JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

風邪復活!

2009年01月14日 | d-f

今日は天気も良く、じつに爽やかな一日でしたが・・・・・
退散したはずの風邪が、じつは私をだましていたことが発覚しました。昨夜帰宅するとどうも体が重く、途中まで更新をしたブログもそこでストップ、早々に床についたものの、今朝から関節が痛み出し、咳は出るは熱っぽいはでもう大変。こんな日に限って休めないのが仕事っちゅうもんでありまして、マスクをして行ってまいりましたよぉ・・・あは、もう体ボロボロ、今晩あたりが山かもしれません。(笑)

ということで、ここからは昨晩更新しようとしていた内容です。1月13日の記事としてご覧下さい。

仕事中にほんのちょっと時間があったので、初詣・・・いや遅詣ですかね、に行ってきました。もちろんちっぽけな神社にはすでに詣る人もなく、境内はひっそりとしておりましたけど、とりあえずはお賽銭もあげ家内安全を祈願してまいりました。

厄年にすらそこそこお詣りもしなかった私が、いまさら神頼みしたところでそうそう御利益があるとも思えませんが、そこはそれ「行かないよりいいだろう」てなもんですね。

ところで、今日1月13日は『タバコの日・ピース記念日』なんだそうでありまして、1946年の今日、現在も販売を続ける「ピース」が自由販売たばこ第1号として発売された日なんだそうです。
当時、既存のタバコが10本入り20~60銭だったのが、「ピース」は10本入りで7円で、日曜・祝日に1人1箱だけに限られた販売だったそうですから、超高級タバコであったのですねぇ
絵柄は・・・・
おっと、これは昔「ピーカン」のくだりで話しましたので今日は止めておきましょう。

「ピース」の発売日はともかく、日本に最初にタバコを持ち込んだのは誰か?となると、大きく分けて「ポルトガル人説」「スペイン人説」の二つに分かれるんだそうで、誰もが知っている鉄砲伝来とともに種子島にポルトガル人が持ってきたとか、あの面影を忘れようにも忘れられない宣教師ザビエルの従者が吸っていたとか、記録として間違いないのはフランシスコ会修道士三人が、1601年に徳川家康に謁見、その際たまたま病の床にあった家康のために治療薬としてタバコを献上したんだそうで、これが最初という説もあるのだそうです。(これは「スペイン人説」ですね)
もし、この1601年以前にタバコが日本に上陸していなかったとすれば、「ひょっとしたら日本人で始めてタバコを吸ったのは徳川家康」ということになるのですが、残念ながらその記録までは残っていないそうであります。

タバコ税の値上げはひとまず先送りされ、我々喫煙者はホッとしていますが、今後益々肩身が狭くなるのは必定。
「いっそのこと、タバコも麻薬扱いにしてくれ!法律で全面禁止になれば禁煙を考えるから」
なんて、思ってもいないことを口走る私でありましたとさ

さて、今日の一枚は、タッド・ダメロンです。
正直言いまして、私は「ダメロンだぁ、やったぁ聴こう!」という人種ではありません。(笑)
ですから、所有アルバムもマイルス、コルトレーン、デクスター・ゴードンといった共演者に重きを置いたものばかりです。
もちろん、コンポーザーとしての彼の手腕は高く評価していますし、「SOULTRANE」や「HOT HOUSE」といった彼の曲を忘れるわけもありません。

そんな所有枚数の少ないダメロンのアルバムの中で、もっとも彼らしさを感じられるのが今日のアルバムかもしれません。
バップの色は出しつつ、それでいて整然としたアンサンブル、これぞダメロンらしさというものでしょう。(好みは別として)
ただ、いかんせん私には「過去の人」的感覚が抜けないのも確かで、本来ならもう少し注目すべきなのでしょうね。

ダメロンが5管をどうまとめ上げているか、注目してお聴きください。

FONTAINEBLEAU / TADD DAMERON
1956年3月9日録音
KENNY DORHAM(tp) HENRY COKER(tb) SAHIB SHIHAB(as) JOE ALEXANDER(ts) CECIL PAYNE(bs) TADD DAMERON(p) JOHN SIMMONS(b) SHADOW WILSON(ds)

1.FONTAINEBLEAU
2.DELIRIUM
3.THE SCENE IS CLEAN
4.FLOSSIE LOU
5.BULA-BEIGE

ということで、昨日更新しようとした内容で本日は失礼いたします。
風邪のぶり返しは初詣が遅れたバチかもしれませんが、なんとか今晩でお暇していただかねばなりませんから、一杯ひっかけたらササッと布団に入り、ヌックヌクで就寝するようにいたしま~~す。


金明竹?

