嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

【よく噛んで喰え】

2005年10月14日 20時21分10秒 | 詩に近いもの
そりゃぁなんてったって新潟産のコシヒカリが一番美味いよ

新潟産?魚沼産の間違いじゃなくて?

冬はいいよな、空気が冷たくて。 乾燥した中に、息がプワーっと

俺さ、お嫁に行くんだ。お婿じゃなくて。

そんな事言っても、やっぱり空気は豊かさの中で何かに震えてると思うよ

そうじゃないだろ。

でもどうすればいい?

だったら一度くらいは

もうそんな話、いまさらすんなよ

気が気じゃないんだ

もう終わったんだよ

いや、だけど鉄釘は赤い血と同じ色をしてるんだ

待てよ。おまえひとり、そんな遠くまで、いくなよ。

凍ってしまえばいい

そんなこと、させるかよ!

誰だってまずい空気の中で、土砂降りの雨になんて 撃たれたくないんだよ

だったらやることは一つだろ?

そういう話じゃないんだよ

鍛えればいいじゃないか。

もう、日が沈み始めてる

けど、台風だって、最初は誰かのくしゃみなんだよ。

いい加減な事いうなよ

見つければいいさ

白い歯は、ライオンの中で磨かれるって、誰かが言ってた

孤独の戦士なんて、もういないんだ。全部お伽噺なんだよ!

嫌だよ、俺は。

じゃぁなんでいつまでも、そんなとこに

ここは俺たちの居場所なんかじゃない

城はいつだって高くそびえ立つ。

始めようか。

何の為に?

なんのためでもない、誰かのために。

もう、言わなくていい。最初から、砕けて溶けた。

ぶっつけ本番のリハーサル。

楽しいね、相変わらずだ。

「帰ろうか。」

『ああ、最初から 意味なんて無かったんだ。』

物語にひそむモノローム

2005年10月14日 08時15分42秒 | 駄文(詩とは呼べない)
私は単に、一つの結果を残しているに過ぎないのだ
創作性とは関わりなく、物語を物語ってはいけないのだ
何故なら、縦横高さの空間に時間を足した四次元空間座標において
自分と同じカメラ位置を持つ者は存在しないからだ
一つのフレームワークが移動するカメラの物語を語っても
同意できる者など居ないのだ
それゆえに、私の物語は絶望的であり、
物語として機能する。

つまり私に出来る事は、
物が語る音を聞き、者が語る声を聴き、
それらを物語のように紡いで嘘をばらまくのみである。

私は、私だけの連続性を繋ぎ止める物語だ。
私が紙の上に立つ時、私はペンだ。
私は、私だけのエクリチュールを矛盾で保証する文脈だ。
私が象徴の上に立つ時、私は記号だ。
私は、私だけの綿菓子をむしゃむしゃ食べる。それがどうした。

物憂げな、物々しい、物差しで測る、私のモノローム。
「かちこちーん。」

体細胞死滅運動に思いを馳せて。

2005年10月14日 05時35分43秒 | 駄文(詩とは呼べない)
このどうしようもなさはなんだろう

光るLEDをじっと見つめていると色んな色が見えてくる
白いところを見つめていると様々な色が見えてきて
白がなんなのかわからなくなる

僕は、万華鏡のように移ろいゆくだけの景色を
象徴化された記号で切断してものを見ている
僕が誰からも色を教わらなかったら
この景色は本当は何色なのだろう

正確さで汚された世界で
知の泥にまみれた世界で
僕は世界を決めつけ、踏み固めながら歩いていく
だけどそんな地獄への行進は
ほんとうにもうたくさんだ、やめてくれ、と願い続けている自分が居る

もう一度生まれ直して
誰からも何からも知識を教わることなく
ありのままを見つめる事が出来れば
はたしてこの世界は美しいのだろうか?

がくっと首をうなだれて
現実の色で汚された夢を見る 夢を見る ゆめをみる

どうしようもなく不安で
この世界に生きてる事が不安で
きっと言葉を失ったとしても
この居心地の悪さは消えない
痛みは決して、消え去りはしない。

誰かがいつも、僕に痛みを伝えようとしてる
誰かがどこかで叫んで、僕に痛みを通して感覚を伝える
そんな事が繰り返されて
僕は1秒間に百万回も汚される
生きてるだけで痛い
何もしなくても痛い

例えばここに、今日食べたご飯の痛みを書いたらどうだろうか
米粒の数を数えながら、そのたびに痛みの声を書き記したらどうだろうか
意味を咀嚼する必要なんて無い
喰われ、潰され、すり切られ、ちぎられ、粉々に、ボロボロに、なっていく米粒に
自分の意識を投影したらどうだろうか。

とてもじゃないが、メシなんか食ってられなくなる。
朝食が痛い、昼食が痛い、夕食が痛い、夜食が痛い。
僕は、食べるだけで痛い。
そして罪は、エネルギーの量だけ僕を黒くする。

ほんとうにもう、どうしたらいいのだろうか
生きてるだけで不安になる人間は生きたら駄目でしょうか?
死んだら駄目でしょうか?
死のうと逃げたら駄目でしょうか?
死は本当に逃避でしょうか?

時々、野生の猛獣が、僕を喰い殺してくれたら、と願って怖くなる。
そんな痛い事、想像するだけでも怖い。

時々、創造による頭痛と、妄想による胸の痛みと、現実の肉体の痛みが
全部重なって死にたくなる。

逃げ場所が、死しか思い付かないのは、人が馬鹿だからでしょうか?
僕がバカだからでしょうか?
死が、優しいからでしょうか。

頭を抱えて
両手で頭を押さえて
体を丸めて

泣きそうになりながら
ゾッとする寒さの中で
死を考えようとする
死に逃げようとする
死に救いをもとめる

最後の風景が、ちらついたり、ゆがんだりする。
ボクハ、ハヤクシニタイ

風が聞こえる
時間が止まりそうになる
はやくだれか、ころしにきてくれ
そんなささやかな願いも、カラカラと乾いた風が、どこかへ気持ちを盗んでいく

耳が聞こえなくなってもいい 耳鳴りを止めてくれ

目が潰れてもいい 美しいだけの光を見せてくれ

全身が熔けてもいい 熱の意味を教えてくれ

誰もが終わりを願ったとしても、きっと残酷な世界は、人を歯車にして、ギリギリと、回り続ける
逃亡を阻止し続ける義務感は、きっと君たちが生きてる限り続くだろう。

みんなが死んで、僕の心だけが平和になればいい。
全ての痛みが消えるのならば、最後の人類になったっていい。
孤独の意味なんて、生まれた時から知りすぎてわからないのだから。