嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

やわらかい味が空気の匂い

2006年11月26日 23時12分34秒 | 駄文(詩とは呼べない)
やわらかい味も
あまい匂いも
ふかふかする布団のさわりごこちも
ピンクでも黄色でもない記憶の色も
全部忘れないようにしよう

ゆるやかな時間の流れも
おだやかな雲の気持ちも
晴れ渡るドーム状の澄んだ青も
溶けていく景色の色も
うなだれる季節の味も

ぜんぶぜんぶ忘れないようにしよう

誰もいなくても
ずっとここで
空を眺めて寝ていよう

形のない音楽を
誰の耳にも届かないように
風と秘密を約束するように
僕の記憶に刻んでおこう

なつかしくなつかしく忘れるように
凪なでる風が記憶と季節を重ねるように

僕はこの場所を
おぼえておこう

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