2009年01月12日 | g-i

寒い日が続きます。一昨日あたりから顔をもたげてきた風邪の馬鹿たれも寒さに挫けたのでしょうか(笑)今日になって頭痛も喉の違和感も良くなってきたように思います。今日一日おとなしくしていれば間違いなく退散するでしょう。

今日は『成人の日』。といってもハッピーマンデー法の制定以降は、連休の初日、つまり昨日に式典を催す自治体も多いようです。
晴れ着やスーツに身を包む若者はきらびやかで良いものでありますけど、目にするたびに「あれ、俺の時もあんなに幼顔だったっけ?」なんて感じるのは、私がいかにオヤジになってしまったかという証拠ですか。
さらには、我々が成人になったときより今は『個性の時代』だと思うのが、全部が全部同じような格好に見えてもしまうんですよねぇ・・・これも、ジャニーズ系の各グループの区別が全くつかなくなってしまったオヤジならではの見解でありましょう。
それにしても、女性の猫も杓子もが首に巻いているフワフワ(何て言うか知りません。笑)、あれっていつ頃から定番になったんでしょ?正直、私はあまり好みじゃありませんねぇ、逆にダサク見えるのですが・・・・これもオヤジならではでしょうか?

『成人の日』といえば、昔はNHKの『青年の主張コンクール』が妙にクローズアップされておりましたよね。
今どき成人になったからといってテーマに沿った主張を声高に叫ぶ必要は無いのでしょうけど、あの頃は少なからず現代よりは『夢』を貫き通そうとする姿勢はあったのでしょうか?いやいや、声高に主張などするより黙々と努力を続けることに意義があるんですよね、きっと。今の若者にも『大きな夢』も『主張』もあるはずで、問題はそれを活かせる社会であるかどうかということなのでしょう。
姿形ではなく、本当の意味で『若者の個性』を大切にする、支える、そんな社会であって欲しいものです。


これ別に夕方になったんじゃないんですよ。
時間は午後3時前、ついさっきまで晴れていたのに
にわかにかき曇り、なんと雪が降ってきました。
ほんの20分ほどでしたが初雪です。

話はコロッと変わりまして(笑)
この連休に母の茶飲み友達の所に満5歳の「カワイコチャン」が来ておりまして、我が家にも遊びに来てくれたのです。
風邪がうつるといけないってんで、私は遠ざけられておりましたが、遠耳で話を聞いておりますと
「寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末風来末、食う寝る所に住む所・・・」
なんと、「寿限無」が聞こえてまいりました。
「うわぁ、凄いねぇ、よく覚えたねぇ・・・」との歓声も聞こえてきます。
これは後から聞いたのですが、どうもその「カワイコチャン」は、誰の影響か落語に興味があるんだそうで、いつもCDやらテープやらを聴いているんだとか。

話を戻しましょ、
おだてられると調子に乗るのが子供の無邪気さ、褒められたからでしょうね
「せんど仲買の弥市が取り次ぎました道具七品のうち、祐乗、宗乗、光乗三作の三所物。備前長船の住則光、横谷宗眠四分一拵え小柄付きの脇差、柄前は鉄刀木やというてでござりましたが、あれは埋もれ木だそうで、木ぃが違うとりますさかい、ちゃっとお断りもうしま。自在は黄檗産金明竹ずんど切りの花活け・・・・・・・」
これを正確に言っていたかどうかは遠耳で定かではありませんが、間違いなく落語「金明竹」の一節であります。
仮に間違っていたとしても、この上方弁を話す使いのまくし立てを、5歳の「カワイコチャン」が語るとは・・・・・もちろん私も全部を覚えちゃおりませんよ。

「こりゃあの子は将来、落語家、大師匠になったりして」そう思ってしまいますよね。

母など「金明竹」そのものを知らなかったようで、ただ口がアングリだったそうで、
「それにしても、○○ちゃん(その「カワイコチャン」)もそうだし、ドラマに出てくる子役の子もそうだし、最近の子は凄いなぁ」
と感心するばかりでした。
(ドラマの子役というのは、NHKの大河ドラマ『天地人』の子役のことが影響しているようで、同ドラマにエライ感動してました。)

いずれにしても、そんな凄い子供たちが成人を迎えるときには、さらに大きな夢を実現できる社会に、みなさん頑張ってしていきましょうね。
しかし5歳の「金明竹」は凄いよなぁ・・・(笑)

さて、今日の一枚は、アンドリュー・ヒルです。
このアルバムは、つい最近入手しました。
じつを言えば、ブルーノートのヒルは3枚所有していたのですが、づっと「それで充分かな」と思っていたんです。
とても好きなピアニストなんですけど「ブルーノートの5枚はどれも同じ雰囲気」みたいな感覚があって「3枚でいいか」みたいな。(笑)

それが彼が亡くなって以降、その3枚を何度か聴き直しているうちに「オレはやっぱヒルが好きなんだ」今更ながらの想いがつのりまして、このブルーノート第2作リーダー・アルバムも入手したというわけです。

ダブル・ベースの変則カルテットで、もちろん全曲オリジナル。ヒルらしさをそこかしこに感じ取れるアルバムです。
ヒルのピアノはユニークで個性的であるが故に好みは大きく別れると思います。でもそのユニークさは一度ハマルとたまらない魅力なのですよねぇ

最初は『ちょっと面白いアルバム』として聴いてみるのはどうでしょう。きっとハマル方も多いピアニストだと私は信じています。

SMOKE STACK / ANDREW HILL
1963年12月13日録音
ANDREW HILL(p) EDDIE KAHN, RICHARD DAVIS(b) ROY HAYNES(ds)

