goo

4代目フィット e:HEV の思い出

今日は、わたしの旧愛車、4代目フィット e:HEV について、思い出を語ってみたいと思います。
新型 CIVIC e:HEV に乗っていることを、このブログでドヤ顔で自慢している今日現在ですが、
先代の愛車だった 4代目フィット e:HEV に関しては、今でも思いは尽きません。



(目次)
・県内で一番乗り
・エアーライトブルーのカラーが気に入っていた
・乗り味は最高、文句のつけようがなかった
・燃費性能も優れていた
・異音の問題
・エンジン始動時に「キー」と軋む音がする問題
・エンジン始動時に「キー」と軋む音がする問題、考えられる原因
・それでも、本当にいいクルマだった。。。


県内で一番乗り

ホンダのコンパクトカーの主力ラインアップとして、人気を博するフィットは、
2020年2月に、4代目となるフルモデルチェンジを果たしました。

「フィットの新型に i-MMD が載るらしいぞ」

2ch でそのように話題となっているのを見かけて、i-MMD とは何ぞやと調べてみたところ、
ホンダ車に搭載されているハイブリッドシステムのことだと分かりました。

それまでわたしは、3代目フィットのガソリンモデルに乗っていたのですが、
3代目の i-DCD よりも優れたハイブリッドシステムであるらしい、ということで、
前年の12月末の早々に契約して、フルモデルチェンジの発売のときを俟ち、
2020年2月22日、4代目フィット e:HEV HOME に乗り換えました。

ディーラーの方いわく、「たぶん群馬県で一番最初の納車と思います」とのことでした。
確かに、4代目フィット e:HEV に乗り換えてからしばらくの間は、道を走っていると、
「あ、あれ、新型フィットじゃね」みたいに、ジロジロ見られることが多かったです。




エアーライトブルーのカラーが気に入っていた

色は、エアーライトブルーを選びました。
あのカラーが、個人的にとても気に入っていました。

4代目フィットは、「デザインがいまいちである」と、出た当初から言われました。
わたしも最初に見たとき、正直ちょっと微妙、と思いました。
何がって、「真正面から見たときの顔」が、微妙だなと思ったわけです。

サイドおよびリアのデザインは、問題ないと思いましたが、
真正面から見たときの、何といいますか、ヘッドライトの形状ですかね、
あのちょっと間の抜けた感じ、あれだけがどうも受け付けませんでした。

色をエアーライトブルーにしたのは、それをカムフラージュする意味もありました。
それとの合わせ技で、総合的な外観の見た目的にも、とても気に入っていました。
我ながら、ナイスなカラーのチョイスだったと、今でも思っています。




乗り味は最高、文句のつけようがなかった

4代目フィット e:HEV は、わたしにとって、初のハイブリッドカーでした。
その乗り味は文句のつけようがなく、個人的には大満足でした。

納車して、最初にアクセルを踏んで発進したときの衝撃は、今も忘れられません。
2ch の新型フィットスレで見かけた、一言試乗レビューと全く同じ感想でした。

「むっちゃ滑らかワロタwww」

4代目フィットのネガティブ評価の1つに、「発進時の加速」の不満も言われます。
確かに、発進時の加速がもっさりであるのは、事実でしたが、
e:HEV のパワー不足ということでは、全くありませんでした。

2ch のスレを見ていると、それ(=発進がもっさりである)を逆手に取って、
e:HEV 自体の出来が悪いのだという、ネガキャンを張っているヤシもいました。
それに対して、明確に反論・否定している人がいました。

「いいや、ACC で自動追従するときの加速はなかなかのもの」

実際に乗ってみれば、e:HEV がパワー不足でないことは、すぐ分かります。
特に、高速を ACC で走行中、前の車がいなくなって自動で加速を開始するとき、
軽い恐怖感を覚えるくらいの、パワフルな G を出してきます。
それを知っていたので、「なかなかのもの」という言い方が、ちょっと面白かったw




燃費性能も優れていた

4代目フィット e:HEV は、燃費性能も満足の行くものでした。
そりゃあ、トヨタの THS2 に比べたら、いろんな面で及ばないのはそうかもしれません。

ですが、わたしはトヨタ車に乗ったことが無く、THS2 の凄さは話半分でしか知りません。
4代目フィット e:HEV に実際に乗ってみて、下道を普通に踏んで走って 40km/L 前後とか、
ザラに出ていましたし、THS2 よりもそんなに劣っているとは思えませんでした。

