今日は9月11日、アメリカ同時多発テロから6年ですか、あの貿易センタービル激突の映像は、未だに脳裏に残る襲撃的なものでありました。アメリカでは遺族らが参加して追悼式典が行われているようです。
同時多発テロ以降、国際情勢はテロ対策に翻弄されっぱなしですが、今国会で最大の焦点とされる『テロ対策特別措置法』の問題も、思えば引き金はこの9.11事件でした。
私達も原点に返ってじっくりとテロの問題を考えなければいけないのでしょうが、毎日の生活問題に追われ、何となく真剣に考えられないのもたしかですね。(いかん、いかん)
思えば、アフガン侵攻当時の事など忘れかけています。
「あれ?あの戦争はどういうきっかけで誰がどう起こしたんだっけ?」みたいな。
そもそも、イスラム教対キリスト教といった宗教対立がバックボーンにある戦いを、道にたたずむお地蔵さんにまで、花を手向ける日本人に理解しろというところに無理もあるように思えます。
「これはキリスト教とイスラム教の戦いではない、文明とテロの戦いである」との大義名分はアメリカの一方的主張であったようにも思いますし、げんに当時ブッシュ大統領の『十字軍発言』が問題になったことからも、そこに宗教対立があることは間違いないわけで・・・・・それだけに抜本的解決は不可能に近いのでしょう。
難しいですね、テロ行為が悪いことは分かっていても、テロを助長する背景までは、私には理解不能の世界です。
正直、「なんとか仲良くやっていけないものですかねぇ」てないい加減なことしか言えません。
以前読んだ石堂淑朗氏の『「おやじ」の正論』の「「イスラム通」の脳天気振りを嘲笑う」の項での、
一体何時まで日本はアメリカの言いなりになれば気が済むのかと言う声には、目的は別にある、自衛隊の足腰を強化する為にあらゆるチャンスを利用するのである、とこ答えよう。
との過激な意見をふと思い出してしまいました。
いずれにしても、戦争でどの国もの若い命が奪われる事が無くなるよう、大先生方には論議を尽くしていただきたいものです。
そういえば、石堂淑朗氏は、映画『黒い雨』の脚本を手がけられた方でした。特に世界中に『黒い雨』が降るような事にだけには、けしてしてはいけませんよね。
さて、今日の一枚は、ボビー・ティモンズです。
タイトル曲「EASY DOES IT」の出だしがカッコイイんですよね、ジミー・コブのドラム・ソロから始まって、サム・ジョーンズのベースが絡み、ティモンズのピアノが始まる・・・・・・
「いゃあ、ティモンズ、ティモンズ、まさにティモンズ」みたいな(笑)
この雰囲気は彼独特のものだと思います。それだけに好き嫌いもハッキリするのかなぁ?私は好きです。
ピアノ・ソロで始まる「GHOST OF A CHANCE」も、前二曲の熱さを冷ましてくれる感じが良いですし、「PRETTY MEMORY」も、ナット・アダレーの「WORK SONG」の時とは、ひと味違った感じが良かったりします。
ともかく、ファンキーな彼のピアノを充分に楽しめるアルバムだと思いますよ。
EASY DOES IT / BOBBY TIMMONS
1961年5月13日録音
BOBBY TIMMONS(p) SAM JONES(b) JIMMY COBB(ds)
1.EASY DOES IT
2.OLD DEVIL MOON
3.A LITTLE BUSY
4.GHOST OF A CHANCE
5.PRETTY MEMORY
6.IF YOU COULD SEE ME NOW
7.I THOUGHT ABOUT YOU
8.GROOVIN' HIGH
今こそ、お地蔵様を大事にするアジアの「あいまいな雰囲気」が必要なんじゃないかなぁ、と、結構真剣に思っていたら、あいまいな国の首相が辞めてしまいました…
なんだかなぁな世の中ですね。
それは分かっていても、
「もっとファジーに考えれば」
なんて、言いたくなる時があるんです。
何とか仲良くやって行けないものなのでしょうか?
ともかく、無神論者はそれ故に、冷静に双方の言い分を聞く耳を忘れてはいけないとも思います。