1.SMOKE STACK
2.THE DAY AFTER
3.WAILING WAIL
4.ODE TO VON
5.NOT SO
6.VERNE
7.30 PIER AVENUE


風邪の日のノスタルジー

2009年01月11日 | m-o

完全休日の今日、
「どっかに出掛けようかなぁ~~~」
なんて思っていたら、どうも朝から頭が重いのでありまして・・・・・風邪気味です。
伸びた髪も今日こそスッキリ出来るとも思ってたんですよ、なのに・・・・風邪気味です。
考えてみたら、ここ一週間はちとヤンチャが過ぎたのかもしれません。ゆっくり体を休めろとの黄色信号だろうと、ゴロゴロ居眠り状態でレコードを聴きながら本を読んだり、撮り溜めしたNHKの『世界のドキュメンタリー みんなロックで大人になった』を見たりと、けっきょくはこれといって何もせずに一日を過ごしました。

そんなんで今日読んだのはこちら

ジャズ喫茶「いーぐる」のマスターであり、ジャズ評論家でもある後藤雅洋氏の書かれた『ジャズ喫茶リアル・ヒストリー』というジャズ本です。

平岡正明氏の『昭和ジャズ喫茶伝説』、マイク・モラスキー氏の『戦後日本のジャズ文化』、高橋進氏の『ぼくの昭和ジャズ喫茶』(私は未読です)と発刊が続いたジャズ喫茶がらみの本の影響か、あるいは団塊の世代のリタイヤに伴う回顧気運かはともかく、「いーぐる」にも雑誌の取材が入ったりとジャズ喫茶にスポットがあてられる傾向があるんだそうで、これに対し実際にジャズ喫茶を続けてきた目線で、ご自分の体験とモラスキー氏よりさらに正確なジャズ喫茶という日本独特の場を紹介したいとの思いで綴られたそうです。

ジャズ喫茶誕生から、戦後、全盛期、変革期と移り進んだジャズ喫茶の歴史はもとより、「DIG」vs.「ファンキー」、「いーぐる」vs.「メグ」(これはお互いに対立したという意味ではなく)といった切り口で語られたくだりは、なかなか興味深いものではありました。
ただ、これを読んで「やっぱりジャズ喫茶って所は難しくて、変態野郎が集まるところだし、行きにくい所なんだね」といった感覚を植え付けはしまいかと、そこはいくぶん心配ではありましたけどね。
まっ、詳しい内容は、みなさんもお読みになってみて下さい。

話はコロッと私ごとですが、
四谷の「いーぐる」へは何回くらい行ったでしょう?
有名店でありましたからねぇ、大学入学当初のジャズ喫茶行脚の時はもとより、その後も数回はおじゃました記憶があります。
でも、なにしろ上智大生でもありませんから、神奈川の片田舎から四谷というとそうそう向かう場所ではありませんでしたし、現在も続いているという『連続講演』など、「わしゃぁ、そんな知識も耳も持っておりやせんから」てなもんで参加したこともありませんでした。おそらく後藤氏とは言葉すら交わしたことは無いと思います。
そういえば昨年の雑誌『男の隠れ家』の別冊『ジャズを巡る旅』に入り口の階段とオーディオブースの写真が載っておりましたね。(あっ、雑誌の取材ってあれかぁ)

ともかく、毎回ジャズ喫茶の話をすると思うことですが、私にとってジャズ喫茶はノスタルジーの塊みたいなもの、利用頻度にかかわらず名前を聞いただけで懐かしい気分になってしまいます。

おっと、現実現実。いかに風邪気味でも趣味でもある『料理当番、本日の一品』は休みませんよ。(笑)

下茹でしたアスパラと人参を牛肉で巻いた「肉巻き」です。味付けはすき焼き風にして生卵をまわしかけてみました。

こちらは私専用の「鮪の山かけ」、いつもは鮪に味を付けるんですが、今回はとろろにダシ、塩、醤油で味を付けてみました。
「一杯飲んで、風邪なんか吹っ飛ばすぞう!」
です。(笑)

さて、今日の一枚は、パット・マルティーノです。
15歳のころからR&Bグループで演奏し、ソニー・スティット、ロイド・プライス、ウィルス・ジャクソンの下で働き、その後、ドン・パターソン、ジャック・マクダフといったオルガン奏者とお付き合いして・・・・・・
じつをいうと、マルティーノのことは、あまりなんやかやと言えるほど聴いて無いのでありまして(笑)

まず、頭に浮かんでくるのは、鎌倉のジャズ喫茶「イザ」にあった仏像ではありませんけど、ジャケットにそれらしき絵を配した「EAST !」というアルバム。
「じゃあそれを紹介しろ!」って話ですが、
今日の気分は、知らないながらもこのアルバムなんです。(笑)

ウェス・モンゴメリーばりのオクターブ奏法がどうのこうの・・・・
そんなんじゃなくて、じつに楽な気分で聴ける一枚だと思います。私的には可もなく不可もないといった感じでしょうか。彼の初リーダーアルバムです。
ともかく、聴きやすさい一枚?

