悲痛の別れはあまりにも突然やってきました。8郎にとって〝最強の相棒〟であり、家族の一員でもある愛車日産エクストレイルとの別れです。車検前の検査でオイルやラジエター液の漏れなどエンジンの状態がすこぶる重症であることが判明したため、もう車検を通さずに廃車することを決断したのです。くぅ~。文字通り断腸の思いです。
エクストレイルは、愛息10郎がまだ1歳半だった2012年に購入し、今年で12年目を迎えていました。聞くところによると、近年は廃車の目安として「13年13万㌔」というのがあるそうです。エクストレイルの走行距離は9万㌔弱です。「あと5年はいけるだろう」と前述の通り5回目の車検前検査に出したのですが「かなり重症です。修理すると40万円以上かかります。部品発注など考えると修理期間も長期間になります。廃車を検討したほうがいいかもしれません」との返答だったのです。にわかに信じられず、ほかの格安業者にも診てもらいましたが「タイヤはなんとか車検を通せたとしても30万円近くはかかる。継続使用はできなくもないがおススメはしない」とほぼ同様の回答でした。
今年手放すなんて一切頭になかった8郎は頭が混乱し悩みました。しかし〝頑健〟こそが信条のエクストレイルにとって、中途半端な延命治療は彼のプライドを傷つけるのではないかと考え直したのです。本当に断腸の思いで苦渋の決断を下したのです。
下写真は11年間大事に保管していた購入当時のパンフレットです。今もページをめくるたびに当時の興奮が伝わってきます。
当時、妻とボディカラーをレッドにしようかギリギリまで迷いましたよ。最終的に「沖縄の直射日光を考え白にしよう」と決めたのですが、ディーラーから「もう間に合いません。やるとしても別途10万円かかります」と言われたことまで思い出しました。結果、今のスチールブルーに落ち着きました。
4WD機能かつ最低地上高210㍉という悪路走破性、ダイビングスーツのまま座ることができる防水仕様のシート&ラゲッジ、車中泊に最適なフルフラットのアレンジシート、年に数日しか使いませんが、あるととてもうれしくなる全シートヒーターなどなど、8郎にとって文句のつけようがない車でした。欠点といえば、先代カペラワゴンと比べ地上高が高いだけに、悪路では多少乗り心地が悪くなることくらいでした(ほぼ気になりませんでしたけどね)。
もちろんハイパフォーマンスとしてはSUV王者ランクルには到底及びませんが、8郎家のライフスタイルを考えるとこれ以上の車は見つかりませんでした(実は1車種だけあったのですが・・・金銭的に断念)。このサイズのSUVとしては当時250万円台とコスパもよかった。5年ローンはきつかったけど、250万円以上の喜びを8郎家にもたらしてくれました。感謝と感動しかありません。
それなのに、もう別れの時期が来たというのですか。。。
※購入当時の記事も載せておきますね。
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個人的な備忘録としてエクストレイルの基本データを記載しておきます。読まないで結構です(笑)。
エクストレイル(X-TRAIL)2012年式 4WD 20TX T31型
総排気量 1,997L
全長 4,635㍉
全幅 1,790㍉
全高 1,700㍉
重量 1.53㌧
ホイールベース 2,630㍉
最低地上高 210㍉
最少回転半径 5.5㍍
車両総重量 1,805㌔
最大出力(Kw/rpm) 101/5200
最大トルク(N-m/rpm) 200/4400
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廃車をほぼ決定した日、迎えに行った妻の職場駐車場でも別れを惜しむかのように左右斜めから撮影。12年目もかっこいいぞ! 本当にもう走れないのか!? うそだろ~。
ヒップだってかっこいいんです。
写真を撮っている間にもいろいろな思い出が蘇りましたよ。キャンプ(伊平屋島まで連れていきました)や父子車中泊・野球部遠征など家族のイベントをはじめ、ダイビングやマラソン大会での個人的使用(仮眠や着替えも余裕)、親せき行事の節目、どぅしぐわぁたーとの楽しい男旅など数えきれない思い出が詰まっています。仕事で使ったこともありますね。運転手付きの高級車で逃げるある要人を追いかけまわして、追い詰めたこともあります(どんな仕事だばー!笑)。いつも8郎を守り助けてくれました。一人車中泊ができなかったことだけが唯一の心残りです。※2万円?した専用のサンシェードも使えなくなりますなー。
10郎が野球練習へ出発する前に、自宅マンション前で妻子と記念撮影。「これがエクストレイルとの最後のドライブになるかもしれないよ」と聞かされた10郎も寂し気でした。
それにしても何ともいいようのない感情に襲われています。大型ペットを飼ったことはないのですが、この感情は俗にいうペットロスに近いものではないかと思っています。少なくともあと2年は走ってくれるだろう、と思っていたのに、晴天の霹靂の別れが訪れたのですから。
とは言え現実は非常です。相棒を失うことになる悲しみを処理できないまま、次の車の手配を急がなければなりません。妻の通勤、10郎の野球活動など8郎家のライフスタイルにおいて自家用車は絶対必要だからです。ところが半導体不足もあって世の中はどの車も納期に数カ月かかります。一体、どうすればいいのでしょうか! 今はやりのサブスクですら納期は早くても1カ月半と聞きます。当面はレンタカーという荒業に出る必要性もありそうです。
いい方法あれば、誰か教えてください!(笑) 車検の有効期限まであと2日です。
突然の愛車ロスによって2月半ばの美しい朝焼けにも全く心動かされない49歳です。