Toyosato Old School Buildings, Toyosato Town, Shiga Pref.
さてさて、ワタクシはこの夏の締めくくりとして8月27日から28日に、相棒の「今では晴れ男さん」を誘って、
滋賀県長浜市にキャンプに行ってきました。ただ、せっかく滋賀県まで行くのですから、キャンプ場への往復だけではもったいないです。
往路、復路ともにどこかに立ち寄ろうと考えるのがワタクシ達の流儀です。
まず往路は滋賀県豊郷町に向かうことにし、大阪を7時半に出発して9時過ぎに豊郷町に着きました
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ワタクシ達が訪れたのは、「豊郷小学校旧校舎群」です。豊郷小学校ですが、現在は立派な新校舎が使われています。
かつての旧校舎は学校の校舎としての役割は終えましたが、町の複合施設として利用されているんです。
それにしても、この立派な校舎を見てください。ワタクシは何度この校舎群を訪れても、その姿に圧倒されるのです
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1937年(昭和12年)、豊郷小学校出身で丸紅の専務取締役であった古川鉄治郎が私財を投げ打ってこの校舎を建設しました。
当時としては珍しい壮麗な鉄筋コンクリート造の校舎は、「白亜の殿堂」や「東洋一の小学校」との異名を取ったそうです。
また、暖房設備など当時最先端の技術を惜しみなく使用し、その総工費は365,000円に上っています。
なお、この金額は当時の村予算の10倍に相当したそうなんですよ
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ワタクシがこの校舎のことを知ったのは1999年(平成11年)のことでありました。
当時の豊郷町長が校舎の老朽化を理由に校舎の解体と新校舎の建築を発表しました。
それに対してこの小学校の卒業生である住民たちが猛反発し、工事の差し止め要求を裁判所に提出するという大騒動となったんです。
ことの顛末を書きだすと長くなりすぎますので省略しますが、結果として旧校舎は保存されて、
この校舎の隣に新校舎が建てられたんですよ。よくぞこの校舎が解体されずに保存されたものだと思いますわ
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校舎の見学に政界、財界などからも多くの方が来校されたそうです。そのために「貴賓室」があるのでしょうね
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これは「合唱室」にある舞台です。「音楽室」ではなく、「合唱室」というのがいいですねぇ
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そして、この旧校舎でなんと言っても心を打たれるのが、この「ウサギとカメ」のオブジェです。
以前もブログに書いたのですが、ワタクシはこのオブジェについてどうしてもその由来について書きたいのです
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この校舎は滋賀県にゆかり深いウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計を行なったのですが、
前述した古川鉄治郎が校舎の設計をヴォーリズに依頼した時、こんな話をしたそうなんですよ
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「自分は何をしてもノロマで、小学校時代はよくみんなにからかわれたり馬鹿にされたりしていた。
そんな自分に担任は「君は何をしても時間がかかる。でも、君はどんなことでも絶対に最後までやりとげるじゃないか。
それが君の素晴らしさだ」と言って童謡の「ウサギとカメ」を歌い、
「いいか。君はカメかもしれない。でも、最後は努力するカメが勝つんだ」と言ってくれた。
その先生の言葉をずっと忘れたことは無い。その先生がいてくれたから、今の自分があるのだ」と。
その話を聞いたヴォーリズは、豊郷小学校に通う子供たちに鉄次郎の心を伝えたいと思い、
階段の手すりにウサギとカメのオブジェを作ったそうです
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この話は豊郷小学校で語り継がれてきたことでしょう。だからこそ卒業生である住民達は、校舎の解体に反対したのでしょう。
ワタクシはこのオブジェを見るたびに、愚直であっても努力することの大切さを教えられる気がするのです
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使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2
担任の先生の言葉をずっと忘れることなく仕事に励み、大きな財を成し遂げた古川鉄治郎。
その私財の3分の2ものお金を、故郷の人材育成のためにつぎ込むという素晴らしき郷土愛。
「財を残すのは三流、名を残すのは二流、人を残すのは一流」という言葉がありますが、まさに鉄治郎は超一流の人物ですね。
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さてさて、ワタクシはこの夏の締めくくりとして8月27日から28日に、相棒の「今では晴れ男さん」を誘って、
滋賀県長浜市にキャンプに行ってきました。ただ、せっかく滋賀県まで行くのですから、キャンプ場への往復だけではもったいないです。
往路、復路ともにどこかに立ち寄ろうと考えるのがワタクシ達の流儀です。
まず往路は滋賀県豊郷町に向かうことにし、大阪を7時半に出発して9時過ぎに豊郷町に着きました
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ワタクシ達が訪れたのは、「豊郷小学校旧校舎群」です。豊郷小学校ですが、現在は立派な新校舎が使われています。