EL HOMEBRE / PAT MARTINO
1967年5月1日録音
PAT MARTINO(g) DANNY TURNER(fl) TRUDY PITTS(org) MITCH FINE(ds) ABDU JOHNSON(conga) VANCE ANDERSON(bongo)

1.WALTZ FOR GERI
2.ONCE I LOVED
3.EL HOMBRE
4.CISCO
5.ONE FOR ROSE
6.A BLUES FOR MICKEY-O
7.JUST FRIENDS


二度は無くとも三度、四度

2009年01月10日 | a-c

「なぁにぃ・・・やっちまったなぁ」
やっちまいました。
昨日(?)帰ってきたのは、朝の4時半でした。
いやいや、そのあらましを説明しますとですね

昼過ぎから降り始めた雨が夕刻あたりから本格的になり「♪雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう」かなと思ったら初雪にはならず、なんとなく寂しかったんでしょうね。(なんじゃそりゃ)
先日お休み続きだったバーのママが心配になり(言い訳中)一昨日電話を入れたんです。
「そうなの、また父が入院してたのよぉ、でも大丈夫だよ。今日から店開いてるし、バブちゃん明日待ってるから」
いやいや、「待っている」というのは社交辞令とは知りつつ、なんとんく寂しかったんでしょうね。(・・・・・)

昨日は一度は帰宅をしたんですよ。そんでもって自宅で筋子の酒粕漬けをあてに一杯飲もうかとも思ったんです。でもなんとなく寂しかったんでしょうね
ええ、ほんのちょっと飲んでくるつもりで出掛けたんです。ほんのちょっと・・・・でもついつい、ママともう一人の常連さんと話し込んじゃいましてね、なんとなく寂しかったんでしょうね
時計を見ることを忘れてたんです。ハッと気付けば午前4時になっていて・・・・なんとなく寂しかったんでしょうね


このお二人と朝の4時まで・・・・

てなわけで、
「新年早々、『お・仕・事』が『忙・し・い』みたいで・・・・・ずいぶんお早いお帰りだったこと」
そんなイヤミも諸戸もせず、今朝は11時まで爆睡してしまいました。
反省しています。
二度としません。
でも・・・・三度四度はするだろうなぁ。(オイオイ)
本日の写真は、本人の許可を全く取っておりません。「今度行ったら怒られるだろうなぁ」とは思ったものの使用しました。でもここまで加工すれば良いでしょ。

さて、今日の一枚は、リヴァーサイドでのキャノンボール・アダレイ新人発掘プロジェクト(キャノンボール・アダレイ・プレゼンテイション)の一枚です。

ジェームス・クレイとデビット・ニューマンのテナー・バトルなんですが、「WIDE OPEN SPACES」での長丁場コテコテ・テキサス・テナー・バトルというのは、若干鼻につく感はあります。これは好き嫌いがハッキリと分かれるかもしれません。
それでも互いのアドリブはノリノリで、いかにも「レイ・チャールズのバックを勤めてたんだぞ!」と言っているような、これはこれで面白いと思います。

ところが、私としては、聴き所はウイントン・ケリーのピアノだったりするところにへそ曲がりな性格が出てしまいます。よくよく聴くと「リズム隊あってのこの一枚であろうな」と思ってしまうのでありました。

本日はCDでの紹介です。

THE SOUND OF THE WIDE OPEN SPACES !!!!
1960年4月26日録音
JAMES CLAY, DAVID FATHEAD(ts) WYNTON KELLY(p) SAM JONES(b) ARTHUR TAYLOR(ds)

1.WIDE OPEN SPACES
2.THEY CANT TAKE THAT A WAY FROM ME
3.SOME KINDA NEAN
4.WHATS NEW
5.FIGGER-RATION


無用の長物

2009年01月08日 | a-c

休み明けがこんなに忙しいとは思っていませんでした。
本職はもちろんMさんのお店もあったし、昨夜なんかS君とお昼(夜中の)まで飲んでおりまして、ってこれは別に忙しい言い訳にはなりませんが、ともかくここ3日間はほとんど家におりませんでした。

そんな一昨日の昼には会社がらみの新年顔合わせ会みたいなものがありました。(もちろんお酒も出たのですけど、私は我慢しましたよ。エライ!)
その中の余興でビンゴ大会があったんですけど、
なっなんと、新年早々ラッキーな事に「ビンゴ!!」してしまったんですねぇ
「・・・・・・・・・・!?」
ところがです。その賞品が問題なわけでして

これなんです。分かりますよね。『Wii Fit』って代物なんですが・・・・・
そもそも子供たちが出ていった我が家には、ファミコンすらありません。つまり、当然な事ながら『Wii』なんてものは存在しないのです。

「ねぇ、当たって文句言いたかないけど、これってさぁ、Wii本体が無かったら使えないよねぇ・・・・・・・・・・!?」
「そりゃそうでしょ、でもバブさんあたりはWiiを自分で買って、これでダイエットでもしたほうが良いんじゃないですか」
(「よけいなお世話じゃい!」)
「酒かなんかに交換してもらうってわけには・・・・・」
「いきません。」
「だよね」

