よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

お池めぐり-石川県白山市:白山

2024年08月28日 | 石川
Mt.Hakusan, Hakusan City, Ishikawa Pref.

さてさて、白山の最高峰である御前峰でご来光を拝んだワタクシ達は、次の行程へと向かって行きました


この地図で青の矢印がこの日(8月7日)のルートになるのですが、まずは御前峰の山頂から青の星印で示したルートを通って、
山小屋がある室堂へと向かいます。このコースにはいくつもの池(火山湖)があるので「お池めぐり」と呼ばれるんです


まずは眼下に見える紺屋ヶ池まで一気に下っていきます。下りは転倒しないように気をつけないといけませんな


御前峰の山頂を振り返ります。この日はご来光を拝むことが出来ましたが、山小屋の方に話を聞くと今年の夏は天候が不順で、
7月はたった三日しかご来光を見ることが出来なかったそうです。ワタクシは幸運だったのでしょうね


紺屋ヶ池まで下ってきました。8月ともなれば雪渓の雪も無くなり、池の水量はかなり少なくなっていました


山頂付近がどんどん明るくなっていきます。前日の「曇り。午後は雨、または雷雨」という天気予報はいい方に外れました。
ワタクシ、「あっぱれ晴れ男」の面目躍如というところでしょうか


次にやって来たのが翠ヶ池(みどりがいけ)です。翠ヶ池は山頂付近にある7つの池のうち、一番大きな池なんです


青々とした水を湛え、美しい姿を見せてくれる翠ヶ池。まるで雲上の庭園のような美しい光景です


盛夏にまだ残る雪渓。雪渓の上を吹く風は涼しく、下界の暑さを忘れてしまいます


そして、この翠ヶ池の周囲にはこの美しい池の姿だけではなく、感動のあまり言葉を失うような美しい光景が見られたんです。
それはまた明日のブログで紹介しますね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/33605438


白山は「信仰の山」ですが、すでに奈良時代には僧侶が登頂して山頂に奥宮を建てたという記録が残っています。
今のように登山道が整備されているわけでもなく、機能的な登山靴や登山用のウエアがあるわけでもありません。
命を懸けて山頂に立った修験者たちには、山頂からの風景はどのように見えたのでしょう。



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神々しい時-石川県白山市:白山

2024年08月27日 | 石川
Mt.Hakusan, Hakusan City, Ishikawa Pref.

さてさて、白山の主峰である御前峰で夜明けの時を過ごすワタクシ達ですが、いよいよ日の出を見る瞬間がやって来ました


午前5時5分、東の(厳密に言えば東北東の)空に太陽の姿が見えてきました。
この時を待ち侘びて、この瞬間を目に焼き付けたくて、暗闇の中を山頂まで登ってきたのです


以前もこのブログに書いたことがあるのですが、「ご来光」というのは高い山から眺める日の出のことです。
ですので町の中で見る日の出や、海で見る日の出はご来光とは言いません


もともとは「御来迎」と言い、高山の頂上で太陽を背にしたとき、前面の霧に自分の影が大きく映り、
その周りに光環が見られる現象をあらわした言葉なんです。いわゆるブロッケン現象のことですね


ワタクシはこの時、太陽に向かって手を合わせて「家族が健康で長生き出来ますように」と願いました。
ささやかな願いですが、今一番願うことは自分自身も含めて家族の健康です


眼下を見下ろすと室堂の山小屋と祈祷殿、そして遠くには別山の姿が見えました


これが白山比咩神社の奥宮です。この時間でもうご祈祷を受けている人達がいました。
白山信仰というものがこの地域では人々の暮らしの中に根付いているんだなぁと実感します


山頂の石碑の前で写真を撮りたいなと思ったのですが、なんと石碑の前には30人ほどの列ができていました。
並んでいる人が入れ替わる瞬間に、石碑だけを撮影しました


石碑の前で写真を撮るのを諦めて、よっちん氏は剣ヶ峰をバックに写真を撮ってもらったのでありました

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/33605438


「山たかきが故に貴からず」という言葉があります。どんなに外観がりっぱであっても、
内容が伴わなければすぐれているとはいえない。物事は見かけだけで判断するなというたとえですね。
ただ、登山ということで言えば、やっぱり高い山は登頂した時の達成感が大きく、何と言っても風景が素晴らしいです。
西日本には2000mを超える山が無いので、私は東日本に住む人が羨ましいのです。



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夜明け前-石川県白山市:白山

2024年08月26日 | 石川
Mt.Hakusan, Hakusan City, Ishikawa Pref.

