと(笑)
私は未だに瓶ラガーのファンです。
ラベルもいいでしょ。
Frank Strozierといえば、70年代”復活”したアーチストの一人です。Steeplechaseがだいぶ力をいれていましたね、当時は。Remember me? (1976)という作品はなかなかだったと思います。あのWoody Shawと共演したこともあります。Shaw "Red's Fantasy" (Muse)がそれです。今はひっそりと地元で暮らしていると聞いておりますが・・・
KOJI
たしかに知名度は低いストロジャー、
私も、ブッカー・リトル目当てで、買ってしまったことを反省しています。(笑)
もう少し評価されても良いジャズメンだと、私も思います。