嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

逆らう時の中で変化に身を隠す

2005年10月08日 12時13分35秒 | 駄文(詩とは呼べない)
永遠から引き剥がされ
変化に汚され続けていく世界で

僕らはどうして
誰かを好きになったり
誰かを好きだと思い込んだり
誰かを好きな自分を作ったりするんだろう

誰かを好きになったからと言って
本当に自分を好きになれるはずもないのに

誰かを好きでいたからといって
世界を永遠に閉じこめられるわけでもないのに

僕らが永遠を手にする方法は
誰だって最初から気付いているのに
どうして僕らは
いつもいつでもいつまでも
変化に汚され続けているのだろう

死から生まれた僕らの生命は
死へと再び帰って行くだけなのに
それでも僕らは
迷いの中で時を刻もうとする
痛みの時計だけが
削られた時間だけが
ちっぽけな僕らの財産で
結局僕らは全てを失うために手に入れるのに
それでもその一瞬のために
一秒よりも短い時間のために
輝き続ける永遠のために
必死で光の中に手を伸ばそうとする

あの輝きが不思議だからだろうか
あの瞬きが微笑みにみえるからだろうか
あの刹那だけが自分をしっているからだろうか

もう一度黄昏の中で夕日を見るために
あと一度朝日の中で涙を拭うために
昼の光の中で 夜の闇に思いを馳せる

静かに刻む鼓動を掴んで
手の中で心臓の音を聞くために
僕の耳は静かに羽ばたく
思いを馳せて 思いを馳せてと

誰だって死へ辿り着ける

2005年10月07日 23時36分41秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕一人の世界で 僕は誰にすがろうとしているのだろう
僕だけの世界で 僕は何にすがろうとしているのだろう

だれもいないのに
なにもないのに
すがりついてしまえば
それは破壊でしかないのに

見えない糸でぐるぐる縛って
僕は何を壊そうとしているのだろう

僕が壊したいのは宇宙
僕だけが見ている宇宙


どうして僕は1人で地面に立てないのだろう
どうして僕は地面に真っ直ぐ立てないのだろう
どうして僕は太陽を真っ直ぐ見れないのだろう

まぶしい光に耐えられなくて
僕の心はいつも幸せな闇の中にいる
僕だけの場所で宇宙を遠くに見下ろしてる

痛みの宇宙を捨てて
死んだ場所から後ろを振り返る
触れられそうな遠くに宇宙が見える

光を見る事はできない
僕の目は死んだ永遠の中で闇の宇宙を見つめる

僕だけが全てを知る
僕だけがここにいる
光だけが闇の全てを見つめる
宇宙が死に包まれている

僕は光。

僕は真実の光。

だからここでは全てが死ぬ。

白く目覚めた波打ち際で。

2005年10月05日 11時44分45秒 | 駄文(詩とは呼べない)
傷つき、溢れ出した魂は一度しか死なない
毎日汚れていく心は、魂の水でしか洗えない
だけど魂なんてこの世界にはない

この世界で生きる決心を?

…いや、そんなものはない
原理的に言うならば
僕は望まれて発生したわけではないからだ

この世界が好き?

僕はこの世界が嫌いだ
それは僕を包む空気や、肉感や、雑音や、
目をつむるたびに見える夢でさえも
僕を癒してはくれないから。

癒されたい?
いやされたい、ゆるされたい、ほどかれたい。
それは僕が生まれた時から望みながらも
一度として行われた事の無い、幻の記憶。

光の糸は 時の間を縫うように
魂の糸は 汚れた血で染まるように
赤い糸へと。運命の糸へと。

ぐるぐる回って糸を見ようとする
ぐるぐる回って糸は絡みつく

涙で洗っても
魂は汚れるばかり。

涙で洗っても
心は零れるばかり。

宇宙の風に逆らうように
宇宙の風で流れるように

尖ったり針で
尖った自分で

あふれるように
さまようように

さびしくひとりで ただようように

宇由の針は何かを貫く
宇由の糸は波間を伝える

俺が僕に近付く、そして僕は死に近付く。

2005年10月02日 16時42分53秒 | 駄文(詩とは呼べない)
どうやったら自分を騙す事ができるのだろう。
自分を変えられない自分が居て
自分を好きな自分が居て
彼女が好きな自分も居て
それが嘘だと言う自分も居て

結局のところ僕は、アルエの声が聴きたくて仕方ないんだ
ただ聞けるだけでもいいのかもしれないけど
たぶん、遠くにいて、決して届かないアルエの声が聴きたいんだ
触れられる距離にあれば僕が壊してしまうに決まってる
僕の持つブラックホールの引力は強い
勝手に相手をねじまげる。
たぶん、相手は近付くだけで方位磁石がぐるぐる回り出す
だから僕はもう、近付く事はできない。

彼女は必ず、僕に近付く時に嘘を吐くだろう。
それが僕にはわかる。
それでも僕は、その方位磁針が何を刺すのか、
どんな風に迷うのか、
どんな風に回るのか、
それを見たくなる。

僕は…
本物の僕が嫌いだ
だけど、誰かのために嘘を吐く自分が好きなんだ
だけど僕は、そうして誰かのために作られた嘘は
決して長続きしないって知ってる
なのに僕は
それでも僕は、
僕の吐く嘘にすがろうとする。

何故なんだろう
自分を見つめるのが嫌なんだろうか
少し違う。
僕は、外から見た自分を見つめるのが嫌いなんだ。

鏡を見るたびに吐き気がする
今は自分の声でさえも、
あまりにも強い日本語の意味が
僕を苦しめる

僕は僕の声が好きだろうか
好きだった時もある
だけど今は違う
僕の声は、誰かを騙そうとする時だけ透き通る
僕の声は、誰かに何かを届けようとする時だけ、輝きを放つ

全てが嘘なんだ
僕が言ってる事は
いつも人の前では嘘なんだ

僕の声が僕を許そうとした事なんて一度もない
だから外に助けを求める
だけど他者には届かない
そして他人は嘘を吐く

ダメなんだ
全てが嘘なんだ
長くは続かない
長くは続けられない
僕はもう、全てを失ってでも本当の事が言いたい

壊れそうなんだ
一分、一秒、その1秒が惜しくて
その1秒のために
全てを犠牲にして
僕は僕を騙して
いつだって僕は僕を騙して

身体が勝手に叫ぶんだ
すごい強い音で

「死ね!」
「お前は死ね!」
ってすごい強い音で
耳を塞いでも聞こえる
ずっと中で響いてる
この声は、誰にも届かない
この声は、誰にも聞こえない
僕だけに響くんだ

怖い
僕は怖い
僕は僕が怖い

助けて!

怖い
ここに居たらダメなんだ
ここに居たら死んじまうんだ

怖い
ここから逃げたい

だけど、
僕は絶対に僕を、
許してはくれないだろう。

どうしようもない冷たい雪の中で
震える白さだけが僕を磨く
誰も僕に触れるな。
触れればお前を殺す。