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【SONY】わたしのカメラ使用遍歴(α77、α99)【トランスルーセントミラー】

昔からカメラ(写真撮影)が趣味だったわたしの、カメラ使用遍歴の昔語りです。
歴代の使用カメラはすべて、ソニーのカメラです。

DSC-R1α100α700 と渡り歩いて辿り着いた「伝説の名機」α900 は、
わたしのカメラ人生で最も長くメインカメラの座に君臨したマシンでした。
特に、SAL2470Z とのコンビで吐き出してくる絵は、文句無しでした。

しかし、そこでまた出てきたのが DSC-R1 の亡霊でした ・・・・

α900SAL2470Z での撮影は、綺麗な絵が撮れることは約束されますが、重くて疲れます。
一方、散歩がてらに DSC-R1 をたまに持ち出して使ってみると、これが意外にも素晴らしい画質であることに、ある日気が付きました。

気合と体力と財力(数十万)を注ぎ込んで苦労して撮った写真が、
その半分以下のコストでお気楽に撮った写真と、大して違わなく見える。
むしろ、DSC-R1 の画質の方が余裕があるようにも見える ・・・・

それに気付いたとき、DSC-R1 恐るべし、を改めて実感したと同時に、
自分のカメラ道楽を根本的に見つめ直そうかと考えさせられた、そんなことが度々ありました。





α900 以降のソニー「α」は、大きく様変わりします。

トランスルーセントミラー(TLM)と EVF が標準装備となり、GPS 機能も搭載され始めます。
EVF の利便性は広く受け入れられ、TLM 採用による AF 追従秒10コマの高速連射の実現により、2010年8月発売の α55 はベストセラーとなりました。

しかし、TLM は減光とメンテナンス性に対する拒否反応も根強く、
それもあってか、α700 の後継とも言われた α77 は、伸び悩むことになるのですが、
わたし個人的に TLM の技術方式に興味を持ち、α77 購入に踏み切りました。

2011年10月14日 α77(SLT-A77V)



α77 は、「ズリッ」というあの独特のシャッター音が好きでした。
それ以外は、絵作り(色合い)が微妙だったり、バッファー容量が貧弱でせっかくの秒12コマ連射が全然生かせてなかったり、世間の低評価もやむなしかなと思いました。

ただ、α77、それほど嫌いなカメラというわけでもなかったです。
2,430万画素で、GPS 機能がついていて、フリーアングルのチルト液晶も良かったですし。

その翌年、「α史上最高画質」を謳うフラッグシップ機、α99 が発売となります。

2012年10月26日 α99(SLT-A99V)



α900 の後継機種だけあって、α99 は流石の高性能で大満足でした。
2,430万画素の裏面照射 CMOS センサーが凄かったからなのか、分かりませんが、
SAL2470Z を付けて撮った写真はバチピン率ほぼ 100% で、満足度も 100% でした。

3軸チルトで自由自在に可動する液晶は、当時「変態液晶」とも呼ばれました。
特にこれといった不満はなく、強いて言えば GPS の捕捉が遅い場合があることくらいでした。

α99 を持って浅草寺を訪ね、隅田川にかかる吾妻橋のうえで鳩を撮っていたら、糞の爆撃を受け、半泣きになって近くのコインロッカーに退避して糞の除去作業をしたことがありました。
そんな思い出もありながら、α900 の次に長くメインカメラとして使用したのが α99 でした。



2005年11月 DSC-R1
2006年06月 α100
2007年11月 α700
2008年10月 α900
2011年10月 α77
2012年10月 α99

α77 を購入したとき、α100α700 を下取りに出しました。
α99 を購入したとき、どうしようか悩んだ挙句、DSC-R1α900 を手放しました。
今思えば、DSC-R1α900 は、手元に残しておいても良かったなと悔やまれます。

こうして、防湿庫の中は α77α99 の2台体制となり、
この後しばらく α99 は、わたしのメインカメラの座に君臨することになります。



ソニーのラインアップ的にも、α77 および後継の α77Ⅱ が伸び悩む中にあって、
α99 が一人横綱で孤軍奮闘する状況が、延々と続くことになります。
それは、ソニーの「α」が大きな曲がり角に来ていることの予兆でもありました。
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【SONY】わたしのカメラ使用遍歴(α900)【超弩級ファインダー】

