前回の「旅立ちの日に」の記事に少し書きましたが
運動会が終わった頃から ちょっと荒れ始めた6年2組(若のクラス)
そんなクラスをまとめようと 先生が「合唱祭への参加」を提案しました
平成20年2月9日
生徒35人 付き添いの先生4人 保護者の付き添いたくさん!で
越谷市民ホールへ行ってきました
この合唱祭に参加するまでには クリアする問題がたくさんありました
その問題のひとつが 「生徒の意識」です
「なんで俺たちのクラスだけが歌の練習なんてしなければならないんだ?」
「(中学)受験で忙しい時に 歌なんてどうでもいいじゃない?」
そう思っている子がたくさんいたと思います
ある日 担任のS先生(26歳の女の先生)が
クラスのみんなと校長先生たちに「音楽室に来て下さい」と告げたそうです
何があるのだろうと思って行ってみると
普段 黒っぽい服 しかもパンツスーツの多いS先生が
真っ赤なドレスを着て立っていたそうです
そして
大学2年まで声楽を専攻していたという先生が
赤いドレス姿で 見事にアリアを歌い上げたそうです
男の子たちはビックリ 校長先生もビックリ
何人かの女の子たちは感動して泣いたそうです
「先生 私たち歌います!合唱祭に参加したいです!」
先生の熱意を感じ取ったのか
その日からクラス全体のベクトルが 音楽祭参加の方に
「しっかりと向いた」と聞いています
それでも 参加不参加の出欠をとってみると
「不参加」に丸をした子が数人いました
「このクラスでは歌いたくない」と言った子もいました
でも 歌の力か 友達の力か
ひとり またひとり と練習に参加し
歌い始めたそうです
そして当日
欠席は2人のみ
35人+先生(指揮) で 舞台に立つことができました
入場してきました
みんな緊張しているのでしょうか?
若干肩が上がっているように思います
『旅立ちの日に』
白い光の中に 山並みは萌えて
はるかな空の果てまでも 君は飛び立つ
限りなく青い空に 心ふるわせ
自由をかける鳥よ 振り返ることもせず
望遠レンズを付けていたので 全員が入りきらなかったのですが
こちらが左ウィング(?)
こちらが右ウィングになります
勇気を翼にこめて 希望の風にのり
この広い大空に夢をたくして
いま、別れのとき
飛び立とう未来信じて 弾む若い力信じて
このひろい このひろい 大空に
歌声が心に響きました
拍手も心に響きました
終了後 教頭先生が「今日楽しかった人は?」と聞いた時
いっせいに手が挙がりました
6年2組35人にとって 小学校最後の良い思い出になったことでしょう
プログラム終了後 参加されていた作曲家の先生が
舞台で総評を述べられました
今日は1日楽しませていただきました
私が感心したのは「クラス合唱でここまでできるのか」ということです
とても 新鮮な感動を覚えました
これってもしかして このクラスのこと?
実はこの音楽祭は 若のクラス以外の参加グループは
すべて 合唱が好きな人の集まりでした
例えば 地域の合唱団 とか 課外活動部とか 合唱部とか…
それだけに「訓練を受けた歌い方」みたいなものを感じ
とても 上手で 美しいハーモニーです
でも、作曲家の先生がおっしゃるには
「合唱方法を習うと 技巧的にはとても上手になるけれど
歌詞の内容が聞き取りにくくなる場合もある」
このクラスは 特別な指導も受けずに歌いましたが
そのことがかえって 素朴で 人の心に届いたのかもしれません
辛いことも いっぱいあったのに
あきらめずに 逆風に立ち向かい
ここまでクラスを引っ張ってくれたS先生に感謝を込めて
花束を渡しました
(TOPの写真はこの花束を買った花屋さんで撮りました)
受験勉強で大変な時にピアノ伴奏の練習をしてくれたNKさん
クラスの代表として 舞台で学校紹介の挨拶をしてくれたNHさん
男子の合唱リーダーを 誰もやりたがらなかった時に
「やってもいいよ」と手を挙げてくれた NRくん
そして、6年2組のみんな
感動をありがとう!
余談ですが…
合唱祭が終り ロビーに出た時に
女の子達の間で歓声が上がりました
「どうしたの?誰か有名人でもいるの?」と思い
キョロキョロすると…
輪の中心に 恰好良い男の人が!!
EXILEの中の誰かみたい?
実はこの方は、6年4組の担任のSG先生で
わざわざ合唱を聞きに来てくれたのでした
沖縄出身だけあって、超美形です
姫が小声で私に言ったことがあります
「SG先生はお父さんより恰好いいよね」
お父さん大好きの姫も認めるイケメンなのです