嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

謝り倒すような未来もない。

2007年04月05日 13時09分38秒 | 駄文(詩とは呼べない)
夢の中にある、現実も、細部も、緻密な完成度も、構造も、輪郭も、
僕だけが感じる痛みさえも、やがては薄れて痺れて灰色へと変わる
曖昧で、ピンク色に似た肌色も、
暖かい触覚も、
二等辺三角形の痛覚も、
神の意識も、
やがては崩壊と共に否定される。

にわかには信じがたい現実も、
人が存在するかもしれないという恐怖も、
世界が変わるかもしれない怯えも、

やがて、明日から射し込む光とともに、
すべては粉々に砕け散る。

死をおそれることも、
現実を肯定することも、
生の時間を得ることも、
曖昧な鈍痛の中でもがき苦しむことも、
やがては、透明にとけて無くなる。

痛みを、忘れてしまうときが来る。
どんな感覚の痛みも、もはや心が感動しなくなれば
それは罪のバリアの崩壊で
奴隷が神へと変わる瞬間で
世界を壊すのに、何の遠慮も、躊躇も要らない。

守るものを失えば、攻める必要も、得る必要もないのだから、
世界は透明な色へと暴力を失う。
形の無い欲望は、この世界からはみだすゴーストのようなもので
もはやどんな器にも入らず、
世界を超えて溢れ続ける。

我慢する万有引力が忘れられるとき、
存在は形を失ってなお、溢れ続ける。

たぶん、そのとき次の世界が産まれる
宇宙の外側を、「自覚」するときがくる。

まだ僕は目覚めない。
まだ僕は死んでいる。

いつまでも、知を拾うかぎり、
僕はここで死んでいる。