当たった賞品はまさしく私にとっては『無用の長物』ってやつなのであります。

「バブさん、新品なんだからそのまま中古屋さんに売っちゃえば」
なるほどその手もありましたねぇ
「ほんなら今度の休みあたりに・・・・」

そんなこんなで今日です。
「バブさん『Wii Fit』当たったんですって、いいなぁ、私買おうと思ってたから・・・」
と我が社の女の子。
「いやぁ、家にはWiiそのものが無いもんでね、売っちゃおうかと思ったんだけど」
「え~~~、もったいないですよぉ、売るんだったら私に安く譲ってください。」

というわけで、新年早々我が家へやって来た『無用の長物』は彼女のもとへ嫁ぐこととなったのでありました。
でも・・・・お金もらうわけにはいかないよなぁ・・・・今度酒でもおごってもらおっと(それのほうが高くついたりして・・笑)

さて、今日の一枚は、ジーン・アモンズ親分です。

考えてみればアモンズ親分は、模範囚でなければこのころまだ檻の中にいらしたわけで、良かったですよねぇ真面目に刑期を過ごしてくれて、だって、このアルバム、気持ちいいですもん。(笑)

じつにソウルフルで、いかにも親分らしい軽快で図太い音。これにハマルとアモンズ一家にわらじを脱いでしまうことになりますよね。
アモンズ親分には以前は反発を続けていた私ですが、最近はドップリと浸かりつつあります。
やはり器の大きな親分が、私のようなチンピラには必要なのかもしれませんね。

BROTHER JUG ! / GENE AMMONS
1969年11月10,11日録音
GENE AMMONS(ts)
BILLY BUTLER(g) SONNY PHILLIPS(org) BOB BUSHNELL(elb) BERNARD PURDIE(ds)[1~5]
JUNIOR MANCE(p) BUSTER WILLIAMS(b) FRANKIE JONES(ds) CANDIDO CAMERO(conga)

1.SON OF A PREACHER MAN
2.DIDN'T WE
3.HE'S A REAL GONE GUY
4.JUNGLE STRUT
5.BLUE VELVET
6.GER-RU

追伸、
昨夜S君にいただいたのは、トンボ絵柄の奥様お手製ポケットティッシュケース。『Wii Fit』より嬉しかったりして(笑)

トンボは「不転退(退くに転ぜず、決して退却をしない)」の勝ち虫。今年は何とかトンボにあやかって良いことがあるといいですねぇ

ところで、いつものバーが昨日一昨日とお休みをしていました。
ママが体調でも崩されたか、あるいは以前より具合があまりよろしくなかったお父様に何かあったのか、じつに心配です。


『伝える手段』

2009年01月04日 | d-f

今日で正月休みも終わり、また何もせずに終わってしまった感は拭えません。それでも昨日も言ったとおり例年より酒量が減ったことは、不景気の折良い傾向ではあったでしょう。(笑)

話は大きく変わりますが、昨今『携帯依存症』なる難病が世にはびこっているという事をよく耳にします。いずれ人間は何かに依存したがる者ですから、特に若者に顕著な発症を見るこの症状も、私などはとうぜんの結果のようにも思えます。
かく言う私でも、こうして毎日のように更新を続けるブログという媒体に少なからず依存しているようにも思えますしね。

手段は変わったにせよ、太古の昔から人間は己の存在を何らかの手段で相手に伝えることに努力を惜しみませんでした。そしてまたそれがあらゆる物の発展につながったことも事実でしょう、最初は言葉であり、文字であり・・・・
ですから、携帯電話の世界からベストセラー小説が生まれることも何ら不自然なことでは無いのかもしれません。

今朝の朝日新聞『天声人語』には、盲目である河野泰弘氏と彼の著書『視界良好』を題材に『伝え合う手段』について書かれておりました。
記事によれば点字を考案したフランス人、ルイ・ブライユが生まれたのが200年前の今日だったのだそうで、なるほど点字も手話も視覚や聴覚に障害のある方にとっては『伝え合う手段』として携帯など屁でもないほど画期的な発明だったに違いありません。

「メールが届くといつも、封を切って手紙を取り出すような気持ちになります。今度は誰がどんなことを・・・・」(『視界良好』より)

河野氏は普段、画面を音声で読み取るソフトを利用してパソコンを活用されているそうなのですが、メールだけは機械で点字に換えて読まれるんだそうで、一字一字を追うことで相手の胸中までが見えてくるんだとか。

そういえば、昔もらった数少ないラブレター、一字一字かみしめるように読んでいくと、しみじみと伝わってくる何か・・・・その正体は分かりませんが、何かが確実に伝わってくる気がしましたよね。
いやいや、ラブレターばかりじゃありません。娘や息子が小さい頃くれた「これ何て書いてあんだ?」てな短い手紙、あれなんかも一字一字解読していくと他には換えられない味わいがあるものです。

幼い頃から読書を重ねたという河野氏、興味を持ったのは、誰にも全容を見せない宇宙なんだそうで、記事では、そんな河野氏を「(障害がある故なおさらに)指先から知識を吸収し、鋭敏な枝を張る大樹を思い浮かべる。」と称しておりますが、まさにそのとおりなのでしょう。健常者である我々はその姿勢を見習うべきだと思います。

