嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

6本足の妄想は好きですか?

2005年02月07日 18時25分07秒 | 駄文(詩とは呼べない)
つまり俺の一生は蟻塚のアリみたいなもんだということだね
まぁそういうことだね、アリの社会には階級とかあるらしいね
けど蟻塚が8メートルもあるとは恐れ入ったね
なんであんなにでかいんだろうね
いっぱいアリが住んでるからだろうね
じゃぁ俺の中にもアリがいっぱい居るって事かね?
お前の頭ん中にはアリばっかりだねぃ
そういうお前の頭ん中はどうなんだよ
俺の頭ん中には美女ばっかりだぜ
なんで美女ばっかりなんだよ、他にも何かあるだろ
美女以外は目に毒だろ
じゃぁさっきからなんでお前は俺の事ジッと見てんだよ

「……。」
「……(汗)」
「……ゴクン。」

まぁようするにさ、たった3行の文章中に宿る意味ってのは
たいていがその人の中にある妄想だと思うわけよ
同じようにたった30年の人生で見つける意味ってのは
たいていがその人の見続けた妄想だと思うわけよ
そもそも意味なんかあるのかね?
と聞けば3秒で無いと答えるだろうし
あるいは瞬き三つと共に僕は沈黙するだろうよ

「……。」
「……(汗)」
「……ゴクン。」

長い沈黙は要らない
隔離病棟も要らない
新しい文明も必要ないし
生きる理由も必要ない
幸せは要らないし
自由も要らないし
なにより世界が必要ない
なんでそんな寂しい事言うんだと聞かれたら
答える必要も無いけど僕は言うだろう

全部既にあるんだ

もうすでに、全部ここにあるんだよ
ただ、いま僕が感じてる事は
それらが一体なんなのか、あったとしても僕にはわからないということさ
僕が生まれる前からあったものを一体僕はどうやって理解したらいいのかね?
生まれる前から幸せだったとしたら、僕は一体どうやって幸せを手に入れたらいいのかね?

こんな幸せな戯れ言を言う馬鹿は死んだ方がいいかね?
俺はいつだって満腹だよ
もう食べられないんだよ
もう何も食べたくなんかないんだよ
過食でも拒食でも無いさ
通過しちまうんだよ

俺の事を人糞製造器って親父は呼んだね
さすがは俺の親父だと思ったね
クソったれな野郎さ
まぁ別に、だからどうしたもこうしたもないんだけどさ

俺は親父をジッと睨んで──

「……。」
「……(汗)」
「……ゴクン。」

だから多分そういう事なんだよ。
僕の人生の意味があるとすれば、それは僕が生まれる前の前提と
僕が死んだ後の歴史が勝手に決めるんだよ。
だから僕は自分の人生なんかどうだっていいさ。
そんなわけだから、君の話でもしようぜ。


「……。」
「……(汗)」
「……ゴクン。」

友達から電話かかってきたから、もう切るよ。