ネイチャー・コンタクト ~ 自然とディープにふれあおう ~

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鎮守の森は大切な森(その2):弥生人が神様だって!?

2013年05月30日 | 3.日本人と神社と自然
2012年5月の鹿児島への旅では霧島神社にも立ち寄りました。

そこで目にして少し驚いたのは「天孫降臨」そして「日本発祥の地」
という言葉でした。
霧島にある高千穂岳は地上(日本)を治めるために天から神様が降り
てきた場所で、その神とはアマテラスの孫のニニギノミコトという
神様です。



●霧島神宮へと向かう道にあるお神楽の看板。
 「日本発祥の地」とあります。


天から神の孫が光臨し、そこで初めて日本という国が統治され始めた
ということで「天孫降臨」「日本発祥の地」といわれているのです。
霧島神社では、このニニギノミコトが祀られています。
また、ニニギノミコトの孫は神武天皇といい、初代の天皇なのだそう
です。



●霧島神宮駅前にあるサルタヒコノミコト像。
 サルタヒコノミコトはニニギノミコトが天から降りてくるときに、
 途中まで迎えに行き、地上への案内をした神様らしい。


霧島でこの話を聞いて、私は縄文時代と弥生時代の話を思い出しま
した。
縄文文化は自然環境、特に森と共存する文化で、その遺跡からは戦争
(殺し合い)をしたような痕跡が見られず、約1万年も続いたそう
です。
そこに中国大陸から弥生人という別の人種が入ってきて縄文人たち
を支配下に治めていったというのです。
縄文時代から弥生時代への変化は、文明が発達したことによるのでは
なく、弥生人侵攻によるものだったのです!

そして弥生人は縄文人たちに、自分たちを神様として祀らせました。
神武天皇が初代天皇と言われていることからもわかるように、天皇家
はその弥生人の子孫で、戦前までの日本では「天皇は神様だ」と学校
教育で教えて
いたそうです。

現在の日本人の私たちは縄文人と弥生人との混血で、弥生人の血が
天皇家に濃く残っています。
また北海道と沖縄には弥生人の力があまり及ばなかったため、アイヌ
民族、琉球民族として、その血統と文化が色濃く残っているのです。