さてさて、白山登山の二日目(8月7日)ですが、ワタクシは朝3時に起きてすぐに山小屋の外に出て空を見上げました。
すると満天の星空が広がっているんです。天気予報は決して芳しくなかったのですが、夜空は見事に晴れていました。
ワタクシ達は山頂に向かう準備を開始し、3時40分に山小屋を出発しました。
当然夜明け前ですから周囲は真っ暗です。ヘッドランプを灯し、足元に注意しながら登山道を登っていきます。
山小屋から40分かかり、4時20分に御前峰山頂に到着。ご来光を撮影するために三脚を立てることが出来る場所を探し、
腰を下ろして夜明けを待ちます。朝の冷気が身体を包み、ザックから防寒着を出して着込みます


朝の4時30分、東の空が徐々に明るくなります。夜が開ける前のこの時間帯がワタクシは一番好きです。
どんな風に東の空が赤く染まっていくのか、どんな風にご来光を拝むことが出来るのか、ワクワクするんですよ


気温は15℃。ありがたいことに風がほぼ無い状態なので、さほど寒さは感じません


本来ですとこの方向に北アルプスの峰々を見ることが出来るはずなのですが、雲があるのでハッキリと見ることが出来ません。
残念ではありますが、こればかりは仕方がないですね


ワタクシ達は早くに山頂に来たのですが、4時45分くらいになると山小屋に泊まっていた人たちの多くが山頂へやって来ます。
山頂からご来光を拝みたい…その思いは誰しもが同じなんですね


御前峰山頂には白山比咩神社奥宮がありますが、神社の神職の方がご来光を待つ人々の前にやって来ました。
神職の方も室堂から山頂に登って来られるのですが、山の歴史や信仰、高山植物や白山の自然について説明をしていただきました。
さらにこの後、ご来光を拝んだ後には神職の先導で世界平和、皇室の安泰、国家の弥栄、登拝安全を祈念し万歳を三唱しました。
これはワタクシにとって、貴重な経験でありました


夜明けを表す日本語は数多くあります。思いつくだけでも「曙」「未明」「暁」「黎明」「東雲」などが浮かんできます。
これらの言葉から、農耕民族である日本人が太陽の動きとともに生活を営んできたことがよくわかります


山には神が住む…この光景を見ていると、いにしえの人達がそう考えたのも頷けます


東の空に曙光が見えてきました。さあ、いよいよご来光を拝む瞬間がやって来ます

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/33605438


これまで何度も「もう山なんか登るのやめや」「なんでこんなしんどい思いせなあかんねん」と登山中に思うことがありました。
激しい雨に晒されたり、猛烈な強風に吹き飛ばされそうになったり、そんな時に「もう登山は最後や」と思うんですよ。
でも、こうして素晴らしい夜明けの光景を目にすると、「やっぱり山はいいなぁ」と思うんですよね。



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翌朝の晴天を願って-石川県白山市:白山

2024年08月25日 | 石川
Mt.Hakusan, Hakusan City, Ishikawa Pref.

さてさて、白山の標高2450m地点にある室堂の山小屋前で、ワタクシ達は日没の瞬間を迎えていました


時刻は18時47分。太陽は西の空に沈もうとしています。西の空が茜色に染まり、空は美しいグラデーションを描きます


「雲一つない空」というのも美しいのですが、雲があると雲が西陽に染まって一層美しく感じます。
誰もが「キレイやねぇ」「晴れてよかったなぁ」と声を上げています


健脚の人は白山を日帰りで登山する人もいます。それどころか、最近はトレイルランニングとやらで、駆け足のような速さで
登山道を駆け抜けていく人の姿も見ました。それはそれで山の楽しみ方には様々あるのですから、そういう楽しみ方もいいと思います。
ただ、ワタクシは山の上で夕刻、そして早朝の時間を迎えるのが好きなので、こうやって日没を眺めているのが至福の時間です


