寂れゆく駅-大阪府岬町：深日港駅

さてさて、大阪府岬町の深日にやって来て深日港や深日の集落を散策してきたワタクシですが
ワタクシにはもう一か所行きたい場所があったんですよね。
ワタクシ、何を隠そう子供の頃はけっこう鉄道好きでありまして、多くの鉄道少年たちが特急電車だのブルートレインだのと騒いでいるときに
地方のローカル線が大好きだったという変わった子供でありました。
そのせいもあって今でもローカル線の風情が大好きなんですよねぇ。
そんなワタクシが行きたかったのが南海電鉄多奈川線の深日港駅だったのです。


南海本線は大阪の難波駅と和歌山市駅を結ぶ幹線ですが、岬町のみさき公園駅から枝分れして多奈川駅までのわずか2.6kmの支線が多奈川線です。
終点の多奈川駅の一つ手前に深日港駅があるんですよ。


ローカル線には不釣り合いなほどの幅広いプラットホームは、かつて深日港が淡路島に行くフェリーで賑わった名残りでしょう。
今では長いプラットホームに2両編成の各駅停車がやって来るだけです。


現在では一日の平均乗降客数は936人。南海の駅全体では99駅中76位になるそうです。


冷たい風が吹きつけるプラットホームは、ことのほか寂しさを感じました。


それでもみさき公園行の列車にはそれなりの乗客があり、ちょっとホッとするワタクシです。
みさき公園から堺や大阪市内に向かうのでしょうね。


駅の改札口からすぐ近くに、昔懐かしい「駅前旅館」が残っておりました。
こういう建物にも深日港が賑わっていた時代の名残を感じます。今では利用する人ってどれくらいいるのでしょう。


駅前のお店で美味しそうな干物を売っていました。「あぁ、ここは港町なんだ」ということを再認識させられました。

使用したカメラ：Canon EOS7D


今日の写真もsigmaの24mmとcanonの50mmの単焦点レンズで撮影したものばかりです。
ズームレンズなら簡単にズーミングすればすむところを前に踏み込んだり後ろに下がったり…
でも、その面倒くささが「写真を撮っているんだ」という実感を与えてくれます。
ちょっと単焦点レンズにはまりそうな私です。


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