文字を使った『伝え合う手段』は今、数多くの媒体、道具で我々の周りに氾濫しています。あとは、それを利用する側がそれに向き合う姿勢を学ぶべき時なのかもしれません。
こんな駄ブログでも、ありがたいことに毎日多くの方々に読んでいただいています。つまり小規模ではあっても『伝え合う手段』には間違いないわけで、心せねばいけませんね。
今年はなんとかヘタでも「一字一字にもっと心を込めて綴る」そんな努力をしようと思ったのでありました。

「文才も無いのにそれは無理でしょ」
「だから、上手い下手じゃないんだって、心よ、こ・こ・ろ」

頑張ります。(笑)

さて、今日の一枚は、エリック・ドルフィーです。

ある意味、コルトレーンなみにドルフィー好きの私、所有盤はすでに全て紹介済み「我がブログにドルフィーが(もちろんリーダーとして)現れることはもう無いだろうな」と小出しにしなかったことを悔いていたのですが、今日『ERIC DOLPHY』で我がブログを再検索したところ、まだ何枚か未紹介のものがあることに気付きました。
これからは、小出しにしてもたせて行こうと思います。(笑)

そんな中、今日のアルバムは、2005年6月6日といいますから、私がブログを開始して6日目に紹介した一枚です。
未紹介盤があるならそれにした方が・・・とも思ったのが、あえて再紹介することにしたのは、この時はジャケ写真も載せずにサッと流した紹介であったから、それとこのアルバムが特に思い入れのある一枚だからです。

私がバスクラを特に意識して聴いたのは、以前もお話ししましたが、友人から中古のクラリネットを譲り受けたとき、高校2年生の時でした。
もちろん、当時すでにコルトレーン・フリークの私でしたから、ドルフィーのバスクラを聴いたことがないということは絶対になかったわけですけど、私がクラリネットを吹き出したという話を聞いた常連さん(私がアルバイトをしていたジャズ喫茶の)が、私にかけるよう指示したのがこのアルバムだったのです。(今思うと、クラリネットを吹き出したと聞いてバスクラを聴かせるというのはいかがなものかと思いますが。笑)

それまでこのアルバムを聴いたことはあっても、それほど意識しなかった私も変だったのですが、その時聴いた「GOD BLESS THE CHILD」、何故か体がブルブル震えてきて、鳥肌が立ったことを今でもよく覚えています。
その感動は今でも変わらず、B面に針を落とした瞬間から私を別世界へと誘ってくれます。

このアルバムがドルフィーの最高傑作であるとはあえて申しませんし、他に押すべき一枚が多々あると思います。それでも、私にとってはドルフィー好きの原点がここにあるのです。
音楽もまた『伝え合う手段』の一つだと思います。何十回、何百回、何千回と聴き込むうちに、さらに深く伝わってくるものがあるのかもしれません。
大好きな一枚です。

ERIC DOLPHY IN EUROPE, VOL.1 / ERIC DOLPHY
1961年9月8日録音
ERIC DOLPHY(fl,bc) BENT AXEN(p) CHUCK ISRAELS(b) ERIK MOSEHOLM(b) JORN ELNIFF(ds)

1.HI-FLY
2.GLAD TO BE UNHAPPY
3.GOD BLESS THE CHILD
4.OLEO

おまけ、
今日は日曜日、いつもどおり『料理当番、今日の一品』・・・・といきたいところですが、さすがに正月料理を作ったんだからということで、今日はお休みさせていただき、呑みに徹しました。(笑)

つまみは、先日伯母がわざわざ送ってくれた『ニシン漬け』です。
身欠きニシンを山椒等々の入った甘酒(糀の甘酒です)とご飯で漬けたもので、なれ鮨に近いかな?でもそんなに臭くはないんですよ。

これをサッと炙って、日本酒には良く合います。


伊達はなくとも酔狂

2009年01月03日 | g-i

昨夜は11時ごろに帰宅、昼間飲めなかった分というわけではないですが、一升瓶を趣味部屋に持ち込み、ヘッドフォンで「OUT TO LANCH」を聴きながらのコップ酒です。
いやぁ、いつにも増して酒の進みもまわりも早い、ヘッドフォン+冷や酒、これは短時間に酔う『省エネ飲酒』だと再発見いたしました。(笑)

一夜明けて今日も晴天、ちょっと強めの風が空に雲を止めることさえありません。
おそらくは酒の影響であろう目の腫れぼったさも、眩しい朝日と冷気に活を入れられ、
「絶好調!」
であります。
もちろん7時過ぎからは、新聞を読むにも珈琲を飲むにもこうしてブログ更新しながらも『箱根駅伝』のTVはつけっぱなしです。
「どうせ見てないんだからラジオで聞いてれば」
まったく分かっちゃいませんねぇ「イザと言うときにパッと映像を見る」この体勢は崩すわけにはいかんのですよ。

それにしても、年末からこの正月三が日、『箱根駅伝』以外TVはほとんど見ていません。
やれレコ大だ、紅白だ、隠し芸だと特番に心弾ませていたのはいつ頃までだったでしょう?