時刻が19時になりました。太陽が西の空に沈んでいきます。まさか、こんなに素晴らしい夕景を見ることが出来るとは思いませんでした。
白山を覆っていたガスはどこへ消えていったのでしょうね


日が沈んでいくと気温も下がっていきます。もちろん長袖を着て撮影をしているわけですが、
連日猛暑日の大阪から来たワタクシは、心地いい涼しさに包まれていました


19時4分、太陽は西の空に姿を消していきました。ワタクシは夕陽に向かって「明日は晴れますように」と願いました


山小屋に書かれていた翌日の天気予報は「朝は曇り、午後は雨もしくは雷雨。ただし早朝は少し晴れ間もあり」となっていました。
「早朝は少し晴れ間もあり」という言葉にのぞみをかけて、明日を迎えたいです


明日の朝はあの山頂でご来光を拝むことが出来るように…そう願いながら部屋に戻り、寝袋の中に潜り込みました。
山小屋の夜は早いです。ワタクシ達は20時過ぎには眠りについていたのでした

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/33591011


山小屋に泊まったことがない人は知らないと思いますが、山小屋はたいてい夜8時から8時半ごろに消灯します。
というのも、山小屋に泊まる人というのは疲れているので早く眠りたいというのと、
ご来光などを見るために翌朝は早朝から活動する人が多いからなんですよ。
ついでに書くと、朝は3時くらいになれば登山者達は起き始めてくる人が多く、
5時前には多くの人が山小屋を出て歩き始めているんですよ。



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山小屋で過ごす夕刻-石川県白山市:白山

2024年08月24日 | 石川
Mt.Hakusan, Hakusan City, Ishikawa Pref.

さてさて、今日からブログも再開したいと思います。またよろしくお願いしますね。
白山にやって来て、初日は室堂の山小屋に泊まることにしたのですが、夕食の時間がやって来ました


ワタクシ達は17時に食堂に行き、夕食をいただきました。生ビールは売店に行って購入すれば飲むことが出来るんです。
どうせお代わりをすることはわかっているので、食堂から売店までまた買いに行くのが面倒ですから最初から2杯買いました


昔に比べて山小屋の食事は良くなりました。今の時代、夕食にカレーライスを食べさせる山小屋なんて富士山くらいじゃないですかね。
山小屋の食事に贅沢なものは望みませんが、食事が美味しくなるのは嬉しいですね


生ビールは一杯800円。これを高いと感じるか、妥当な価格と感じるかは人それぞれでしょう。
ワタクシは山小屋で生ビールを初めて飲んだ時、「山小屋で生ビールが飲めるなんて」と感動しましたわ


夕食を終えて18時を過ぎると、ワタクシ達は夕陽を眺めようと山小屋の外に出ました。
向こうに見える山は「白山三山」の一つである別山(標高2399m)です。残念ながら山頂は雲の中に隠れていました


翌朝に登る予定の午前峰も夕方の斜光に照らされています。山小屋にいた人達もドラマチックな夕景を眺めようと、
徐々に山小屋の外に出てきました。誰もが考えることは同じですな


雲がなければ西の方には日本海が見えるはずです。しかし、この日は雲が出ていますので夕陽は雲の中に沈んでいくのでしょうね。
日没の瞬間が刻一刻と迫ってきます


東の空に浮かぶ雲は西陽があたって赤く染まり始めます。山の夕刻は美しく、そして感動的です


雲に隠れていた別山の山頂が見えてきました。どっしりとした美しい形の山ですね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/33591011


今回、家族連れで登山をしている人を数多く見かけました。小学生、中学生くらいの子どもが父親や母親に連れられて、
一生懸命登山をしていました。白山は危険な岩場などが無いし、室堂の山小屋には個室もあるので家族連れにはいい山だと思います。
子ども達にとっては忘れられない「真夏の大冒険」だったことでしょう。



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