その後、いろんな情報に接してみて、且つ、わたし自身、新型 CIVIC e:HEV にも乗ってみて、
「実燃費 ≧ カタログ燃費 であることが e:HEV の1つの特徴」なのであろうと思っています。
その意味で、e:HEV は優れたハイブリッドシステムであると思います。

それを示す事例として、以下の YouTube 動画が参考になるかと思います。

「プリウス vs シビックe:HEV」走りと実燃費を徹底比較!カタログ値と比べてどうだった?
https://youtu.be/V98SLG21S_M?si=sUAjrklzhYrybDgN

新型プリウスと新型 CIVIC e:HEV で、下道の一般道 130km を同じルートで走ったときに、
燃費がどうなるかを比較検証した動画です。
結果は、新型プリウスが 23.5km/L で、新型 CIVIC e:HEV が 23.9km/L でした。
さらに面白いのは、WLTC モード燃費のカタログ値が、新型プリウスが 28.6km/L なのに対し、
新型 CIVIC e:HEV は 24.2km/L であることです。

以上は、新型 CIVIC e:HEV についての話ですが、
実燃費 ≧ カタログ燃費 の傾向は、4代目フィット e:HEV も同様でした。
実際に乗ってみて、わたし自身そのことは感じていました。

そして、4代目フィット e:HEV に乗っていた頃は、給油は約2ヵ月に1回で済みました。
新型 CIVIC e:HEV に乗っている今は、約1~1.25ヵ月に1回くらいです。
4代目フィット e:HEV は、燃費性能も非常に優れた良いクルマでした。




異音の問題

4代目フィット e:HEV には、2020年2月~2023年3月まで、約 32,000km 超を乗りました。
それだけの長い期間、長い距離を乗っていると、不満点も出てきます。
例によって、4代目フィット e:HEV でも、異音の問題に悩まされました。

まず、ブレーキ関連では、信号待ちでの ABH 解除時に「グッ」と異音が鳴る件です。
ブレーキをゆっくり踏んで、滑らか停車をしようとするときも「グッ」と異音が鳴りました。
これについては、ディスクブレーキ方式の、ある意味宿命と言えるのかもしれません(但し、新型 CIVIC e:HEV に乗り換えてから、この問題に真面目に取り組んだ結果、ある程度の対策は可能である目途はついてきています)

他には、シャシーが時々「ギシ」とか言って、音を立てることもありました。
4代目フィット e:HEV のシャーシは、3代目に比べると、剛性は確実に UP しています。
なのですが、駐車場で切り替えしをするときや、バックで走行中にブレーキを踏んだときに、
シャーシが「ギシ」と音を立てることが、時々ありました。

新型 CIVIC e:HEV に乗っている今現在は、そのようなことは皆無です。
シャーシが「ギシ」なんて音を立てることはありません。
車格の違いによるシャーシ性能の差は大きいのだなということを、実感しています。




エンジン始動時に「キー」と軋む音がする問題

4代目フィット e:HEV で悩まされた、異音の問題としては、もう1つ。
「EV 走行状態からエンジン始動時に "キー" と軋む音がする」問題がありました。

あれは忘れもしません、2021年2月15日の夜。
とある公園に車を停めて一服休憩してから、家に帰ろうと思って車を走らせると、
この問題が突如として発生しました。

「EV Ready」ランプが点灯した BEV 走行の状態から、バッテリー残量がなくなり、発電のためにエンジンが始動するその瞬間に「キー」という軋むような音がする、という現象です。
ドライブレコーダーのマイクで拾われるくらいの、それなりの大きさの音がしました。
鈴虫が鳴くような音、と言えば、何となく想像していただけるかと思います。

ですが、「キー」音がどの場所で鳴っているのかは、何とも分かりませんでした。
エンジンルームなのか、前輪または後輪のブレーキ付近なのか、車体の腹の下のどこかで鳴っているのか、それについては、はっきりとしたことは言えませんでした。
どこで鳴っているのかが分からなければ、原因を調べるのは難しくなります。
ディーラーに一度相談して、診てもらったことがありましたが、原因共々分かりませんでした。