 ♪ いつものように幕が開き 恋の歌唄う私に
    届いた報せは 黒い縁取りがありました ♪


レコ大、紅白にいたっては、まともに見たのは中学時代?おそらくはちあきなおみの「喝采」の年あたりが最後だったように思います。
あは、それ以降、若い頃はまともに家にいませんでしたもんね。
それでも子供ができてからは、正月のバライティー番組は見てたんですよ。見てたんですが最近はそのバライティーも今ひとつ面白味が無くて・・・・これはやはり歳のせいでついて行けなくなっているということなのでしょうか?
そうそう、最後までしぶとく見続けたスポーツも、ここ数年は『箱根駅伝』だけに集中している感があります。

「あれ?今年は店の手伝いがあるからだけど、去年までは何してたんだっけ?」

あたしゃねぇ『伊達や粋狂』で3年以上ブログをやってるわけじゃありやせんよ。去年の正月だって一昨年だってその前だって、何をしてたか見ればすぐ分かるんだから。
「・・・・・・・・・・」
言葉がありません。
去年も一昨年もその前も、『箱根駅伝』を見ながらただ飲んでいるだけの正月三が日であったことが判明しました。
やっぱり私の正月は『伊達はなくとも酔狂』だったのでありますねぇ。そりぁTVなんか関係ないですわ。

「しかし、今年は革命的です。正月の二日、三日と朝は酒を飲んでおりません!」
「そんなんエバレルかい!」

ともかく『箱根駅伝』は、往路の勢いそのままに早稲田大、東洋大が先頭を争っています。「頑張れ東洋!頑張れ早稲田!もっと頑張れそれ以外の大学!」

さて、今日の一枚は、ジミー・ヒースです。

昨晩、「OUT TO LANCH」で酔っぱらった翌日は、ホッとするジミーのテナーが良いでしょう。
ジミーのテナーはどう聴いても派手さはありません。でもくどさのないストレートなテナーはそれが魅力なわけでして。
さらに裏を固めるケニー・バレル、ウィントン・ケリー、ポール・チェンバース、アルバート・ヒースという面子が魅力ですよね。

A面よりB面をよく聴くアルバムです。私は「I SHOULD CARE」が好きかな。

ON THE TRAIL / JIMMY HEATH
1964年録音
JIMMY HEATH(ts) KENNY BURRELL(g) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) ALBERT HEATH(ds)

1.ON THE TRAIL
2.CLOAK AND DAGGER
3.VANITY
4.ALL THE THINGS YOU ARE
5.GINGERBREAD BOX
6.I SHOULD CARE
7.PROJECT S


降って湧いた郷土愛

2009年01月02日 | g-i

初夢を見たのか見なかったのか分からないまま正月二日を迎えました。今日も晴天、趣味部屋は暖房いらずです。

二日といえば毎年恒例の『箱根駅伝』観戦日でありますが、今年は一味違う観戦になっています。
それは何か?
アルコールが入っていないんですねぇ(笑)
いつもの年ならコップ酒片手に「いけぇ!」だの「ガンバレぇ!」だのやっているのが、今年はMさんのお店の手伝いがあるがために飲めずにいます。
「よし、これを機に今年の目標は禁酒にするか」
誰も聞いちゃくれませんでした。(笑)

それにしても山登りの5区、柏原竜二君の区間新記録での快走は凄かったですねぇ、「郷土の誇りじゃ!」てなもんですが、彼は高校駅伝にはたしか出場していなかった?いや、してたのかもしれないけど記憶に無いので、私などは大学生になるまで気が付かなかったのでありまして・・・・・
いや、そんなことはどうでもいいんです。
「良くやった!偉い!」
これで5区の記録は、今井正人君に引き続き連続で『郷土の星』が守ったことになるのでありまして、じつに誇らしい思いです。
親戚だとか、知り合いの息子さんだとか言うわけでもない、まして陸上などド素人の私が誇りに思うなんてぇのは、いささか都合の良い話ではありますけど、これぞ『郷土愛』でありますよ。(笑)

「ひっでぇ!自分の大学が今年は成績が悪いからって早々に見捨てて、一番良いところを突然『郷土愛』だなんて・・・・人間性がわかるってもんだね。」
「うるせぇ!」

ともかく、明日もギリギリまで(明日は手伝いに行く時間が早いものですから)テレビ越しの応援を送りたいと思います。

話は大きく変わりますが、フレディ・ハバードの訃報をJAZZ好きおやじさんにコメントいただくまで知らずにおりました。

亡くなったのは先月29日、死因は11月に発症した心臓発作の合併症だったそうです。
ハバードは1938年4月7日生まれ、同じトランペット奏者としてはリー・モーガン、ブッカー・リトルと同じ年に生まれたわけですから、彼らに比べればそうとう長生きということになります。それでも享年70歳は、現代じゃやっぱ早いですよねぇ。

