大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

海事代理士とは!

2015年01月20日 | 海事代理士

私は行政書士だけでなく海事代理士業務も行っているんですが、海事代理士というのは一体どういう業務をするのか分からない人も多いと思います。

そこで今日と明日の2回にわたって海事代理士のことやその業務について説明します。

海事代理士は、海事代理士法に基づき他人の依頼によって、船舶登記や船舶の登録、検査申請、船員に関する労務、その他海事許認可など、海事に関する行政機関への申請や届出その他の手続き及びこれらの手続きに関し書類の作成を代理・代行することを業としておこなう我が国唯一の海事法令の国家資格者です。
この業にはパソコン等を利用して電子的方式で書類を作成し手続き(電子申請)する場合も含みます。

そして海事代理士になるには、国家試験である海事代理士試験(筆記試験と口述試験)に合格し、各地方運輸局に登録することが必要です。

船舶の建造から廃船まで、海事法律には様々な申請手続きが規定されています。その船舶はどの用途で使用されるか、総トン数は20トン以上か20トン未満の船舶か、外航船か内航船か、旅客輸送か貨物輸送か、船員が所持する海技免状又は操縦免許証の種類は何か、その海技免状又は操縦免許証の取得時期・更新年月日はいつか、また船舶の売買等による所有権変更の場合にも様々な申請手続きが必要となります。これらの手続きはその内容によって申請先も変わってきますし、申請・添付書類も多岐にわたるので、申請者自身でこれらの手続きをするのはけっこう大変です。そこで申請者本人に代わって国土交通省や都道府県等の行政機関へ申請する書類の作成から申請手続きまでを代理で行うのが海事代理士です。

この海事代理士という資格は、1951(昭和26)年6月1日に施行された海事代理士法により創設された資格で、「海の司法書士」「海の行政書士」と呼ばれることことも多いです。

今日、海事代理士は日本全国に1200名程いますが、対外的に氏名、事務所所在地等が公表されているのは、社団法人日本海事代理士会に所属する335名の海事代理士です。

次回は海事代理士の業務内容について、もっと具体的に書きたいと思います。