嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

輪郭線を辿る物語

2005年10月31日 01時41分02秒 | 駄文(詩とは呼べない)
散らばった情報の雲海で
強調された輪郭線をたどる時
雑多雑多と浮き出る膨らみと共に
集合要素の血腫瘍の中から
物語が強烈な産声をあげる

死から掴み取った新たな物語は
無の引力場で歪みを引き起こし
イメージをもってエネルギーを結ぼうとする

固く結ばれたエネルギーの糸が物質化しようとし
僕らがあえぐ具現化への道のりは
長い一瞬の時間で生成され
色がかたくなっていく

象徴からちぎり取った骨肉腫
赤ん坊から奪い取った心臓
考えつづける思考癌

無と死の間の扉を開く鍵針が
すごい速さで回転していく

世界が口を開くとき
物語は生まれる
世界が口を閉ざすとき
物語は消えるように終わりへ向かう

たとえ一歩ずつでも
呼吸せねばならない

掴み取るたびに
自分の一部が死んでいくとしても。

深呼吸せよ、記号たち。
死呼吸せよ、物語。