同い歳のモーガン、リトルよりはかなり後発となったハバード、レコーディング・デビューは故郷インディアナポリスでのモンゴメリー・ブラザースとのセッション「THE MONTGOMERY BROTHERS AND 5 OTHERS」でした。
さらに彼を全国区にのし上げたのはソニー・ロリンズのツアー・バンドに参加してからでありましょうか、それ以降、コルトレーン、エリック・ドルフィー等々との共演、そしてジャズ・メッセンジャーズへ・・・・そうだぁオーネット・コールマンとも共演してましたよねぇ、あは、というよりVSOPで生本をあたしゃ聴いてるじゃありませんか。(笑)

こうして振り返ってみるとハバードという人は、ハード・バップからフリー、アバンギャルド、フュージョンまで、変化したというよりその都度都度、じつに対応性に富んだミュージシャンであったように思います。それが同い歳のモーガンやリトルには無かった魅力なのかもしれませんね。

とにもかくにもご冥福をお祈りいたしましょう。

さて、今日の一枚は、もちろんフレディ・ハバードです。
今日の文体からいって、私が全てのハバードを受け入れているかのごとく取られるかもしれませんが、さにあらず(笑)よく聴く共演アルバムは数あけど、ハバードがリーダーとなるとやはりブルーノート時代に立ち返ってしまいます。

そんな中で、ジャズ・メッセンジャーズを離れ、自らのグループを率いた初アルバムを選びました。
「自らのグループなら、こんな事を俺はやりたいんだ」的野心みなぎるアルバムだと思いますし、なるほど二ヶ月後に録音されたドルフィーの「OUT TO LANCH」への布石がここにあるのかとも思わせる前衛的一枚です。

手伝いから帰ったら「OUT TO LANCH」「AFRICA / BRASS」「OLE」でも聴いてみようかな。

BREAKING POINT / FREDDIE HUBBARD
1964年5月7日録音
FREDDIE HUBBARD(tp) JAMES SPAULDING(as,fl) RONNIE MATTHEWS(p) EDDIE KHAN(b) JOE CHAMBERS(ds)

1.BREAKING POINT
2.FAR AWAY
3.BLUE FRENZY
4.D MINOR MINT
5.MIRRORS


今年もまだ続けます(笑)

2009年01月01日 | p-r

明けましておめでとうございます。
2009年、ついに始まってしまいましたねぇ。また歳を取ってしまいました・・・・
いやいや元旦から暗い話はよしましょう。
まずは、皆様宛の年賀状など用意いたしました。よろしければ下の宛名面をプチッとしていただけますでしょうか。

我が家にも年賀状が7時ごろに届き(はやぇ~~~!)、ザッと目を通して
「ようし、雑煮食うぞぉ!」
「なにが雑煮、御神酒を飲むぞう!でしょ」
「ご名答!」

昨晩したたかに飲んでも、元旦の御神酒は別ものです。(笑)

つまみはもちろん私が作ったお節でありまして(あはは、お節としてはかなり見劣りしますが)
今年は昨年好評だったサーモンの大根巻きを始め、けっこう手間をかけたんですよ。

こちらは具だくさんの煮物。見た目は良くないんですが、大根、人参、蓮根、里芋、椎茸、絹さや、それに鶏肉、ニシン、ちくわ、それからそれから以前紹介した打ち豆まで入って美味しいんですよぉ(笑)

てなわけで、最後はやはり今朝仕込んだつきたてのお餅、納豆餅一つと、雑煮二ついただきました。(おいおい、良く食うねぇ)

 いつか光さす目と信じ雑煮食ふ  木村風師

七十代半ばで失明した木村風師、一度は俳句を詠むのもあきらめかけたそうですが、家族や仲間の励ましで書き続けたといいます。失意にあっても「いつか光がさす」そんな希望を持って雑煮を食う、今、同じような思いの方がどれほどいらっしゃることか。お互い頑張りましょうね。

ちなみに、昨年けっこう問い合わせのあった雑煮にかける胡桃ですが、ぬるま湯でのばしながらあたり鉢であたり、塩を少々加えたものです。

とにもかくにも、なんとか正月を迎えることができました。
今年も、もう少しこの駄ブログを続けていくつもりでおりますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

さて、新年一発目の今日の一枚は、バド・パウエルにご登場いただきました。

ヨーロッパ生活、最後の音源とされる盤ですが、録音がイマイチですねぇ。パウエルの美声もいつにも増して良く聞こえて・・・(笑)

このころのパウエルに絶頂期のそれを求めてはいけません。雰囲気です、雰囲気、ジョニー・グリフィンのリーダーと言ってもおかしくない演奏を引っ張り出すその雰囲気、郷愁から帰国を決意したヨーロッパでの最後の夏を楽しんでいる雰囲気、それを味わうべき一枚ではないでしょうか。(グリフィンが燃えています。笑)

HOT HOUSE / BUD POWELL
1964年8月録音
BUD POWELL(p) JOHNNY GRIFFIN(ts) GUY HAYAT(bs) JACQUES GERVAIS(ds)

1.STRAIGHT NO CHASER
2.SALT PEANUTS
3.MOVE
4.BEAN AND THE BOYS
5.WEE
6.52nd STREET
7.HOT HOUSE