ですが、運転席に座っていると「キー」とはっきり聞こえる、それだけは確かでした。
助手席に乗っていた知人が「あー、ほんとだ、聞こえるね」と言ったこともありました。

発生当初は、約7~8割の確率で「キー」音が鳴りました。
その後、徐々に発生頻度は低下していき、「キー」音の大きさも小さくなっていきました。
ですが、2023年3月26日に新型 CIVIC e:HEV に乗り換える直前まで、この現象は続きました。
(但し、最後の方は、音の大きさもほとんど気にならないレベルにはなっていましたが)




エンジン始動時に「キー」と軋む音がする問題、考えられる原因

「キー」音の問題が起きて以来、2ch のスレなど、いろんな情報をあたってみましたが、
同じ現象に悩まされているという事例は、未だに見掛けません。
全国でも稀な、珍しい現象ということだったのでしょうか。
ということは、e:HEV が抱える固有の問題ということではなさそうです。

なぜあのような現象が起きたのか。
わたしなりに想像して、考えられる原因としては、2つあります。

①地震の影響

2021年2月15日の夜、福島県沖を震源とする地震が発生し、群馬県でも震度2を記録しました。
震度2なんて普通は大したことないと思いますが、あのとき、とある公園に車を止めて休憩中、はっきりと地震の揺れを感じ、ということは、車体もそれなりに揺れたということです。
その後に、家に帰ろうと思って車を出したときから、「キー」音の現象が始まりました。
ということは、地震の揺れでシャーシが割とこう揺さぶられて、何らかの影響が出て、それが原因となって、「キー」音の問題が出るようになったとは、考えられないでしょうか。

②高圧洗浄機で下回りを洗浄したことによる影響

2021年2月15日の夜から、「キー」音の現象が起き始めたわけですが、それに先立つ約一ヵ月ほど前に、洗車場に行って洗車をしたときに、高圧洗浄機を使って下回りの洗車をしました。
ホイールまわりだけでなく、車体の腹の下も、満遍なく高圧洗浄しました。
洗車場に置いてある高圧洗浄機ですが、あれって、ちょっと強すぎないかと心配になるくらいに、物凄い圧力で水が噴射されますよね。
あれを不用意に長時間、車体の腹の下に当て過ぎたがために、どこかが傷んでしまって、それが原因で「キー」音の問題が出るようになった可能性が考えられます。
わたし自身は、これがたぶん正解なのではないかと考えています。




それでも、本当にいいクルマだった。。。

そういった問題に悩まされながらも、4代目フィット e:HEV、良いクルマでした。
本当にいいクルマでした。

何がって、e:HEV の乗り味の素晴らしさと、見た目のカッコよさ。
真正面の顔が少しあれだったり、異音の問題があったりは、しましたけど、
個性的で、カッコ良くて、よく走る、いい奴でした。

4代目フィット e:HEV で、いろんな場所にお出掛けをし、深夜の高速を走って何度も帰省をし、
総走行距離約 32,000km を、一緒に走って旅しました。
もっとたくさんの写真を残しておけばよかったと、今さらながら後悔しています。

2023年3月26日に新型 CIVIC e:HEV に乗り換えて、しばらくの間は、Honda Total Care アプリの車両設定を切り替えて、下取りに出した 4代目フィット e:HEV の情報が参照できました。
それによると、今は沖縄県で、中古車としての第二の人生を歩み始めているようです。
先月くらいまではそうやって、行方を追跡出来たのですが、昨日見てみたら、「現在所有されていない車両のため本サービスを利用できません」と表示されて、見れなくなっていました。



2020年2月に世に出て以来、4代目フィットは、販売的に苦戦していると言われていますが、
道を走っていて、4代目フィットを見掛ける頻度は、体感的に確実に増えています。
去年の暮れに RS モデルが出たことで、状況が改善されることを期待したいです。

言われているデザイン面の好き嫌いで、食わず嫌いで敬遠されているのだとしたら、
そういう人は一度、4代目フィット e:HEV に試乗してみたらいい。
いずれにしても、ホンダは何を慌てることも、焦ることもない。
ベースの走りがあんなに素晴らしい、良いクルマなのだから。
そう思います。


コメント ( 0 ) | Trackback ( )