かつての旧校舎は学校の校舎としての役割は終えましたが、町の複合施設として利用されているんです。
それにしても、この立派な校舎を見てください。ワタクシは何度この校舎群を訪れても、その姿に圧倒されるのです
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1937年(昭和12年)、豊郷小学校出身で丸紅の専務取締役であった古川鉄治郎が私財を投げ打ってこの校舎を建設しました。
当時としては珍しい壮麗な鉄筋コンクリート造の校舎は、「白亜の殿堂」や「東洋一の小学校」との異名を取ったそうです。
また、暖房設備など当時最先端の技術を惜しみなく使用し、その総工費は365,000円に上っています。
なお、この金額は当時の村予算の10倍に相当したそうなんですよ
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ワタクシがこの校舎のことを知ったのは1999年(平成11年)のことでありました。
当時の豊郷町長が校舎の老朽化を理由に校舎の解体と新校舎の建築を発表しました。
それに対してこの小学校の卒業生である住民たちが猛反発し、工事の差し止め要求を裁判所に提出するという大騒動となったんです。
ことの顛末を書きだすと長くなりすぎますので省略しますが、結果として旧校舎は保存されて、
この校舎の隣に新校舎が建てられたんですよ。よくぞこの校舎が解体されずに保存されたものだと思いますわ
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校舎の見学に政界、財界などからも多くの方が来校されたそうです。そのために「貴賓室」があるのでしょうね
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これは「合唱室」にある舞台です。「音楽室」ではなく、「合唱室」というのがいいですねぇ
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そして、この旧校舎でなんと言っても心を打たれるのが、この「ウサギとカメ」のオブジェです。
以前もブログに書いたのですが、ワタクシはこのオブジェについてどうしてもその由来について書きたいのです
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この校舎は滋賀県にゆかり深いウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計を行なったのですが、
前述した古川鉄治郎が校舎の設計をヴォーリズに依頼した時、こんな話をしたそうなんですよ
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「自分は何をしてもノロマで、小学校時代はよくみんなにからかわれたり馬鹿にされたりしていた。
そんな自分に担任は「君は何をしても時間がかかる。でも、君はどんなことでも絶対に最後までやりとげるじゃないか。
それが君の素晴らしさだ」と言って童謡の「ウサギとカメ」を歌い、
「いいか。君はカメかもしれない。でも、最後は努力するカメが勝つんだ」と言ってくれた。
その先生の言葉をずっと忘れたことは無い。その先生がいてくれたから、今の自分があるのだ」と。
その話を聞いたヴォーリズは、豊郷小学校に通う子供たちに鉄次郎の心を伝えたいと思い、
階段の手すりにウサギとカメのオブジェを作ったそうです
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この話は豊郷小学校で語り継がれてきたことでしょう。だからこそ卒業生である住民達は、校舎の解体に反対したのでしょう。
ワタクシはこのオブジェを見るたびに、愚直であっても努力することの大切さを教えられる気がするのです
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使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2
担任の先生の言葉をずっと忘れることなく仕事に励み、大きな財を成し遂げた古川鉄治郎。
その私財の3分の2ものお金を、故郷の人材育成のためにつぎ込むという素晴らしき郷土愛。
「財を残すのは三流、名を残すのは二流、人を残すのは一流」という言葉がありますが、まさに鉄治郎は超一流の人物ですね。
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これだけの立派な校舎ですから、
建設費に莫大な金が要ったでしょう。
金額は当時の村予算の10倍といいますから
凄い金額だったのですね。
いいお話ですよね。
音楽室の舞台も懐かしい感じです。
子供達の歌声が聞こえてくるようです。
凸
まさに、一流の方だわ。
今は、私腹を肥やす方ばかりが増えて、
三流ですもんね~。
時間がかかっても、やり遂げることが
大事ですね。
凸
💻何時もお越し頂き心温まるコメントを有難う御座います!
🎌今日は敬老の日特集をブログに投稿しましたのでごゆるりとお楽しみ下さ~い!
🎥<welcome!>お越しを楽しみにお待ちしております👋・👋!
たまには違う視点で街を散策するのも良いですね。
応援☆
すばらしい先生との出会いでしたね
そしてこの建物がヴォーリズの設計だったとは豊郷小学校を見てみたいです
珍らしいですね
中は時代を感じる木のぬくもり
確かに反対運動起こりそうな校舎です
何時迄もこの亀とウサギのお話は脳裏の片隅に残っていました。こうしてまた拝見でき感激を新たにしました。
お写真が素晴らしいです。
亀の表情・・いいですね~^^
このお話は小学校の国語の教科書に載ってもいいですよね。
一流。う~~~ん!現代に・・いるでしょうか?
今じゃ、そんな事
まったく聞きませんね。
それにしても威風堂々とした建物ですね。