昔からカメラ(写真撮影)が趣味だったわたしの、カメラ使用遍歴の昔語りです。
歴代の使用カメラはすべて、ソニーのカメラです。
ちなみに、スマホもソニーの Xperia 1 IV です。

ソニーも一時期は、ストリンガーさんがトップを務めました(2005年~2012年)。
改革に挑戦しつつも、度重なる業績悪化と大規模リストラ、技術者の流出など、
なかなか大変な時期だったような印象があります。

あの苦しかった時代に、ソニーの「α」は産声をあげました。
2005年11月の DSC-R1 発売に始まり、2006年6月に α100、2007年11月に α700 と、
着実に歩みを進めていきました。

そんなソニーの努力が、1つの極みに到達します。
「所詮は家電屋が作るカメラ」と嘲笑していた一部の世間に対して、
目にモノ見せつけてやることになったのでした。

2008年10月23日 α900(DSLR-A900)



ソニー初のフルサイズ一眼レフ機。
2,460万画素 CMOSセンサー搭載。

視野率 100% の超弩級光学ファインダー。
フルサイズ機としては初の手ブレ補正機能。
デュアル BIONZ システム。
当時の価格で約 32万8,000円。

正直、コニカミノルタ時代からの「α」ファンは、当初は気が気でなかったと思います。
ソニーで本当に大丈夫なのかよと、心配だったと思います。
しかし、α900 のあのペンタ部のフォルムを見て、感涙に咽び泣いたに違いありません。



α900 はとにかく、あのファインダーが凄かった。
「明るい単焦点レンズをつけて α900 のファインダーを覗くと幸せな気持ちになれる」
そんな大絶賛レビューが多くありました。

α900 発表により、防湿庫の中は DSC-R1α700α900 の3台体制に移行。
フルサイズ対応のレンズ SAL70300GSAL2470Z を新たに買い増しました。
撮った画質はもう、滑らかさが違うと一目見て分かりました。



α900 のシャッター音は、最初は正直戸惑いました。
何これ? と露骨にがっかりしたのを覚えています。
柳沢慎吾が一人芸で自分の顔面を殴るときの擬音かよ、と思いました(笑)

いかにもこう、中で巨大なレフ板が動いている感触がモロに伝わってくる感じがして、
案の定、当時のアンチはミラーショックをネタに α900 へのネガキャンを試みました。
しかし実際に使ってみると、出てくる絵には何の問題もありませんでした。

また慣れとは恐ろしいもので、刑事ドラマで犯人の顔面を殴るときのような(笑)
あのシャッター音とミラーショックも、そのうち全く気にならなくなりました。
むしろ、「写真を撮ったどー!」という気分にさせてくれる、ユーザー体験としての付加価値であるようにも感じました。



ミラーショックに関しては、当時の週刊アスキーのレビューで、次のように書いてあります。

フルサイズ機ということで、ミラーも当然大型化されており、ミラーショックが心配だ。
α900 では、「スイングバック・クイックリターン」 といった生易しい方式ではなく、ミラーをほぼ真上に引き上げる 「パラレルリンク」 と呼ばれる方式でミラーが動作する。駆動音はお世辞にも静かとは言えないが、ショックはかなり抑え込まれていて、想像するほどの振動はない。

レンズの味すら表現、驚くべき α900 の表現力 (2008年10月29日)

https://ascii.jp/elem/000/000/183/183534/

「想像するほどの振動はない」 かどうかは、意見が分かれるところかと思いますが 。。。
当時のソニー関係者のインタビュー記事か何かで、あのミラーショックはイメージセンサーに露光後のショックなので問題ない、と書いてあるのを読んだ記憶があります。

YouTube に上がっている動画で聞くと、α900 のシャッター音、意外と普通に聞こえます。
実際に顔の近くで構えて聞く音と、外から客観的に聞く音は、違って聞こえるのでしょうか。
でもやはり、α900 のシャッター音には「ドスッ」というボディーブローのような成分が混じっているのが分かります。

Shutter sound comparison - Alphas 100, 700 and 900
http://www.youtube.com/watch?v=qamhsxYTejk

Sony Alpha DSLR Shutter sound comparison
https://www.youtube.com/watch?v=f8L2mN54Ldw

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