嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

拳を高く突き上げて

2005年10月13日 21時26分08秒 | 駄文(詩とは呼べない)
握り拳が 歩みを崩さないほどに
型くずれして弱りきった日には
今日の事をメモしておこうと筆をとる

よせよ、筆なんかとれないくせに。

そんな声が聞こえて、ハッと指を見る
手の平を見つめて、握り拳を作る

触れる事は、できる。

もう、握り拳の歩みを見る事はできない。
だから今日も、筆を執る。

一年前の異なる時代の友人へ。

2005年10月13日 09時07分22秒 | 駄文(詩とは呼べない)
一年前から、何も変わっていない
すごく不思議。

ますますもって自分が何者なのか、わけわからなくなるよ。

しょうもない揚げ足取りが多いな、
と反省する部分はあるにせよ、
主張内容の大筋は今も変わっていない。

僕はほんとうに外部からの圧力に弱い人間だと、
つくづく思う。

僕は昔から、相手が望んでいるような事はしない。
感謝の気持ちを直接的に返すような事もしない。
つまり、僕は一方的に何かを受け取っているだけなんだと思う。

それが得だと感じた事は無い。
けれど何かを返さねば、と思う事はしばしばある。
だけど僕には返すような自分の言葉がまだ無い。
あるいはまた、これからもないのだろうか。

僕には…
外から求められる僕があるだけで
僕自身が望んでいる僕なんて、どこにもありはしない。
情報を遮断すればハッキリとわかることだ。
次第に無気力化して、閉じこもるだけだ。
何かを必死で考えたとしても、そこからは何も生まれない。
ただ、絶望の色が日増しに濃くなっていく
それだけの事でしかない。

だけど僕は、拡大していく自分の欲望に
ハッキリとした嫌悪感を持ち、
それが例え憧れであろうとも、消費であろうとも、
ただただ否定するのみです。

僕は僕の生きる世界を否定せねばならない。
そのような決意を、ハッキリと持っています。

根源的には、生そのものが持つ罪悪性であると思いますが、
個人的な理由はもちろん色々とあるのでしょう。

僕が伝えられる事は、
「死にたい」という事以外、今でも見つかっていません。
また、とても気持ちは落ち着いています。
この落ち着きようなら、もうしばらくは大丈夫そうです。

自分の身体が長く持たない事は、身体が教えてくれますが
僕は老化が嫌いである為、
そのたびにとても気持ちが沈んでいきます。
人が永遠や無限に憧れる気持ちは、
おそらく今まで一度も世界がその変化を止めた事が無いからだろうと思いますが
もしかすると、単に僕が走る事を止めた事が無いだけなのかもしれません。

ただ、時々おだやかに とてもおだやかに
自分の心臓が弱い痛みに震えるのを感じます。
その時僕は、痛みに怯えながらも、何故か不思議と安心するのです。

人は一体、生きてる間にどれくらいの自分を見つける事ができるのでしょうか。
また、人と逢う事は、生きてる間に可能なんでしょうか。

この手紙が、一年前のあなたに届くと、信じる事はできても
きっと届く事は無いのだと、現実は残酷に耳元でささやきます。
そもそもそんな声に耳を貸している自分は信じ切れていないのだと
自分を戒める事だって簡単です。
ですが僕は、何故か言葉が時を超えて、誰かの心に届くんじゃないかと
ときおり ふっ、、と思うのです。
それが未来の自分へ向けた祈りであるのか
違う世界の自分に対する願いのテレパシーなのか
僕にはそんな事はわかるはずもないし
正直どうでもいいです。

ただ、僕が何かを思う限り
誰かに何かを伝えて
それをどこかに形として残しておかなければ
僕の思った時に生まれた世界は、
その産声をあげる事すらも無く
無限の闇で殺され続けるような気がしてしまうのです。

僕は、この世界が憎いです。
毎秒毎秒、生まれ続ける世界が憎いです。
僕が語れる言葉の量は、生まれる世界の広がりよりも、はるかに少ないといつも感じている。
それがはがゆくて、それが切なくて、それが哀しくて、
僕は今でも語る事をやめないのでしょう。

僕の言葉があなたに届くかどうか、
夢想する回数は減りました。
そしてまた、夜空の星を眺める回数も、手を伸ばす回数も、
今ではあきらめの溜め息の回数に負けてしまっています。

それはあなたにとって
哀しい事でしょうか?
悲しい事でしょうか?
かなしいことでしょうか?

それとも、当然の事じゃないか、そんなの気にすんなよ、と、くだけて笑うのでしょうか。

僕はもう、眩しい世界を見る事ができません。
目が痛いんです。
頭も痛いです。

僕が君を見ても、君だと気付かない事は、
かなしいことでしょうか?
悲しいことでしょうか?
哀しいことでしょうか?

僕は、哀しいです。
すごく切ないです。
いつも苦しいです。
まだ見た事もない君に、きっと僕は会う事もなく死んでいく。
それが僕にはわかります。

何故なのか。
それは触れられる現実の君が、
触れられない真実の君とは違うからです。

心は、決して心に出会えない。
自意識は、決して他意識に出会えない。

その事が、いつも僕を苦しめます。
僕の心の叫びは、いつもニセモノの黒い糸を紡ぎます。
「赤い糸だよ『赤い糸だよ[赤い糸なんだよ]』」といいながら。

呼吸が乱れるたびに、
誰かに見られているような気がする
だけど、何度振り向いても君はどこにも居ない。

僕が何を知ろうとも、
いつも君は僕の知らない場所にいる。

いっそ僕が振り向けば、
その時 頭の後ろが見えた方がマシだ。
背中の瞳で、いつも僕は闇を見てるから
ずっと僕は闇を見てるから
だから君はそのままで
どこにも消えずにそのままで
ずっとその場所で

一人で笑って下さい。
ひとりで笑っていてください