沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

つっけんどんな冬至

2024年12月22日 | 離島物語

 突然ですが、人様に言われるまでもなく自らを「つっけんどん」な男だと自認している8郎です。「つっけんどん」を辞書で引くと「無遠慮でとげとげしいさま。冷淡なさま。邪険」などと言うとんでもないキーワードが並びます(笑)。はたから見るとそう思われているのだろう、とちょっと自省する51歳です。ま、正直そういう男なんで、これからうわべだけの「いい人」に人生転換しようなんて一切思わないですけどね!

 下写真は今回お邪魔した、ニンジンの生産が盛んなことから「キャロット愛ランド」の愛称で知られる津堅島ニンジン展望台からの光景です。後ほど触れさせていただきます。

 2024年の沖縄も冬至を過ぎました。冬至とはもちろん「1年で1番昼が短い日」です。ということで沖縄もどんどん日が長くなっていくということになりますが、温かくなるわけではなく寒さは2月に向けて強まっていきます。風やインフルに気を付けて乗り切っていきましょう。

 さて、今日の記事のカテゴリーは「離島」ですが、ネタとして弱いので、先に年末年始のおすすめ映画4作品をご紹介させてください。いずれも8郎が宅シネマで鑑賞したものです。

 

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 まずは、『ホテル・ムンバイ』(2018年、豪米印合作)です。2008年の「インド・ムンバイ同時多発テロ」でテロリストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇を映画化したものです。宿泊客を逃がすために、プロとしての誇りをかけてホテルに残ったホテルマンたちを描いています。

 面白かったですが、リアル感を強調する余り、どことなくワンカット撮影的な怠惰感も残ってしまったのも事実ですね。銃殺場面がとても多いのでR15指定になっているようです。

 

 2作目は「どんでん返しもの」の傑作としてずっと気になっていた『イニシエーション・ラブ』(2015年、堤幸彦監督)。1980年代後半という時代設定なので8郎世代には懐かしいシーンも多く楽しめます。奥手で恋愛経験のない大学生・鈴木が、合コンで知り合った女性マユとの日々を通して変化していく姿を描く「Side-A」、就職先の会社で東京本社に転勤することになった鈴木がマユを置いて上京する「Side-B」の二部構成です。この二部構成という作りこそが最大のトリックかもしれません。

 原作は乾くるみさんの人気小説。最後の2行に仕掛けられたどんでん返しが評判を呼び、発表から10年以上を経て130万部を超えるベストセラーになった話題作だそうです。映画の途中でトリックには気づいたのですが、それでも最後まで面白かったです(ま、女の怖さ👩を知っている方ならトリックを見破れると思います)。原作はまた違うオチだというので今度読んでみたいものです。

 

  残り2作はいずれも大ヒットした邦画アニメです。まずは昨年の『BLUE GIANT』(立川譲監督)。日本一のジャズバンドを目指す3人の男友達の夢と友情、挫折を描いています。終始流れるジャズがかっこいいですね。映像美も音楽に負けないほど美しいです。

 ただしネットでの高評価の割には中身が期待よりは薄かったかなと感じました。

 

 最後にして、今回最もおススメの作品『ルックバック』(押山清高監督)です。超シニカル映画評論家の水野8郎ですら合格点越えの82点を差し上げる傑作です。今年のヒット作です。

 ひたむきに漫画づくりを続ける2人の少女の姿を描く青春ストーリー。性格は正反対な2人が漫画へのひたむきな思いでつながっていくのですが、ある時、すべてを打ち砕く出来事が起こる-という展開です。京都アニメーション放火殺人事件を題材にしたと言われる内容です。最高の友人を一瞬にして失ってしまった女性の怒り、悲しみ、喪失感、再生を描いています。1時間弱なのであっという間に終わります。それがまたなんだか物悲しいんですよね。 

 才能を持ったピュアな親友ほど早く天に召される。悔しくて悲しいことです。16年前に35歳にして亡くなったいちどぅしヤスーンを思い出しました。

 でも悲しみの中から、前に一歩進める勇気をもらえる作品でした。先の3本は見なくともこの『ルックバック』だけは、ぜひご覧になっていただきたいと思います。

 以上です。年末年始の時間つぶしのご参考になれば幸いです。

 

 

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 さて本題です。と言っても短めに終わります。冒頭に書いた通り、キャロット愛ランドこと津堅島に行ってきました。 

 フェリー港へ向かう途中、大好きな海中道路の道の駅駐車場に立ち寄り、しばし休憩。

 赤いヤシのが青空に映えます。

 美しい海に来年こその試験合格を誓った51歳。車へと戻る際に不吉な暗示を見てしまいました。

 平敷屋港から高速フェリーに乗ります。

 15分で津堅島に着きました。島のシンボル「ニンジン展望台」を見学します。小さくてかわいいですね。

 冒頭の写真を再掲します。オレンジの世界から拝む沖縄の青い海が新鮮でよかったです。

 イスももちろんニンジン。8郎なんかではなく、ぜひ田原俊彦さんに座ってほしいものです。

 昼飯は島内の民宿で島名物『津堅丼(つけんどん)をいただきました。。。はい。タイトルで突然「つっけんどん」などというウチナンチュがほとんど使わない言葉を引用したのは、ここでの語呂合わせにつなげるためだったんだろ!などというつっけんどんなリアクションはお控え下さいませ。

 この『津堅丼』は島産のニンジンモズクにひき肉を併せて炒めたものを白飯に乗っけています。絶品というわけではないですが、家庭的な味で体が温まりました。『津堅丼』については沖縄、いや東屋慶名が生んだスーパーアーティスト、HY仲宗根泉さんが紹介する動画のほうが詳しいです。リンク張っておきます。

 以上、冬至の時期に訪ねた津堅島報告でした。

 

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 「寒い冬至は津堅丼よりやっぱりカツ丼だよね」というリアルにつっけんどんな男は、これから妻にサンエーで買ってくるようお願いしますので、今日はこれにて。

【追記】ウチナンチュなら冬至はトゥンジージューシーのはずだろ!というこれまたつっけんどんなツッコミもお控えくださいませ。


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